【ハイキュー!!】第21話『先輩の実力』――強い仲間たちの100%を引き出せれば、【アニメ-ネタバレ感想】

前回は影山が焦ってまた中学の時の悪癖が出てきてしまいました。スピードの呪縛。
コート上の王様。
嫌な呼び名が頭をよぎり、影山は自分が戻っていることにも気づかず、ただ追い詰められていき……セッターの交代となりました。
影山からしたらショックでしょうが、菅原好きからすると菅原が公式戦に出られるのは嬉しい。そんな視聴者からするともどかしいメンバーチェンジですが、これが一体試合にどう影響していくのか。
考えてみたら菅原がどんな戦略をするセッターなのか分かっているようで分かっていません。
影山の方が実力があると言われてレギュラーを取られてしまった立場ではあるものの、彼がどういう活躍をしてくれるのか、楽しみですね!
そんな菅原の活躍がいち早く見たい方は↓本編↓を先に御覧ください。
↓鉄壁の彼らのあの試合の後がおまけで乗っている第6巻の終わり際から今回の話開始↓
前回のあらすじ
俺達の目的は同じ。
中学から目標にしていた先輩との対決で影山は緊張し、サーブをミスってしまう。
そんな中、及川はあえてリベロの西谷を狙ってサーブを打つ。リベロが取れないことにより烏野へ与えるダメージのことを考えてのことだ。しかし西谷は見事なレシーブをしてその危機を救った。
青城がタイムアウト。翔陽のサイン「来いとくれ」で2つの速攻を使い分けていることに気がつく。そのことに気づき緊張する影山を2年コンビが励ます。
青葉城西は及川を軸として伸び伸びとプレイしていく中、プレッシャーを感じた影山は余裕がなくなっていく。ブロックを離すため、打ちやすいトスではなく速さを追い求めていく。
コート上の王様。
そう呼ばれていたのは過去でも、そんなに昔のことでもない。一人で戦おうとする影山に、メンバーチェンジが告げられるのだった。
前話より
↓アニメ・エンタメを心置きなく楽しみたい方は↓
今回のポイント
先輩を見てなさい。
- うぇーい!
- 可哀想に見えるかもしれないけど
- 目的は同じ
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セッター菅原
メンバーチェンジに衝撃を受ける影山ですが、嫌だと駄々をこねるわけにも行きません。メンバーチェンジしますが、その時に菅原から「凹むな。リズム変えるだけだ」と言われます。
菅原は影山も心配ですが、翔陽も凹まないかと気遣います。この二人が同時に折れたら烏野は負けます。
しかし翔陽はむしろ影山に突っかかってました。影山を倒すのは自分だから、誰にも負けるな、とね。
心配無用だったみたいです。

とはいえ、実際の試合でこんなことしたら審判に怒られたりするのでやっちゃだめですが。
繋心が影山に声かけます。そして言うのです。外からちゃんと先輩のプレイを見ておけよ、と。
そして菅原の背中が流れて……OP入ります。このOPの入り方良いですねぇ。
↓で、ここで漫画の方は第6巻が終わりで7巻に入ります。なんですが、漫画のおまけの伊達工がいいのでぜひ↓
菅原はコートに入るとみんなに気合を入れて、にっと笑っていきます。影山だけでなく、みんなの余裕がなくなっていたようですが、それで雰囲気が柔らかくなります。
それを外から見ていた翔陽は影山と比べます。影山は顔怖くなるし声でなくなるし、と言われて影山は翔陽に指摘されるほどだなんて、とショックを受けます。
他のチームの人たちは菅原が3年であることを知ると、彼のことを可哀想と言います。天才の1年にスタメンを奪われたわけですからね。

でも本人は、そんなこと全然思ってないんだぜ!
そんな菅原は澤村に声出ていなかったと注意します。このチームで澤村に何か言えるのは菅原だけ。そして菅原は月島を呼んで何か耳打ちします。
菅原は三年ですが、公式戦はあまり経験がなく……つまり、青葉城西からすると未知の相手。及川もどんなプレイを菅原がするのか分かりませんが、練習の姿は確認していたらしく、その姿は真面目とか丁寧という印象のようです。

そこまでしっかり見ていたのはさすがというか。
そして菅原は身長がバレー選手にしては低めなので、岩泉に菅原がブロックに入るストレートは狙い目だと伝えます。岩泉は頷き、ストレートを狙いますが何故か目の前には身長の高い月島がブロックに跳んでいて……見事にドシャット(ブロックではじかさたボールが自陣のコートに叩き落される)をくらいます。
どうやらブロックの位置をスイッチ(入れ替えた)したようです。菅原の提案みたいですが、菅原は月島を褒めて頼りになると笑顔で声をかけていきます。
もともとそういうことも多かったので読んでいたみたいですね。
そして翔陽が入ると、翔陽を呼んでまた何か言ってます。そして翔陽が速攻のブロックに入り、見事に止めます。菅原が翔陽の頭を撫でて褒め、翔陽も嬉しそう……めっちゃここの翔陽可愛い。
ここ、漫画では月島のサーブは入れるサーブで威力が低いためセッターに帰る可能性が高く、そこも読んだのかという向こうの監督の考察がはいるんですが……アニメだとくどくなるのもあってカットされてますね。
キレイにセッターにボールが返ったらAクイックがくるということと、ブロックの飛び方まで助言していたらしいです。それもこれも、ベンチから冷静に試合を眺めていたから気づけたこと。
スタメンとして入れなかった時間も、しっかりと彼の身についていたわけです。
と、菅原が入ってから空気が代わり、烏野にとっては良い雰囲気。繋心はそんな状況に逆に影山を心配しますが、武田は「大丈夫」と影山のことを信じていました。誰よりも貪欲な影山なら、落ち込んだりはしないと。
そして菅原と影山の戦略が異なるため、青葉城西は混乱します。それに何より、菅原はただの控えではなく、間違いなくもう一人の烏野のセッターだと澤村は思うのです。
菅原は自身の実力が影山に叶わないことも、青葉城西に叶わないことも理解しています。同時に、自分の仲間たちが強いことも理解していました。

影山との違いはこういうところだな。

影山は……分かってるようで分かってませんからね。下手に自分がうますぎるからこそ、理解しにくいのかも。
そしてそのまま空気が変わって果敢に攻めていきますが……残念ながら向こうのセットポイント。
※ここでサインについての説明が漫画では入りますので、あらためてサインについて詳しく知りたい方は↓漫画↓もどうぞ!
最後は菅原がみんなにした助言。青葉城西の速攻は自分たちのよりもゆっくり目だから、ブロックも少しためてから飛ぼう、とね。
そして翔陽がブロックに飛び、ボールがコートの後ろへ……青葉城西が取れずにボールはコートに落ちますが……残念ながらアウト。1セット目とられてしまいました。

次のセットを落とせばおしまいですね。
2セット目
2セット目のスタメンも菅原のままでいくようです。ただ、及川のサーブ対策になにかするようで……ローテーションを回してスタートしてます。

ローテーション回したのが及川と関係あるのか?
そこはまたお楽しみに!
青葉城西では影山と翔陽の速攻ありきで考えていたため、篤実な菅原の戦略に混乱しているようでした。
そして影山も菅原に声をかけて青葉城西の速攻の秘密に気付きます。
話し合う二人を見ていた指導者たちは二人のギャップは今後も戦略として使えそうだと考えるのでした。最初は精神的なリセットを目的で入れただけなので、思わぬ効果ですね。

つまり菅原がある意味で影山みたいなプレイが無理だと諦めつつも、自分なりのプレイで試合に出られるように努力し続けた結果で……なんだかじーんとしますね。

下手に影山みたいになろうとしていたら、こんな効果は生まなかったわけだもんなぁ。3年生だったのはよかったかもしれん。

そうですね。これが同学年や2年生くらいだと、つい変なライバル心で自分のスタイル崩してしまいそうですし。
そういう意味でも、影山にとって烏野は良かったですね。
そして菅原と影山は話し合います。自分たちは同じポジションを争うライバル同士です。ですが、自分がだめでも後ろに影山がいると思うと安心すると菅原は言いました。そして自分が入っている間の点数も、影山が入っている時の点数も烏野の得点だから、それぞれの役割をこなして勝つぞ、と言うのでした。
いやぁ、菅原は本当に大人。
その後は翔陽が影山が凹んでいるかと確認に来ます。もちろん、凹む影山ではなく。自分が入ったらまたどんどんトス回すからなと言って、翔陽は目を輝かせてました。
いや本当に、文字通り目が輝くんですがその輝かせ方がいいですね。「おう」とかいう返事はないのに待ち遠しいのが分かる感じなので、ぜひともアニメでご確認ください。
そして2セット目が始まりますが、メンバーチェンジの高揚感が薄れたためか、菅原も考えすぎに入りかけたのを察し、澤村が声をかけ励まします。
100%を出せたなら
菅原は月島がスパイクを決めると笑顔で褒めてくれます。そのことを今外にいる翔陽が見て、影山と比べます。褒めてくれる、とね。
褒めるということに対して興味なさそうな影山に、縁下が声をかけます。別に仲良しこよしじゃなくて、ああやって声をかけて調子を見ているのだと。特に月島は1年で付き合いがまだ短いから、とね。

そういう発想が今までなかったんでしょう。影山は驚いてます。
なんですが、なんで他人のご機嫌伺いしなくちゃいけないのか、という顔をしてしまう影山。
翔陽が打ちづらそうにしていたら修正する。他のスパイカーは技術があるから打ちにくくても打ててしまう。けれどももしも他のスパイカーたちが100%を発揮できたら多少ブロックがあっても戦えると思わないか? とね。

練習の時は「どうだったか」とか聞いてたのに……試合になってブロックがあるとそっちに意識が行っちゃうんだな。

けど烏野のスパイカーはレベル高いので……本領を発揮できたら、多少のブロックがあっても戦える。
多分頭では分かっていたとは思うんですけどね。今、影山はようやく腑に落ち始めてるんじゃないでしょうか。
で、及川のサーブの番。レシーブを少数精鋭……なんと二人で受けることに。烏野でレシーブが上手なリベロの西谷と澤村です。
練習では一度もやったことがないそうですが、二人はやりますと言い切りました。

この二人に任せるためにローテ回したのか!

ここも漫画だと詳しく解説があるので、もう少し知りたい方は↓第7巻↓をどうぞ!
漫画だと及川目当てで応援に来たのバレー初心者の女の子たちに烏野OBが教えるという形で解説がはいるんですよね。便利。
そしてサーブは澤村に……ですが、見事なレシーブで……ここで及川と澤村の表情のアップが来るんですが主将対決って感じでいいですねぇ! 原作コミックでもそのコマはありますが小さめなので。
菅原はそのボールを誰に託すのか。この時の思考もまたいいんですが、あえてここには書きませんので詳しくは本編をどうぞ。
とにかくここで烏野は及川のサーブを1本で切りました。
ここで重要なのが、ブロックにスパイク当たってるんですよね。なんですけど、撃ち抜いてボールは向こうのコートに落ちた。
これは先程の縁の下が言っていたこと「100%の力を出せたらブロックと戦える」ということの証明。
影山ならばブロックがついていると思ったらそれを外そうと躍起になったでしょうが、菅原はスパイカーの力を信じて、そのスパイカーが100%力を出せるようなトスを出したんです。
コート上の王様と言われた彼も思うところがあった顔をしてますね。

ブロックを避けるために早いトスって……見方を変えればスパイカーがブロックと戦えないと思って信じてないってことでもあるのか。
勝て
その後なんとか食らいついていく烏野。2セット目は互角。……なんですが連続得点(ブレイク)を許します。

ブレイクとかそこらへんの説明もアニメだと省略されてるな……まぁ、説明入れると間延びしちゃうからなぁ。
菅原はレフト中心の組み立て。決して無理はしないセットアップ。影山と比べるからギャップで混乱していた青葉城西も、だんだんと慣れてきます。翔陽に動かれるよりは戦いやすい、とね。
菅原もしっかりと理解していました。青葉城西が自分に慣れてきていることを。もう長くコートに立っていられないことも理解しつつ、それでもまだ頭は冷静でした。

ここから影山と菅原の思いが交互に語られるんですが……これが……いいんですよねぇ。
影山はベンチに下げられる=用済みだと思ってましたし、中学のあの時はそうだったんだろうと思いました。ですけど菅原は『お前が後ろにいるのが頼もしい』と彼に言いました。影山はそんな事言われると思ってなかったから驚いてたんですよねぇ。
二人にできることは違う。けれど目的は同じ――この試合に勝つこと。
コートの中は苦しい。けれどそこいたい。何度でも自分の手でトスを上げたい。であるならば、試合に勝つ。そうすればまた次の試合に出られるから。
と、音楽も盛り上がったところで、翔陽がブロックに捕まっちゃうんですよね。そしてそこで影山が繋心に呼ばれます。交代でしょう。
菅原ももう1プレーかなと思ったところで、影が薄くなっていたエースが「次俺にもってこい」と言いました。

おお! 東峰の、時折見せるエースらしい姿!

それもいいですし、澤村が後ろに意味深に写っているのも良い。
後この後のサーブレシーブを拾ったのも澤村です。
東峰はバックアタックなんですが、らっきょ頭くん(金田一)のブロックを弾き飛ばして決めてくれるんですよ! バックアタックなんて普通、ブロックに捕まったら終わりなんですけどね。
3年生の絆を感じる1プレーは、じーんと来ちゃいますね。
そしてメンバーチェンジ。
菅原は思うところはあるでしょうが、晴れやかな顔でコートの外に。そして、影山に言うんです。うちの仲間はちゃんと強い、とね。

で、ここがまた感動なんですよ。
SEとともに浮かぶ「勝てよ」の文字……アニメ版だと手書きっぽいんですがそれもいい味出してる。
菅原は「勝てよ」と影山の肩を叩こうとして、「勝つぞ」と言い換えます。

「勝てよ」だと自分は関係ないもんなぁ。うぁ、菅原ぁ。

その言葉を受けたときの影山の微妙な表情の変化も、漫画では出せないアニメならではなので見て欲しいところですね。
で、このあと菅原はベンチでコーチたちに言葉をかけてもらうんですが「次はセンターもと使ってもいいな」と声をかけてもらって、テンションを上げます。
次も出してもらえるというのは、彼にとって何よりも嬉しいでしょう。ちゃんと爪痕も残せたわけですし。
スパイカーが100%の力を出せたら青葉城西とも戦えますが、その一歩先――つまり勝利を掴むには最強の囮が力を発揮しないといけなくて、そのためにはやはり影山が必要なんですよね。
吹っ切れた影山のトス回しが、どうなるのか……は次回!
まとめ
というところで、今回はまるまる菅原と影山の、二人のセッターの話という感じでしたね。

同じポジション同士ならではのやりとりってのがいいな。

特にセッターはコート上で1チーム一人だけの司令塔ですからね。
今後、烏野は2セッターなチームでもやっていけそうですね……試合に勝たないと次はないわけですが。
でもここのやり取りは烏野推しだとかなりの名シーンの一つとして上げる方いるんじゃないですかねぇ。私も好きです。
名シーン多すぎて順位は着け難いですが。
そして青葉城西との戦いはまだまだ続きます。長い。けど、烏野にできた最初のライバル校みたいな位置づけですからね。まだまだたっぷりと楽しみましょう!
ということで1セット目は取られてしまいましたが、2セット目は食らいついています。ここからどうやって2セット目を取り返すか……乞うご期待!

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
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