【ひねくれ騎士とふわふわ姫様】第5話――届かない言葉と副音声【ネタバレ感想】
風邪を引いてしまった姫様。ルークスに恩返しをしたいと思いつつの失態に凹んでいると、夢の中で不思議な女性、精霊を名乗る人物に出会って――?
という気になることがあった前回。それだけでなく、姫様からの熱いプロポーズ? さらにさらにそんなところに乱入してきたのは姫様のお姉様? ケダモノと叫ばれてしまったルークス!
気になることがありすぎてどうしたらいいのか分からなくなりそうな第5話ですが、玉ねぎくんの「しっかりやれよ?」という言葉に癒やされました。
玉ねぎくん好きです。
玉ねぎくんもしっかり出てくる第5話、姉姫さまとの気になる対談の感想、今回も元気よくやっていきますよー!
今回の姉姫様との話を先に見たい! となった方は↓第2巻↓をどうぞ! おまけの表紙裏も玉ねぎくんが大活躍!?
前回のあらすじ
精霊!
クローニアはキッチンで保存食を作っていたが、ふとルークスになにかお礼をしたいと考えた。だが考えている途中に寒気を感じ、倒れてしまう。
体調不良で眠りについたクローニアだったが、夢の中で炎の精霊ドラピュールと出会う。彼女はこの城の主であり、クローニアが妖精たちの家造りをすることが彼女のためになるからもっと続けるように言った。そうすれば城は自ずと本来の力に戻る、と。
目覚めたクローニアはドラピュールのおかげなのか、体の調子が戻っており、ルークスのためにもと家造りの素材を取りに一人で外へ向かう。しかし素材を取るときに足を滑らせ……間一髪、ルークスによって抱きとめられたがまた迷惑かけてしまったと落ち込んだ。
お返しをしたいのだというクローニアにルークスは「もうこの場所を貰っている」と告げ、クローニアはルークスを必ず幸せにすると手を掴んで言う……が、そこに一人の少女が現れて……?
「ケダモノ騎士ー」
前話より
ケ・ダ・モ・ノ。
今回のポイント
副音声便利。
- 姫様と話してくれる姉
- 伝わらない思い
- やるべきことではなく、やりたいこと
ルークスが大人で良かった。
姉姫リアナ
姫様にプロポーズされ、しっかりと手を握られたルークス。そんなところへ突入してきたツインテールの少女、リアナ。
彼女は姫様の姉です。
突然な場面を覗いてしまったリアナは若干涙目になりながら「ケダモノー」とルークスに向かって叫び、ルークスは『ケダモノ』呼ばわりされたことに少しショックを受けるのでした。
ここで第5話の扉絵?が来ますが、玉ねぎ君ハウスです。これも可愛くてよかったですねぇ
二人はきちんと服を着て、改めてリアナの元に向かいます。ですが、姫様は元気がなさそうです。
前出てきた影絵? からして、クローニアに「~するな」と言っていたのはこのリアナっぽいからなぁ。
少し回想シーンが入ります。
やや怯えた様子を見せる姫様。ソレに対して結婚に断固反対だと言う姉のリアナ。ルークスもそんな様子を見てリアナが姫様を抑圧してきたのは間違いないと確信を得ます。
守らなくてはと決意するルークスに、姫様は姉であるリアナに疎まれているのだと言いました。やはり禁止してきたのはリアナだったようですね。
しかしながらダメ、と禁止しているのは「王族」として逸脱していたり、他とは明らかに違う行動のように思えます。
もう少し伝え方があったのではと思ってはしまいますが、それでも言っている事自体はまともかなぁと。
妖精が見えることが珍しい上に、王国内ではそういう人間は気味悪がられるそうだしな……そういうことを言うな、というのは分かるな。
そんな姉を止めてくれる人はいなかったのかとルークスが聞けば、「公の場で口を利いてくれる存在は姉だけだった」となんともさみしいことを言う姫様に、ルークスは笑顔を浮かべつつ「クソ王族」と心の中で罵ります。
しかし姫様もただ震えているだけではありません。今回は折れたくないと、この城で妖精の家作りをし、ルークスを幸せにすると決めたから、と。
さすが姫! かっくいー!
ちょっと照れるルークス。そしてそんなルークスの肩に乗って紙面にバッチリ写ってくる玉ねぎ君可愛い。
できる限りサポートするというルークスに向かって、「しっかりやれよ」と割としっかりアップにされた状態で言う玉ねぎ君……やっぱり玉ねぎ君イイ。
副音声
改めて部屋で向き合うリアナと姫様。リアナの従者もその場にいますが、従者が持つ帽子に姫様もルークスも反応します。
お? この反応……もしかして……?
この城はボロボロだからここに住むのを止めるように言うリアナ。訳あり騎士に求婚も駄目だ。従者に敬語も駄目だ、と言ってきます。
正直……全部正しいですね。
王族ならばやはり結婚相手はある程度選ばないとでしょうし、下のものに敬語も優しいと言えば聞こえは良いですが、舐められることにもなりますしね
それから寒さの話になります。リアナは寒すぎるから「あなたが」と言いかけ「私が」風邪をひく、と言い直しました。
ルークスはそれを見て確信しました。リアナは姫のことが大好きなのだ、と。
そもそも本当にうとんでいるならば王城から離れた場所まで来ない。それに公式の場で唯一話しをしてくれたということは、ちゃんと家族として接してくれていたということです。
けれどもうまく行ってません。から回っています。
まぁ、しょうがねーかなぁ。
姉とはいってもリアナも大人って感じしねーし、子どもが子どもを必死に守ろうとして、やり方間違えた感じだな。
大人でも間違う難しいことです。守りたくてつい過干渉とかね……なおさらでしょう。
そしてリアナのツンツン発言に対して「副音声」が聞こえてきたルークス。
どんなことを言って、どんな副音声になっているのかは実際の漫画を見てみてください。
忘れることにする
それから話題は妖精の話へ。ルークスは妖精の話を否定せず、ここでは好きなことができる、という姫様。ここで好きなことをして、ルークスを幸せにするんだという彼女にリアナは――。
言ってはいけないことを叫んでしまいます。
本当は、姫様に幸せになってほしいと願っているだけなのに。
本当に伝えたいことって、うまく言葉に出なかったりするんですよね。
思ってないことが出ちゃったりな……マジであるよな
中々ね。辛いことを言ってしまっているので、私もここで言うのは止めておきますね。
今、ルークスが姫様の耳をふさいでいるように。
ナイスフォロー!
さらにコラと起こるルークス。完全に王族うんぬんではなく、子どもを叱るやつー!
感情が高ぶってしまったリアナはそのまま涙を浮かべてしまいます。まずいと思ったルークスはそのまま姫様を連れて部屋を出ていきました。
王族への不敬と騒ぐルークスに対し、姫様は姉の涙に思うところがありました。初めて見た、と思って……でも以前も見たことがある気がして。
幼い二人の後ろ姿が出てくるんですが、身長差もあまりないですし、年の差ないんでしょうねぇ。
姫様は先ほどリアナが何を言ったのかと聞きますが、ルークスは言いません。聞く必要はないし、リアナも本当は言いたくない言葉だったから自分も忘れる、と。
この表現良いよな。誰も傷つけないというか。
お前、全然ひねくれてないだろって言いたくなるやつですね
しかもその後、城にいられなくなる可能性も考えながら、二人のすれ違いをなんとかしたい、と思うのです。
すべきことではなく、やりたいこと!
ああ、これはモテますわ。
まとめ
ということで、姫様のトラウマになりかけている「~してはダメ」を言っていたのは姉のリアナ。しかしどうもリアナは姫様のことが好きで、守ろうとして失敗してしまっているようです。
ルークスはその事に気づいてなんとかしようと思うのですが……。
同時に姫様も、姉のことで何か思い出しかけてます。辛く言われた記憶以外のなにかもあるのでしょうね。その何かとは一体何なのか。
気になるが、この漫画はなんとなく安心感あるな……最終的にほっこり出来そうっていう。
あー、わかります。
悲しい出来事とかもあるかもですけど、世界観が優しいですよねぇ。
物語の世界でも、辛い展開見ると自分までしんどくなってしまう私にはとてもとても安心できる作品です。安心だけでなく、癒やされるぅ。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
今回の姉姫様との話が見れる上に姫様が古城に来る前のおまけ、さらにはついにルークスからの……なども見れちゃう第2巻は↓コチラ↓からどうぞ!