【アニメ-MASHLE-】第11話『マッシュ・バーンデッドと弱肉強食』――狼は、実のところウサギだったのだ【ネタバレ感想】
前回はまさかのドットがイケメン化して活躍するというお話でしたが、すぐにもとに戻って安堵し、そして新たなイケメン枠らしきレインが登場したため忘れられかける感じのお話でした?
なんか……そんなだった気がします。
とにかく、今回はそんなみんな? の活躍? もあって無事にアベルの元にたどり着いたマッシュ。ここでレモンちゃんがとらわれているはず。気合の入ったノックが扉を吹き飛ばした!
盛り上がってきた金のコイン対決もいよいよラスト!? 人形魔法の使い手、アベルをマッシュはどうやって倒すのか! さっそく感想をやっていきましょう!
シュークリーム! すべての解決策はシュークリームだ! シュークリームを懐に忍ばせておくんだ!
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漫画の方で確認したくなった、という方は↓第四巻↓です! おまけのフィン君の夢が面白い。ってか、フィン君のパジャマ可愛い。
前回のあらすじ
ドットの活躍!
ドットの相手は2本線の魔導士。その火力差は歴然だった。
負けても仕方ないかと思うドットだが、地下への入口を開けた者を石化する魔法が進行中ときき、自分のために怒ってくれたマッシュを助けるために真の力……自戒人(イーラ・クロイツ)の能力を発動し、ラブを倒す。
もう一人残っていた敵は、やってきた神覚者レインの手によりあっけなく倒される。
レインの目的はマッシュたちとは異なるものであったが、レインは道中でマッシュと出会い、彼には魔力がないことを知る。しかしそんな彼に死ぬ気で神覚者になれと背中を押した。
そんな応援を受けつつ、マッシュはアベルのもとについにたどり着くのだった。
前話より
ウサギたん。
今回のポイント
今回も中二病全開で参りますので、患者の方はお気をつけください。
- それはちょっと困るので戦います
- 脊髄反射
- ウサギはどちら?
- 無邪気な淵源(いのせんと・ぜろ)
そんなに嫌だったのか……。
それはちょっと困る
多くの生徒たちから魔力を奪い続けながら、アベルはマッシュをまっすぐに見て「驚いた」と静かに話します。魔法が使えなくなる悪魔の目を持つアビスに勝てるとは思っていなかったのだと。
なにげにすごいこと言ってるな。対抗できるのがレイン以外にいるなんてって。
神覚者のレインは悪魔の目に対抗できる、ということですね。なにかしら対策があるんでしょうかねぇ?
一定以上の実力者にとっては対策ができることなのでしょう。それでも、多くの人にとって恐ろしい目であることは間違いないですが。
マッシュが神覚者レインより魔法に長けているとは考えにくいが、とアベルは考えます。もしかして、などと言うのでマッシュは慌てて両手で口を閉じます。魔力がないことがバレたのではないかと。バレないように、ということでしょうね。
が、そのあとに「優秀な人材」という風に解釈されたのだと判明し、ホッとします。
そしてアベルは語り始めます。平等について。優れているなら分かるだろうと。
劣等遺伝子が許せない、とアベルは言います。享受するだけの存在なのに文句は言うし権利は主張する……うーむ、まさしく現代にも言える問題ですね。
アベルは敵役ではあるものの、言っていることはそうおかしくないように思えます。
しかし「魔法が使えない人は処分」「そういう存在をかばう人も同罪」と言い切るアベル。
じいちゃんとの思い出が頭をよぎるマッシュ。幼少期から凄まじすぎる身体能力を発揮しています。
そんな家族のことを排除するというアベルに、マッシュが同意できるわけはありません。自分自身が魔法が使えない上に、大事な家族はそんな自分を愛して育ててくれたのですから
それは「ちょっと困る」という言い方がマッシュっぽくていいなぁ。
普通の少年漫画だと、怒りながら言いそうなところ、平静っぽいのがマッシュらしさですよね。
アベルは少し無言になってから、これが理解できないのは頭が劣っているからだ。劣等遺伝子は排除してくては、と言い……同時にマッシュの頭上からたくさんの人形が襲いかかってきます。
マッシュ、ぼーっと見上げてんなよ! 反応うっす!
ツッコミ不足にかけつけてくれたアイドル?
と、鼻歌歌いながら部屋へとやって来たのはドットたちと戦って負けたラブです。レインを無事にやり過ごして逃げてきたみたいです。
ドアが壊れてるなぁと中を覗き込み、絶賛バトル中だったことにタイミングミスったと慌てるラブ。
ちょっとホッとしますね。
これでツッコミ役不在の状況が避けられます。
たしかにアベルはツッコミ役としては力不足だが……心配するのはそこじゃねえ!
ツッコミ(説明)役はとっても大事。とくにこのアニメでは。
ちなみに「タイミングミス」という時の声が個人的にすごく好きなので、ぜひ聞いていただきたい。言葉にしにくいのですが、なんか……良い。
そんでもって、この次のマッシュが超絶格好いいんですよ! 振り向きざまに人形を破壊するのですが、なんとも険しい顔つきで……イイ! 一瞬なんですけどね。すぐに目元のアップに移るので。
人形の体から飛び出た液体に気づき、慌てて避けるマッシュ。どうやら中に酸が入っているようです。ご丁寧にアベルが教えてくれますが、マッシュは淡々として人形の頭を拾います。拾い方も足を使うんですが、相変わらず動きが良い。
うふぉおっ! これこれ!
マッシュルの中でもマッシュの動きってやっぱり格好いいよなぁ。
これぞ、ぬるぬる動く、です。
しかもまったく動きに違和感がないのがすごい。
ラブはこの状態でマッシュは何をするつもりなのかと様子をうかがいます。
と、マッシュがとあるポーズをとります。どこかで見たことのあるようなフォーム。どうやら手に持った人形の頭を投げるつもりですが、野球のようなものではなく、下手投げです。
凄まじい勢いで投げられた人形の頭が、前方から向かってくる人形たちを薙ぎ払っていきます。その様子に「はわわわ」という声しか出ないラブ。
このフォームからのこの投げ方……そして人形たちの吹き飛び方……まさか!
パッカーンという文字とSE……そうっ! ボーリングです。ボーリングのピンのように酸の人形が飛んでいきます。
ラブちゃん、説明ありがとう。
ちなみに漫画だと人形たちが逆三角形のような形になって襲いかかる様子が描かれていて、ボーリングの玉代わりの人形の頭が上手いことそれぞれに当たっていくという、ボーリングっぽさがより描かれています。効果音を除くと、むしろ漫画のほうがボーリングっぽさをうまく描けているかも知れませんね。
やりますね、甲本一先生!
ラブちゃんを間に挟んだコマ割りの仕方も見事なので、ぜひ。
アニメと漫画のボーリング描写の違いを知りたくなったならば↓コチラ↓からどうぞ。
何について熱心に語ってるんだ!
ボーリングっぽさとかどうでもいいよ!
強者が弱者から奪うのが当然の権利だとするならば
そしてマッシュがいうわけです。劣等遺伝子云々について。
「あの…さっき劣等遺伝子がどうとか言ってましたけど
もし僕がアナタに勝ってしまったら
アナタの方が劣等遺伝子になったりしませんか?」
マッシュは学業の成績はいまいちですが、こういう言い回しとか、戦いにおける考え方とか見ていると頭の回転は早いっぽいんですよね。
アベルはやはり動じる様子がありません。というか表情が動かないので、やはりこの場に反応がいいラブがいることは必然ですね。
レモンの居場所をアベルに聞くマッシュですが、アベルは誰のことだかわからないと言います。皆から魔力を貰っている「だけ」だ、と。だから個体の識別はしていない、ということなんでしょうね。
いやでも強制的だろ?
それになんか結構怖い夢みたってバンブー先輩も言ってたし。
暗い箱の中に閉じ込められている夢とか、怖すぎますよね。
みんな体調が悪くなっているわけですが、アベルは気にしません。弱いものは、強いものから奪われるものだから、と。
マッシュの眼の前に現れた人形3体は初めてアベルと退治した時にマッシュが体を捕まえられてコインを奪われかけたあの人形です。1体でもかなりの脅威そうです。
ラブもその人形の強さをよく知っているのでしょう。「終わった」とご丁寧にフラグ立ててくれました。
ここでマッシュの目が見開かれ、その目が輝いているようにも見える中、声なき声で「っ」と聞こえるんですがこれが……すっっっっっごく良い! セリフというセリフじゃないんですけど、めっちゃ格好いい。良い!
その場面はほんの一瞬で、人形が吹き飛んでアベルの後方の壁にぶつかるんですが……彼の横を通り過ぎるシーン。横のシーンから正面へ。衝撃でおきた風がアベルの髪と服を揺らすわけですが。
個人的にはこの人形が吹き飛んでいくシーンは漫画のほうが好きですね。
見開きで描かれてるんですが、めっちゃ迫力ある。
人形が吹き飛んでいくシーンのコマ割りとか、アニメはかなり忠実に表している感じはあるんですが、やはりこの漫画ならではの「一瞬をじっくり見れる」のがここはとても良い。
アベルは以前よりも強くなっているマッシュに驚きますが、マッシュは勝ったらレモンちゃんの居場所を教えてもらう、と宣言します。かっくいー!
最後にチョロっと出てきたラブの「実家に帰ろうかな」がいい味出してるぜ。
アベルもマッシュも声を荒げたりしないし表情も動かないので、ラブがいなかったらちょっとさみしい感じになっていたかもですね。
王道展開
マッシュの実力を認めたアベルですが、それでもまだ余裕綽々。何をしたのか、マッシュが自ら自分を痛めつけ始めます。
人形使いによくある、操られるってやつか!
マッシュが自らの手の動きを止めようとするんですが、ここの描写がまたいいんですよ!
大きく漫画と変わるところはありませんが、マッシュにつけられた糸が紫色に輝き、あと甲高くて若干ぞわっとするようなSEと、漫画と同じ人形として操られているのが伝わってくるポーズ。
そのままマッシュの手がマッシュ自身の首を絞めあげていきます。
珍しいマッシュのうめき声にも注目したい。
注目ポイントがおかしい!
だってアニメですからね! 漫画にはない部分には注目していきたい……ってか、イケメンボイスは苦しい声もイケメンなんですよ! 尊いんです!
が、すぐにマッシュを操っていた糸がまたSEとともに切れます。なんだ、と自分の体を見下ろすマッシュに、アベルが謝ります。
このやり方は一方的すぎて趣がない、と。
余裕ぶっこいてんなぁ。
と、そこへやってくる1体の人形。あからさまに動きがカクカクとしたその人形はどこかで見た髪型……金髪と黒がまじったのをしています。……そう、フィ
フィン君ーーーーーーー! ごらぁっアベル! やっていいことと悪いことがあるでしょうがああああ!
まてまてまて、どこに乗り込む気だ。落ち着けぇ! 向こうは画面の先にいるぞ!
我がフィン君への愛があれば、画面の向こうへ行ける!
無理だから!
というか、行ったとしてもボコボコにされるだけだから! マッシュを信じろ!
ふぅ。
ということで、それはフィン君でした。両手にはなんとも凶悪そうな武器を持っています。
フィン君に似せた人形というのではなく、なにかに使えそうだと捕まえておいたそうです。ドットの方はぼろぼろすぎたため断念したとのこと。
そして手出しは禁止。防御するのもダメ。手を出せばフィン君をばらばらにする、と。
そういうことやっちゃう? やっちゃうのかい、君?
冷静キャラだからあまりこういうのやらないかと思ったが、劣等遺伝子、と判断した相手に対しては残虐になれるのかもな。
マッシュも同じようなことを思ったらしく、「そういうことをするのか」と手をおろします。アベルは、少しの間だけ沈黙します。目のアップになるわけですが、無言のままこの目が細められるんです。
この目を細めた意味は……なんだったのか。
漫画の方でも間が置かれてますが、アニメのこの細めるという描写のほうがより何かを考えてしまいますね。アベルの本心はなんだったのでしょう。
その後始まるフィン君人形からの攻撃を、マッシュは一切手を出すことなくただ受けます。
この人形の動き良いな。
ちゃんと素早さもあるが、同時に武器の重さも感じさせるぜ。
アベルが色々と語っていく中、フィン君の攻撃を受け続けるマッシュですが、なんとここで……武器のほうがダメになります。
マッシュは特に鎧着ているわけでも、魔法を使っているわけでもないのに、武器のほうがダメになりました。
普通ならツッコミどころですが、マッシュですからね。納得です。
ここでマッシュが一言。
「なんかアナタ
自分のこと深い人間だと思ってそうですね」
いつもの「ふぉわわん」とした背景と表情でそんなことを言うマッシュ。無言のアベル(若干怒った?)、がくがく震えて「戦争だー」と心のなかでラブちゃん……ナイスリアクション! 略してNR。
ふと、金のコインの話をするマッシュ。渡そうか、などと言ってコインを思い切り指で弾き、フィン君を操っていた糸を切り、彼をアベルから開放しました。魔法が解けて人間の姿に戻り倒れるフィン君。……ああ、良かった。無事だ。
そしてコインはと言うと、回転をつけられていたためか。マッシュのもとに戻ってきました。コインが僕に懐いている、などと言えるマッシュはやはり大物。
アベルがついに怒ったのか。先程途中でやめた魔法。マッシュに糸をつけて彼を直接操ろうとします。マッシュは所詮、操られる側の弱者に過ぎない、と。
ですがマッシュは「関係ない」と足を踏み出します。
強者か弱者か。
マッシュにとってはそれよりも「友達に手を出したこと」の方が重要でした。
操っているはずのアベルの指の骨が、曲がってはいけない方向に曲がります。
痛い!
幸いアベルが顔色一つ変えないので痛さがまだマシですが……いやそれでも見ているだけで痛い。
そしてマッシュの膝蹴りがアベルの顔に入ります。
BGMもとっても良い感じに入っていて、これぞアニメの戦闘シーンって感じですね!
ここのシーンは漫画では見開きページで描かれてます! 迫力が凄まじい。音もなにもないのに伝わってくる。
しかしここですごいのが、アベルはすぐさま冷静に魔法を使ってくるのです。
マッシュは強いですが、一方的じゃなくてちゃんとアベルの能力の高さも感じさせてくれるのいいですよね!
すごく嫌だった
マリオネス・チェンジ。
アベルがそれを口にすると独特のSE……黒板をキィーってやったような雰囲気の音(あれよりはマシ)が聞こえ、一瞬世界の色合いもおかしくなります。
何がおきたのか一瞬わからなかったマッシュですが、マッシュの体が人形に変わっていきます。さすがにこれは、マッシュと言えど対応できずに完全に人形になってしまうマッシュ。
えっ? 嘘だろ!
だ、誰かが助けに来てくれるのか?
ですが誰が? レインは来てくれないと思いますし、ドットももうボロボロ。
いや、ランスなら……。
視聴者(親方)が慌てる中、アベルは余裕綽々。マッシュのことを「屁理屈が得意なウサギ」と評して、その懐から金のコインを取ろうとします。マッシュは頑張ったが狼には決してなれないのだ、というところで彼の手が金のコインを――。
気づくと、アベルの手にはシュークリームがありました。
よく分からず固まるアベルの顎にささるアッパー。そしてシュークリームをキャッチするマッシュ。なんで隠していたシュークリームがここに、と首を傾げるマッシュ。手の部分はまだ人形みたいですが、顔の部分は戻ってますので魔法は解けてきたようです。
……どゆこと?
ラブがシュークリーム直に懐に入れるってなんだ、とツッコミ入れてくれてます。
そしてここでアベル君。ついに説明役として覚醒(?)します。
何がおきたかわからないアベル。視聴者も分かりません。説明お願いします。
完全に人形化していたのに勝手に動き出すのは通常ありえないことのようです。
- 脳からの電気信号を遮断
- 意識的な体の自由を奪う
- (自らの意思で)動けるはずがない
ここ、アニメではちゃんと人体の図を使って説明してくれてます。漫画でも同じように図はあるんですが、そこにしっかりとアニメーションつけているというアニメスタッフの謎のこだわりを感じます。
別に図だけでもわかりやすかったと思うんですけどね……でもいいですよ、こういう謎のこだわり。好きです。
考え込んだアベル。ここで「脊髄反射」いう答えに行き着きます。
ここで脊髄反射についてのナレーションが入ります。漫画でもテキストで説明がありますね。
良い声で脊髄反射についての説明を聞きたい方はアニメを見ましょう!
そんな理由でアニメ見るやついねーよ!
どこかに『良い声で脊髄反射についての説明を聞きたい方』がいるかもしれなので、良かったら↓コチラ↓からどうぞ。
アベルの魔法は外側を人形に変えるだけで、あくまでも中身は人間なので、人形化していても脊髄反射ならばアベルの意思とは違うように体を動かせるようです。つまり、先程のマッシュの動きは
無意識の防衛反応!(どーん、とシュークリームを手にしているマッシュ)
そんなに嫌なのかよ、シュークリームとられるの!
嫌だったんでしょうね。反射で動いちゃったみたいなので。
ってか親方。ラブちゃんと同じツッコミしてますよ!
いやこれは、誰でもこうなるだろ。
アベルも冷静に「そんなに嫌だったのか」と胸の中でつぶやいてます。
しかしアベルも中々おっちょこちょいですね。コインとシュークリームって手で触ったら違いありすぎるのになんでシュークリーム引き出してしまったんでしょう。
いや普通に考えて、「なんだ、この感触?」ってなるし、まさかシュークリーム懐に入れてるとは思わんし。
不思議そうなマッシュですが、流石にその場でシュークリームを食べるようなことはせず、懐に再びしまいます。あんな柔らかいものをどうやってしまっているのか、気になります。あと、衛生面。
ウサギと狼、狼とウサギ
気を取り直したアベル。弱肉強食な世の中、奪われることに抵抗するのは当然だ、としてマッシュを認めます。
この雰囲気の中、普通にやり直せる当たり、やはりアベル……中々やりますね。
ってか、声優ってすごいな。オレっちなら笑っちまってセリフ言えねーよ。
特にこのアベルもマッシュもキャラクター設定上、声が平坦なので余計に大変そうですよね。
アベルがみんなから抽出した魔力を使ってセコンズを使ってきます。腕に抱いているようなデザインの顔が3つある巨大で、不気味な人形。更にその頭上から人形を操っている……これまた不気味な影も見えます。
後ろに飛び退る描写がアニメで付け加わってますが、こんな地味な一手間が格好いい!
ハーム・パペットというそうなのですが、半径100m以内を人形化させるんだとか。
ってことは……ラブ終わったな。
視認できない糸に触れれば、ノータイムで人形化がはじまるとのこと。
マッシュに対する敬意として、ウサギであろうと全力を尽くさないとと語るアベル。見えない糸がマッシュに降り注ぎ、さらに人形の巨大な手がマッシュに襲いかかります。
と、そんな人形の腕が吹き飛び、今まで余裕を崩さなかったアベルに初めて動揺が見えます。
彼の眼の前では、マッシュが巨大な人形の手を持ち上げながら不思議そうに立っています。無傷で。もちろん、人形化などしていません。
どうしてと疑問を口にするアベルに、「糸をちぎった」というマッシュ。視認できない糸に対応するなど、人間にできるはずがと納得できないアベルですが、ラブは見ていました。
なぜか口調がなまるラブ。最初のきゃぴきゃぴキャラは後付?
体を斜めにして糸が触れる時間にズレを生じさせ、左側に糸がついた瞬間、右側までが人形化する前に糸を引きちぎる、という理屈が分かるような分からないようなやり方で乗り切ったらしいです。さすがマッシュ。さすマ。
ありえない、と思うアベルの頬に汗が浮かびます。
そしてマッシュがここで言ってくれるわけですよ!
「どうしたんですか? 汗かいてますよ、ウサギさん」
くぁわーっ! いいねぇ! マッシュルは全体的にこういう言い回しがセンスあるよなぁ!
格好いいですよねぇ!
で、ここでアベルは笑ってからマッシュの名前を叫ぶように口にします。そう。叫ぶように。今までの冷静で感情を感じさせない声ではなく、必死さを感じさせる声は……まさしく狩られる側の声のように聞こえます。
漫画でもその違いを表現するかのように!がやたらと多く書かれてますが、ここらへんはやはりアニメならではの表現ですよね。キャラクターの感情がとてもよく伝わってきます。
んでもって、ここの最後の抵抗よろしくなパペットの動き。それに応じるマッシュ動きがまた良いんですよ。ぬるぬるしてるよ、ぬるぬる……あ、エロい意味ではなく。
いえーい!
この人形が壊れる感じもいいぜ!
描写される角度なんかは漫画とほぼ変わりありませんが、アベルの内情セリフのはいる位置が若干違うのと、魔法名? を口にするマッシュがアップになっているのが違いでしょうか。
ただマッシュの顔は見えないのが、個人的には好き。
そしてアベルは、自分が狼ではなく、ウサギだったと知るのです。
アベルの母
ここで、アベルの母親についての話が入ります。
アベルの母親は優しく慈悲深い人で、慈善活動をしていたようです。貧しい人々に食料もくばっていたと。自分たちはただ貴族として偶然生まれただけなのだ、と言って。
しかしそんなアベルの母親は、食べ物を独り占めしようとした男に刺され、亡くなりました。刺した男は「いつも良い思いしているのだから当然だ」と言ってのけたそうです。
うぅ、アベル。
実際起こり得る、というか起きている問題ですよね。
そんなことがあったため、アベルは母親は間違いだったと思うようになったのです。人は生まれながらにして善な存在ではない、と。底辺な人間はいて、相容れることは出来ない。甘やかしては駄目だ。
母の出来事から、アベルは別の道を進むために優秀な人材を集めて、それがアビスたちだった。さらには頼ってはいけない力にも頼った、とのこと。
負けた今でも考え方は変わらないようです。底辺弱者は狩るべきだ、と。もちろんどの立場でもヤバい人間はいても、その愚か者が底辺に多いから底辺を切り捨てるという考え方のようですね。
アベルの気持ちもわかりますが、これ……実際のところ無意味なんですよね。
切り捨てると、残った人の中でまた底辺が生まれるので。
永遠のいたちごっこ、か。
まぁ、そんな世界が嫌なら人間というものを滅ぼすのが一番でしょうねぇ。
とりあえずマッシュにとってそのような世界は「困る」ものです。困りますが、今はとにかくレモンちゃんの居場所が大切。マッシュは勝ったので、敗者(弱者)は従うべきでしょう。
アベルはちゃんと負けを認め、捉えていた生徒たちもちゃんと開放すると言いました。物わかりがいいところとか、そういう思考になった理由を思うと根の部分は良い子そうですよね。
マッシュもそう思ったみたいです。悪い人じゃないみたいで安心した、と。
ここ、ちょっとアベルが無言になるのが……やはり心からの悪人じゃない感じがして、なんとも言えない気持ちになりますね。本当に彼が考える弱者を切り捨てる世界を作ったならば、彼が誰よりも傷つく気もします。ただ責任感ありそうなので、一度行ったら貫きそうですが。
で、魔法が解かれるわけですが、アニメだとレモンちゃんが出てきてマッシュが彼女を受け止め、フィン君が目覚めてマッシュとレモンちゃんに駆け寄って行きます。漫画だと特に描写ありません。個人的にはこのオリジナル要素は歓迎です。
フィン君とレモンちゃんの会話もあるんですが、入学してから随分と仲良くなったんだなぁという感じがしてほっこりします。
無邪気な淵源
バンザイするマッシュたち。コインもたくさんゲットしてばんばんざいです。
が、ちゃんとレモンちゃんがここで謝罪もします。最初のきっかけは彼女が操られているのを発見したことですからね。そしてレモンちゃんはマッシュにむちゃしてほしくなかった。だからこそお守りを渡したのに、自分がその危険を引き寄せてしまったのはなかなかつらい。
でも、このあとお礼を言うレモンちゃんがマジで可愛い。漫画版のレモンちゃんもまじヒロインしてて可愛かったですが、アニメも可愛い。
どっちのレモンちゃんも捨てがたい……どちらもほしいです。
と、そこにドットも加わります。ボロボロです。だけど、なんかホッとする。
あとはランスだけか……そういえば遅いな?
みんなもランスがいないことに「え?」となります。
さがしもの
地下の通路を歩いているランス。そんな彼を呼び止めるのはレイン。この学校の生徒ではないな、と。
返答をするランスですが……声が! 声が別人!
アニメだとすごくわかりやすいですが、漫画でもセリフで分かったり。
ランスが「なにを言ってるんですか」なんて、敬語を使うがわけないな。
レインの魔法が放たれますが、相殺されます。魔力を図るクモが「カンスト」と叫んでます。それでもちゃんと魔力が測定できたのでアイデンティティはちゃんと保って、語尾にクモをつけてます。
なんでバレたのか、とランスに扮した誰かが言いますが、レインは「疑わしいのは罰する」と。本当にランス(一生徒)だったとしても攻撃したんでしょうね。……フィン君のお兄さんは過激。
金髪で、やや化粧の濃い男です。頭にトゲトゲついてます。
ちなみにこの頭のトゲトゲ重要なので覚えておきましょう!
んなわけあるか! 適当なこと言うなよ!
…………。
……え?
ドブネズミ、とレインから言われても男はそれを否定せず「探しものがあって学校に来た」と教えてくれます。親切。
と、ここでアベルの名前が男から出てきます。どうやらアベルの言っていた手を出してはいけない力、というのとこの「無邪気な淵源」は繋がっていたようです。アベルにもその探しものを手伝わせていたそうですが、見つかってないんだとか。役立たずだとアベルをけなしてます。
決定的なところは、やはり教えてくれませんね。まぁ仲良くもないし、教えたところでメリットもないですし。
そのまま「アベルを殺しに行く」とその場を去ろうとする男。当然レインは追いかけようとしますが、男の仲間……部下? が、レインの前に立ちはだかります。
連続殺人鬼でカニバリストっていう自己紹介初めて聞いたぜ。
アベルの元へと向かう男。レインは内心で焦ります。男の実力は神覚者と同等。マッシュたちでは勝てないだろう、と。
一方でマッシュたちは、まだ「わーいわーい」と盛り上がってました。
まとめ
ということで、今回はマッシュVSアベルで、勝ったのはマッシュ。ウサギはアベルでした。
ですが、アベルの母親のことも判明し、敵だけどなんか憎めないなぁで終わる……かと思いきや、レインが追いかけていた犯罪組織『無邪気な淵源(イノセイト・ゼロ)』がここで本格参入。
もともと学園にはなにか探しものがあって来たみたいですが、今は用済みになったとかでアベルを殺しに来てます。つまり、まさしくマッシュたちの元に来る!
あのめちゃくちゃ強そうなレインが強敵だと思う相手だからなぁ……やばそう。
今までは学生同士の戦いでしたが、今回は完全に外部。それもやばい犯罪組織みたいですからね。
次回もバトル展開がありそうで、楽しみです。やはりマッシュのバトルは面白い。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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いやっボーリング練習にはならねえからな!
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