【ひねくれ騎士とふわふわ姫様】第4話――お返しならば、すでにこの場所を貰っている【ネタバレ感想】
姫様は今まで自分で何かを選ぶことを否定され続けてきましたが、ルークスの言葉を受けて自らの意思で「妖精専門の家職人になる」と決めました。
一歩を踏み出した姫様。否定され続けるって……辛いですよね。
そんな彼女に一歩を踏み出す勇気をくれたルークス。今回、姫様はルークスに恩返しをしようとするのですが……?
起こるとあるハプニングと、新キャラが登場して盛り上がる『ひねくれ騎士とふわふわ姫様』の第4巻の感想をやっていきましょう!
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前回のあらすじ
言葉の呪縛は。
クローニアは死産から埋葬直前に息を吹き返したことと、妖精が見えるということもあって周囲から気味悪がられていた。
昔のことを夢見て落ち込んでいたクローニアだったが、城に商人がやって来たため、冬越しの支度のために商品を見ることに。しかしクローニアは「自分で選んではいけない」と思い込んでいて選べずにいた。
そんな彼女にルークスは選んでいいと伝える。
クローニアが家造りの対価として妖精からもらった石はとても貴重で、それで商品を購入した。
商人のぼろぼろなランタンに妖精が住んでいたため、それを改装してまたお礼をもらうクローニアに、ルークスは妖精専門の家職人にならないか、と提案する。
好きに選んで良い、と言われたクローニアは、自分の意志で職人になると決めるのだった。
前話より
言葉で解ける。
今回のポイント
ポニテ姫様かわいい。
- 絶賛冬支度中
- 炎の精霊?
- 幸せにします! と宣言したその手は熱く。
- 結婚反対する姉
また可愛い子が出てきた。
城の主と家造り
場面は、黒髪ツインテールの女の子が馬車でどこかに向かっているシーンから。どうも姫様の結婚に対して反対しているようです。姫様の近しい人……馬車も立派そうなので王侯貴族っぽいですが……果たして?
一方、ルークスは冬支度真っ最中。前回商人から買った薪が届いたそうなのですが、運んできた人たちと一緒に城の中に運んだ上に、爽やかに駄賃を渡していました。
やっぱりひねくれてないぜ……。
しかし以前は、周囲から目つきがコワイだの何だのと言われていたそうです。
優しくて爽やか、と言われたルークスは驚きます。そんな事言われたことがなかったからですが、理由もわかっていました。それはきっと姫様のおかげだ、と。
ルークスを穏やかな気持にさせてくれたお姫様はと言うと、キッチンでルークスから教わった保存食を作っていました。玉ねぎ君からたくさんのお野菜もらいましたからね。
ポニーテールにして楽しそうに準備している姫様かわいい。
姫様はルークスによっていろいろと物事が進んだことを嬉しく思いつつも、自分がルークスに頼り切りだと気づいて、自分もなにかお返ししなくてもは思います。
かといって小さな家を渡したところでルークスは妖精と違ってそこに住むことは出来ません。食べ物にしても姫様は素焼きのきのこくらいしか作れません。どうしようかと悩んでいた姫様が、ふと寒気を感じました。慌てる妖精たち。
玉ねぎ君がルークスを走って呼びに行きました。
風邪と精霊
どうやら気候の変動と疲れのせいで体調を崩してしまったようです。
と、たまねぎ君が人間の体調不良に効く薬草のある位置をルークスに教える、と彼を連れて何処かへ行ってしまいました。
報酬にたくさんのお野菜をくれたこともありますし、植物に詳しいんでしょうね。
そういえば最初からいる二人組の妖精も植物っぽいがなんの妖精だろうな?
そういえば最初からでている二人が何の妖精かはわかりませんね?
ルークスはそんな二人の妖精に姫を頼んで部屋を出ていきました。姫はルークスは優しいなと思いながら、また迷惑をかけてしまったと凹み、目をつむります。
気づくと姫様は、雪が降り注ぐ中に立っていました。ただ、現実とは異なる何処か幻想的な空間。
そしてそこには一人の女声がいました。目隠しをした不思議な雰囲気の女性が。
服装はちょっと中華チックな感じだな。
全体的にそうかと言われると違う気もしますが、袖口はそんな雰囲気の服ですね。
西洋と中華が混じったような感じですね。
ただ、頭から二本のツノのようなものが見えます。髪飾りなのかツノなのかはわかりませんが。
女性が姫様に気づいて誰か問うてきますが、すぐに女性は姫様が誰なのか気づきました。
この様子からして夢の中の世界っぽいが、こいつがクローニアをこの世界に招いたわけではなさそうだな。
女性はこの城の主だと言いました。だから姫様のことを知っている、と。
領主から城を借りているつもりだった姫様はショックを受けます。追い出されたらどうしようか、と。ルークスとどこか森の中で過ごすことになるのかと想像し、それはそれで悪くないと思う姫様。
想像がたくましいのはさすが姫様です。
女性は勝手な妄想してるんじゃない、と注意します。頭の中の考え事が見られているようです。姫様恥ずかしがっています。
それよりもと女性が炎を指先に生み出してそれで氷のブロックを切って小さなパーツを作っていきます。形作られていくさまはなんとも幻想的で……「アニメで見たい! もしくは絵本でもいいからカラーでみたい」と思ってしまいました。
女性が作っていったのは今まで姫様が妖精たちのためにと作った家。ちょっとパーツがバラけた感じで中の構造がよく分かるような見せ方がされていて、以前もじっくりと見たはずなのにまた新鮮で、やっぱり可愛らしい家だなと改めて思います。
今回は作成シーンはないのですが、これだけでわりと満足。
女性はそれらの家の構造やデザインに感心し、姫様を褒めます。それからなんとも意味深なことを言いました。
「呼ばれて来たのがお前で良かった」
え、どういうことだ? 呼んだって……?
んー? 姫様は自分の意志で来ることを決めたはずですが……どうなのでしょうね?
それから女性はこれからも妖精たちの家を作り続けるようにと言いました。そうすれば褒美もくれる、と。姫様は妖精たちからの報酬で十分だと思いますが、どうやらこの家造り、この女性のためにもなっているそうで遠慮なく言えと言われます。
ならばルークスが喜ぶことをと思った姫様。ルークスが困っていることを頭に浮かべるのですが、城がボロボロであることに文句を言っているルークスを思い出してしまい、それを『見』た女性が少々不機嫌そうな顔をします。
とにかく城の修繕に関しては、姫様が妖精たちのために家を作ると、城は元の姿に戻っていくだろうと彼女は言いました。
そして人差し指で姫様の額を軽く触れます。病にふけっている場合ではない、と言いなから……治してくれたのでしょうか?
炎の精霊ドラピュール、か……妖精たちの上の存在、みたいなのか?
どうでしょう?
最新話まで読んでますがまだそこらへんは出てきてませんねぇ。
そうして目覚めた姫様。熱が下がり、とても元気になっています。
熱い手とプロポーズと絶叫と
ハッキリと覚えていることにただの夢ではないと思った姫様は、ルークスのためにも妖精たちの家造りを頑張ろうと、足りなくなっている素材を取りに行こうと部屋を出ます。あの二人組の妖精は今はそばにいないようですね。寝ていたから少しそばを離れたのかもですね。
姫様の頭の中は、妖精たちの家を作って城を修繕してもらい、ルークスに喜んでもらうことでいっぱいでした。
針金木のツルを見つけた姫様はそれを取ろうと登っていくのですが、そこで足をすべらせてしまい、後ろ向きに落下していきます。
が、間一髪!
ルークスが間に合って抱きとめてくれました。ナイス、騎士!
ですが姫様は、自身を見下ろすルークスの苦しげな表情を見て、やってしまったと凹むのでした。
与えられたもの
ルークスはベッドに入りしゅんとしている姫様を見て『無理もない』と思いました。怖い思いをしたのだから、とそんな目に合わせてしまった自分を責めました。
クローニアが凹んでいるのはそこじゃないんだけどな。
励まそうとしますが、姫様が号泣してしまいます。ぼろぼろないている姫様かわいい。
うろたえるルークスでしたが、姫様から謝られた上に「城から出ていってくれ」と言われてさらにショックを受けます。
姫様はルークスにお返しをしたい。もらってばかりだからと説明し、ルークスは微笑みます。
「俺はもう姫からこの居場所を貰っています」
そして先程商人の使いたちと会話した時のことを伝えます。優しくて爽やかと言われた。それはこの城に来てから自分の表情が変わったんだと。
ノーストレス……いい言葉だな。
ルークスはここでの暮らしが気に入っているからいてはダメかと問いかけます。涙を拭う姫様。そして彼の手を握りしめ、宣言します。
「私 絶対
ルークス様を幸せにします!」
姫様からの直球プロポーズだあああああっ!
ルークスは動揺し、動けずにいました。距離は近いし、体調不良だったこともあるのか、姫の体温は高いし、下手に拒否すれば傷つけそうとかいろいろ言い訳しながらそのまま心のなかで叫んでいたわけですが、部屋のドアがドバンっと開きます。
ドアを開けたのは姫様とあまりかわらない年齢に思えるツインテールの少女。そう。物語の最初に馬車に乗っていたあの少女です。
目が点になっている少女は一度は「お邪魔しました」とドアを閉めたのですが、もう一度勢いよく開けてルークスに向けて「ケダモノ騎士」と叫び、姫様はそんな少女のことを「お姉様」と呼ぶのでした。
やっぱり姉か。にているものな。
姫様を大切にしているっぽいんですが、この髪型……姫様に「してはだめ」と言い続けた姿にも似ていて……さて、どうなるやら。
まとめ
ということで今回は炎の精霊ドラピュールが登場して、姫様の妖精たちの家造りが彼女の役に立っていて家を作れば城が修繕されていくという不思議な話だったり、ちらほらと出てきていたツインテールの少女が姫様の姉であることが判明しました。
あとルークスも、姫様の下に来ることでだいぶ表情とかが変わったということも。
オレっちたちが知ってるのはクローニアに出会ってからだが、出会う前はタイトル通りひねくれた感じだったんだろうな。
姫様に会うことで、本来の素直で優しいルークスが姿を表したんでしょう。
真剣なプロポーズを受けたという話では会ったものの、姉がやってきたことでこのプロポーズは中断……そもそも、大切にしているような言動のある姉に対し、姫様は周囲から大切にされていない雰囲気をずっと醸し出しているので、なんだかあべこべ。
ちなみにここまでは第1巻の内容となっていて、話の間ごとに二人の年齢や玉ねぎくん、商人の妖精さんが描かれていたりするのも可愛いのでぜひ。
表紙の雰囲気も素敵ですし、表紙裏のやり取りも面白可愛いですよ!
つまり、全部かわいい!
ということで、ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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