【ハイキュー!!】第22話『進化』――コート内の6人で強い方が強い【アニメ-ネタバレ感想】

改めて菅原とはどういうセッターなのかが分かるのが前回。なんだかんだとどういうタイプ化は分かってませんでしたからね。
菅原はあまり博打はしない組み立てをするようで、1年生に気遣ったのか。センター線は今回控えめでした。次があればそこらへんも使ってもっと戦略の幅を広げてくれるんでしょう。
その次を得るためには勝たないといけなくて、勝つためには烏野が誇る最強の囮が機能しないといけなくて、その最強の囮を扱えるのは影山だけ。
メンバーチェンジして影山がセッターに復帰します。頭は冷めたようで、どこかスッキリした顔してます。
さて、影山がどういう変化を遂げたのか。早速感想やっていきましょう!
先に知りたい方は↓本編↓でご確認ください。及川の過去の話もがっつり出てきますよ!
今回のお話は原作の↓第7巻から↓です!
前回のあらすじ
二人はライバルであり、けどチームメイト。
セッターのメンバーチェンジ。
菅原が入ることで精神的に切り替えることができた烏野。そして攻撃の方法も異なることで相手のリズムを崩すことに成功。
何よりもその菅原の姿を見ることで影山は頭を冷やした上に、いろいろと気づきを得た。
スパイカーが100%の力を出し切ればブロックと戦える。
今まではブロックを避けることばかり考えていた影山は、菅原がスパイカーたちとコミュニケーションをとっている姿を見る。そうしてスパイカーの様子をしっかりと見ているのだと。
2セット目も菅原のまま開始。
ローテーションは2つ回して、及川のサーブに対して澤村と西谷の二人だけで少数精鋭で乗り切った。
しかし青葉城西も落ち着いてきて菅原の攻撃が読まれ始め、ついに菅原は交代となるが自分たちで勝つぞと、勝てよという他人事ではなく、影山に力強く言うのだった。
前話より
↓アニメ・エンタメを心置きなく楽しみたい方は↓
今回のポイント
どちらがいいかやってみなければわからない。
- 戻ってきた影山……スマイル?
- チーム内不和? 影山VS月島
- 及川が笑わなくなった時期
- 新生影山
思う存分に原作漫画を読みたい方は↓コチラ↓もオススメです!

一皮むける時
コートに戻った影山は菅原を参考に笑顔を浮かべようとしますが、なにせ慣れてないのですごく引きつった笑みに。……怖い。特に翔陽はビビってます。
西谷は「多分これは笑顔だ」と言ってるくらいなので笑顔に見えないくらいのあれだったんでしょうね。澤村に至ってはあの影山が笑顔をと感動してます。

親戚のおじさんかよ!

ちなみに漫画だと青葉城西のみんなも影山の笑顔を見てぞっとしてます。中学同じで影山がどんな人間だったか知ってるからでしょう。
翔陽が影山に近寄ってサイン変更について聞いてきます。これもまた菅原考案っぽいですね。頼りになる先輩です。
がんがんやっていくぞと互いに気合い入れ合います。
ここでOP。良い入り方ですね!
菅原がベンチで安堵の息を吐いています。コートにいたいと思っていても、同時にコート上のプレッシャーも感じたのでしょう。
そして本人が説明してくれますが、去年は菅原たちの上にも選手がいたので、公式戦での経験はそんなにないんですよね。
影山は戻って速攻でサーブですが、ボールに触れるのが嬉しそう。そして武田が声をかけますが、テンション上がってますがしっかりと声は届いていて落ち着いてます。
集中している顔が……これまたイケメン。そう。影山は普通にしていたらイケメンなんですよね。
影山の様子に何かを感じた大王様こと及川。気合の声を上げますが……。

おおっ! サービスエース! しかもリベロから!

同点になりましたし、これはテンションが上がる幕揚げですね!
ここで田中がハイタッチを迫りますが、影山は慣れていないせいで何を求められているかわかりません。翔陽に言われてハイタッチします。金田一たちがそんな影山にぞっとしてるみたいです。
そして2本めも向こうのレシーブを崩すことができてチャンスボールに。……そして翔陽は来いとも来れとも言わないままに速攻を決めます。連続点……逆転!
影山は翔陽に言われた「菅原さんはすごく褒めてくれる」という言葉を思い出し、翔陽を褒めようとしますがとっても偉そう。さすが王様。
気が焦る青葉城西のチームメンバーですが、及川がなだめます。……ただ、岩泉はそんな及川の顔が腹立つようです……うん。この二人のやり取りはやっぱり面白い。
青葉城西の入畑監督は影山が正常のリズムを取り戻しただけでなく、今まではブロックにばかり向いていた目がスパイカーに向き始めた、そんな変化を感じ取ります。
影山は別のサインで翔陽に指示を出します。出し惜しみしている場合ではないので、変人速攻をガンガン使っていく影山。

このセット落としたら意味がないもんな。

あと菅原の言葉もいいですね。影山もまた、翔陽がいれば最強なんだ、とね。
菅原の名台詞を直接聞きたくなった方は↓本編↓を御覧ください。
ということで翔陽の速攻で先に20点台に。ハイタッチを構える翔陽。一応なんとか答えてくれるんですが……この二人のワチャワチャ具合もいいですね。
が、ここで翔陽は後衛に。となると……月島が前衛に来るわけですが。

影山と月島って、相性悪いよなぁ。
影と月――みんな考えている
21対19になったところで青葉城西のタイムアウト。
青葉城西は翔陽が後ろに下がると影山がセンター使わなくなるなと話し合ってました。及川は単純に影山が月島をうまく使えないんだろうと冷静に答えます。まともにコミュニケーションとっている様子もないし、とね。
そういうのを見抜いた及川を見て3年の二人が「お前とは友だちになりたくない」「弱みに切られそう」と辛辣。及川が嘆きますが誰もフォローしないっという。

ああ。及川の扱いは全体的にこうなのか。

そして烏野側は、影山が縁の下に言われたことを思い出して月島に声をかけていきます。

ああ。菅原がスパイカーの表情とか調子を見るために声をかけてるってやつか。
しかし影山に人の表情など読めるわけもなく……ただ睨む影山に菅原がまずは話しかけるところからだとアドバイスしてくれます。特に月島には真っ向からだぞと。
また試合が再開されますが……月島は影山のトスに打ちにくそうです。ここ、「いずそう」という言い方になってますが方言だそうです。漫画の方で説明が入ってました。作者本人もこれが方言とは思っていなかったようで。

筆者も関西人なのでわかります。どれが標準語として定められた言い方なのかは分からないですよね。
今度は逆に向こうに連続点を許し、同点に。なので烏野もタイムアウト。
画面では月島の坦々とした表情が映り、観戦している他校の生徒が翔陽が後ろに行くと攻撃力不足だなと話してます。うまく月島が使えない分、どうしてもレフトに頼り切りになっていたら決定打も弱くなりますね。
タイムアウト中、影山が動いて月島に「今のトスはどうでしたかコラ」となぜか田中口調で聞きます。聞いただけでも進歩ですね。
が、月島も負けていなくて「黙ってこのトス打て庶民」と言われているみたいだと、返します。
一触触発になりそうでしたが、影山が「どういう意味だ」と更に問い返すと月島は「トスは一定にして欲しい」と言いました。

どういうことだ?

同じ速攻のトスでも微妙な位置づけでコースの指示まで影山はしていたみたいです……それを打てる月島はやはり技術高いですね。

具体的にどういうことかは↓作品内↓でしっかりと説明してくれてるから安心してくれよな!
珍しく月島がすごい喋りますので月島好きにはたまりませんね。そして彼には月島のやり方があるからトスは一定にしてほしいということのようです。
で、今までの影山ならばそんな月島に反発したかもしれませんが、影山は「わかった」と頷きました。どちらがいいかはやってみないとわからないからと。――素直! ここも成長ですね。

素直な影山に月島の方がどう対処したらわからない顔してるのが本当に可愛い。
そしてここから月島を積極的に使っていくんですが……月島がフェイント使うんですよね。今までは強打ばかりだったので見事相手の虚を突きます。月島、無言なんですけどなんか嬉しそうな顔してる気がします。
そこから月島はフェイントを使っていきます。観客たちは上手だと言いながらも相手のブロックが高いから真っ向勝負避けているだけじゃとも思います。

それもないわけじゃないだろうが……月島がそんな単純な理由でフェイントだけするとは思えないなぁ。
点の取り合い……1点差のまま続いていきます。
途中で影山がそんな月島をちらっと見るシーンとかもいいですよねぇ。そして次にまた月島にあげるんですよ。月島は驚いた顔をしていて……。

フェイントばかりの自分にまた影山が上げるとは思わなかったみたいですが、それでもしっかりと打ちます……そう。フェイントではなく、打つんです。

フェイント連続でレシーブが前向きになってからの強打かよ。月島らしいやり方だなぁ。
チームメンバーに褒められる月島。ちょっと戸惑ってますし、影山は「ナイス」と言おうとして噛んでからかわれます。どれだけ褒めるの苦手なんだと。

噛むにしても「なっふっ」てなんだよそれぇ!
とにかく、月島のその強打により烏野が先にセットポイントに。そんな中で一転取り返されて23-24に。

岩ちゃんが「渡さねえよ!」って言うのが格好いい!
しかしここで次のサーブは……及川。
及川徹が笑わなくなった時期
ここからはちょっと雰囲気が変わり、岩ちゃんのナレーションで回想シーンになります。
及川たちが中学三年の時。最後の大会でベストセッター賞を取った及川は、岩泉が言う通り珍しく裏のない笑顔を浮かべてます。

そんな及川が笑わない時期って……なんていうか……想像しにくいな。
幼馴染の岩泉から見た及川徹の姿が描かれます。
具体的な描写は是非↓本編↓を。
ざっくりと述べると、体格にも優れてセンスもあった及川でしたが、白鳥沢という壁がずっと前に立ちはだかり続けたわけです。牛若とよばれる牛島若利のチームがそれはもう強かったようです。

ここの牛若という壁の表現方法がアニメ独自のものが入っていて好きです。画角は漫画と同じなんですが、壁っぽくなっているところが牛島に変わるんです。
勝てない焦りがある中で、3年になり……今度は彼の背後に天才と呼ばれる影山が来てしまいます。
漫画だと影山の自己紹介のところはちょっとホラーチックなんですが、アニメだと幼くて可愛らしいです。
影山のセンスは圧倒的だったみたいですね。そんな彼のポジションが、及川と同じセッター。
ますます練習にのめり込んで、オーバーワークだと周囲から注意されるほどに。岩泉も止めようとします。

及川ってそんな大きなイメージないんだが、岩泉のほうが低いんだなぁ。
その焦りから、練習試合でありえない数のミスが出て、影山と交代に。

こういう姿見てしまうと、及川ってイラッとするけど可愛くも見えるんですよねぇ。

……イラッとはするんだな。
バレーはコートに6人
練習試合のあと、まだ体育館に残っている及川。
ここ、アニメだと若干わかりにくいですが漫画だと先に帰っている他のメンバーたちの姿があり、及川が居残っていて、彼が思い詰めている雰囲気が少し伝わっている感じです。
漫画ではどうなっているのか気になった方は↓第7巻↓をどうぞ!
追い詰められた及川に、同じく居残りしているらしい影山が無邪気に声かけてきます。サーブを教えて欲しい、とね。

空気読めと言いたいが、影山には無理だよな。
追い詰められた及川はそんな影山に手を出そうとして……寸前で見守っていた岩泉が何をやってるんだと止めます。

きゃー! 岩ちゃーん! 格好いい!
なぜこの世界の女子は岩ちゃんの格好良さに気づかないのか!

こん時の及川から見た影山が完全にホラー。
止められた及川の顔は自分でもそんな行動に出たのがショックだと物語っていて、ちょっと痛々しい。
漫画での描かれ方よりも及川が痛々しいかもです。
少しは余裕をと岩泉に言われて及川は反論しますが……彼のセリフは、烏野に来たばかりの影山みたいです。
俺が、俺が、俺が……。
ですが影山と違ったのは、そのことを指摘して本気で怒ってくれる岩泉という存在がいたことです。
一人でコートに立っているつもりかと怒った岩泉。コートには6人いるだろうがという、当たり前のようで、忘れがちなそのことを及川に教えてくれます。

中々暴力的な方法だけどな!

良い子のみんなは岩ちゃん真似しちゃダメですよ!
それから及川は吹っ切れます。
が、影山にはここらへんから今みたいな態度でおちょくって嫌っていることを隠そうともしない様子です。
それでも白鳥沢には勝てず……ですが今まで1セットも取れなかったのが1セットはとれました。
そしてベストセッター賞を及川が喜んだのは、自分のチームのスパイカーが活躍できた証拠だから、だそうです。その成長に泣ける。
高校に行ったらウシワカを倒すと涙ながらに決める及川と岩泉。及川に関しては影山をもぶっ潰すと決めたようですが……。
ぶっ倒したい相手その2
時間は今に戻ります。
岩泉は及川が影山を倒したい相手にしていることをよく知っているため、その相手が目の前にいるぞと、セットポイント関係なく本気でサーブを打てと言います。

漫画だと回想シーン前で他の選手も本気でいいって言ってるシーンあるが、そこはカットされてるな。
すごい威力と、角を狙う鋭いコースです。
西谷が拾いますがこれを失敗したらセット落とすのにこの威力、と及川をたたえます。
ボールは……しかし直接向こうのコートに帰ってしまいます。
月島はボールがキレイにセッターに返ったので決定率が高いセンターを使うだろうと思います。
影山もそう思いましたが、月島のユニフォームを掴みました。今までの影山ならきっとセンターだと読んだはずでしたが……この大一番なら及川は岩泉に上げる、と。
見事その読みがあたり、月島の手が岩泉のスパイクを叩き落としました。

うおおおっ! セット取り返したぜ!
悔しげな岩泉に対して笑っている及川。今までの影山ならば機械的に考えてセンターの速攻だと読んだはず。なのにいろんな状況を考慮して岩泉に上げると読んだ。それは影山の成長をハッキリと及川に認識させます。
菅原が何かを影山に教えたのだと及川は迫力ある顔をします。

そうそう。及川はへらへらしてるときより、この腹黒そうな顔してるときのほうが格好いい。

歪んでる!
独裁の王様が変わろうとしている。
むしゃくしゃしてるのに、どこか楽しげな及川で今回は終わりです。

岩ちゃん好きとしては岩ちゃんが活躍していて良かったです。

及川のことも言及してやってくれよ。

彼はほら……作品内でファンが多いからいいんです。
まとめ
ということで、前半は影山VS月島ですが、話全体を見ると影山VS及川という構図でした。
ともかく最初から最後まで描かれたのは影山の成長具合でしょうか。メンバーとコミュニケーションなんて基本の基本っぽいですが、影山は天才すぎたゆえにそこを吹っ飛ばされてきた感じがありますから。
今までは特に翔陽のレベルアップが多かった気がしますが、今回のことで影山も成長したなぁという感じですね。
やはり影山にとって及川は越えなければならない壁で、そこで成長する感じですね。

個人的にはその影山の成長には、今の先輩である菅原の存在があるということです。

影山はいい先輩がいいところに来れたよな……下手すると影山って能力あってもまたうまくいかず、はぶられてた可能性高いし。
翔陽がいてこそではありますが、翔陽という存在ごと受け入れてくれるチームって……そんなに多くなさそうなんですよね。影山も翔陽もクセが強すぎるので、チームの不和を壊しかねませんからねぇ。
そんな二人が澤村たちが3年生の時に1年生で、烏野に入ってくるというのはすごく運命的。……まぁ人が作った物語なのでそうなると言われたらそうなんですけどね。
ここから……熱い熱いラストセットが始まります!

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
影山が成長したぜー! というのをすごく実感したい方は↓本編↓で!
↓漫画でも確認したいという方は第7巻です!↓
↓漫画・アニメを思う存分に楽しみたいならば!↓
チケパラへ