【婚約者は溺愛のふり】第17話――立て直しが済んだ、その先は……?【ネタバレ感想】
今までも少しずつ甘い雰囲気を醸し始めていたラチエルとファハドですが、16話ではカザンというライバルが登場したこともあってぎくしゃくしはじめていました。
それでもカザンがどこか弱気なところもあって、どうなるのかとそわそわしていましたが……今回は……「キャー!」という感じでした。
いやっ、ちゃんと説明してくれ!
もちろん、説明させていただきます。がっつりと!
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前回のあらすじ
乱される心。
久しぶりに休暇を取ったファハド。しかしラチエルのところにはあえて行かなかった。
そんなファハドを置いて、カザンはなぜあんなことを言ってしまったのかと後悔していた――ファハドに勝てるわけないのに、と。
自分ではラチエルを守れないのかともやもやしているカザンを横に、イーサンはイヴァへ猛アピール? 訓練を口実になんとかデートに誘えないかと苦心していた。
訓練を終えてファハドのもとに帰ってきたイーサン。結局5本ほどイヴァから取ったがデートは受けてもらえなかった。
ラチエルが作ったという焼き菓子をイーサンから受け取ったファハドは、また何か気分が晴れないことがあったのかと彼女を心配し、その笑顔を思い出して気づいた。
距離をおき、休んでみたところで、意味はなかったのだと。
前話より
こんなことならば、自分も行けばよかったと悔いる。
今回のポイント
インフルエンサー、ファハド。
- 天然でファハドを翻弄する?ラチエル
- イヴァがラチエルに謝るほどのファハドの色気
- 仲良く並んでデート?
いつも通りってなんだったっけ?
犯人は確保! これでファハドとの別居も解消……?
始まりはファハドから。
イーサンがファハドに何かを報告し、ファハドはやや物憂げな感じ。少し困った様子です。
仕事の報告……?
にしては危険云々って言ってるから、襲撃者の話か?
おそらくその話だとは思うんですが、具体的にはなにも言葉がないまま、ラチエルの場面へと変わります。
無自覚インフルエンサー、ファハド
ラチエルは報告書を見て、驚いていました。それは推しの工房から届いた報告書で、数字のケタが間違っていないか、とイヴァに尋ねます。今までの7~8倍の売上が報告されたらそう確認したくもなるでしょう。
工房側もそう言われるだろうとは思っていたらしく、イヴァに伝言で間違っていない、というのを付け足すくらいに急激な売上増です。
もう売るものがないレベル。予約も1年先まで埋まっているんだとか。
ラチエルとしてはいいデザインだと思っていたので売れ行きが良いのは納得なんですが、それにしたって急激に売れすぎています。なぜかと考えてハッと気づきました。
その推し工房は、ファハドへのプレゼントを作った工房でもあるのです。
あー、ファハドがつけてるから、ファハドがつけてるやつが~って来るわけか……アイドルかよ。
それくらいの有名人、ということらしいですね。
まさかそこまで影響有るとは思ってませんでしたが、この時代、娯楽も少ないからそういうところに注目が行くのかもしれませんね。
もちろん商品自体が良いものであるのもあります。
若年層の手が届く範囲の価格。品質はアウレシア家の目に叶うもの。デザインも一つ持っておけば様々な場でも使える汎用性の高いもので、男女でも使えるからペアやシェアとしてもいい……というのが、ファハドが身につけてくれていることで知れ渡ったようです。
ラチエルはさすがだなぁと思うと同時に、本当につけてくれていたのかと嬉しくなります。今は別居状態なのでつけてくれているところを実際に見てませんからね。
よかったなぁ、ラチエル。
一生懸命デザインとか考えたかいがあるな!
喜びつつ、商売人としてこのチャンスを逃すことも出来ません。せっかくファハドが作ってくれた好機ですからね。ちょっとした流行だけで終わらせたくない、とラチエルは考え始めます。
イヴァにも意見を求めます。イヴァはペアとかどうですか、と言ってくれます。
ペアはたしかにいいですね。若年層に流行っているならなおのこと。
売上も単純に2倍ですしね。
ファハドが身につけているということで男性客が中心らしいんですが、女性にも手にとって欲しいと考えるとペアは売れそうです。
さらにイヴァからの提案があり、ラチエルもファハドとおそろいを身につけるのはどうか、と。ラチエルは自分なんかが身に着けたところでと反論するものの、ファハドの婚約者であるラチエルしかペアは身に着けられないし、タダでできる宣伝なのだから活用すべきだと言われて反論しきれずにいました。
ファハド帰宅。別居解消?
悩むラチエルの元にやってきたのはファハドです。何やら報告があるんだとか。
どうやら、襲撃者(実行犯)が捕まったようですね。どうやらやはり依頼されて襲撃したらしく、まだその依頼元まではたどり着けていないんだとか。調査は継続するみたいです。
ファハドはそれで「犯人が捕まったら家に戻る話」について相談しに来たみたいですね。
ファハドとしては黒幕がわからない状態はラチエルにも危険があるので、まだ戻らないつもりでしたがラチエルが「戻らないのか?」と驚いたことで言葉をつまらせます。
戻らないわけではないものの、ラチエルも不安だろうし。かといって別居を続けると両親も心配になるだろうからラチエルはどうしたいと聞きます。ラチエルは「自分よりもファハドがどうしたいかだ」と言います。より安心だとか仕事がしやすいとか、と。
その言葉に、ファハドは家に戻ると言ってラチエルも笑顔で頷きます。
それからファハドのお陰で腕輪がすごく売れている、とお礼を言いますがファハドは特に何もしていないと不思議そう。無自覚インフルエンサーのようです。
無自覚だと下手すれば炎上とかもあるから気をつけてね。
まあ、ファハドはそういうの得意そうだけど。
と、イヴァからの圧を感じるラチエル。ペアの件をお願いしろ、ということでしょう。勝手にペア作られるのは気分悪いでしょうし、それを商売に利用されるならなおさらです。
宣伝コストを削減しつつ、千載一遇のチャンスを逃さないためにも、ペアをラチエルが身につけるのが一番いい。
ということで頑張ってお願いするラチエルでしたが、ファハドはあっさりと同意します。その方がより仲睦まじくも見えるし、と。
このチャンスをうまくつかめればファハドにお願いしたい資金援助のこともうまくいくし、そうしたら……と言葉をつまらせるラチエル。
あ、そうか。うまく行けば婚約解消ってことになるのか。
婚約した理由が互いの利益のためですからね。うまくいけば、婚約している理由がなくなります。
ラチエルはそしたら「なんだっけ」と少し混乱した後、ファハドにも贈り物をしたいという言葉に変えました。それから思い出すのです。ファハドを早く開放するためになんとかしないと、と急いでいたことを。
呆れて別れを切り出される前にお金の問題を解決したかった、とも言い換えできますが。
今度はファハドからの提案で、ペアでのアクセサリーをつけたら一緒に出かけるのはどうかと。ラチエルとしては助かる申し出ですね。
しかしまだアクセサリーは作っていません。許可をもらってからと思っていましたしね。では一緒に買いに行くのはどうか、とデートのお誘いが来ます。
イヴァは思います。
(おそろリアタイ。
目撃イベント…。
ファハド様天才だな…)
午後から一緒に買いに行くことになったわけですが、ラチエルの雰囲気は切り替えたほうが良いのではと。
こなれた感じのお手本――イヴァ「すみませんでした」
ブランドイメージも辛めだそうで、こなれた感じの方がいいかと頷くラチエルですが、こなれた感って結局なんだ、と首を傾げます。自分で言ったんですけどね。
イヴァに手本を見せて欲しい、というラチエル。イヴァは手本も何も堂々としていればと言いますが、ファハドというイケメンが近くに寄ってきたことでラチエルの気持ちがわかり謝ってました。ファハドから目線そらしている当たり、直視するのもつらいほどの美形なようですね。
背後ででは私が、とイーサンが何か言いかけてますが「イヴァはお前にはやらん!」
お前はイヴァの何なんだ!
しかしほんと、イーサンは地味ですがいいキャラですねぇ。
イヴァは他人のを見ても意味はない、といい感じにごまかす。でも不安がるラチエルに、ファハドはいつもどおりで良い、と言います。仕事をしているラチエルは格好いいから、と。これも仕事の一環だし、とね。
上手な言い回しですね。ラチエルもそれで不安が少し取れたようです。
らぶらぶデート?
いつもポニーテールにしているラチエルですが、今回は横髪を少し垂らしつつ、アップにしたようです。表情も引き締まっていて、できる女という感じですね! 綺麗。
さらっとファハドも「いつにも増してきれい」と褒めてるな。ほんとヤル男だぜコイツは。
それまではキリっとしていたラチエルですが、その言葉にとたんに照れて顔赤くしてました。今までのイヴァなら(あーあ)とか思ったかもしれませんが、ラチエルのクロウを知ったので「2秒前までは良かった」と微妙な褒め方してます。
そして徒歩で向かうことに。見せびらかせますしね。
工房にたどり着くと歓迎されるラチエルですが、ファハドの姿に工房の人たちはみんな驚きます。そして本当に自分たちの作品をつけていることに驚き、売れることに納得するのでした。
顔……顔……という心の声からして、絶世のがつくくらいのイケメンな気がしてきたな。
さらに力のある家系出身(本妻の子ではないとはいえ)で、家の力だけでなく自身の才能もあり、物腰も柔らかい……うん。モテルわ。
そして購入した後、アクセサリーについて話し合う二人ですが、そんな二人に集まる周囲の目線。ラチエルは一瞬恥ずかしがりますが、気をなんとか引き締めて歩きだします。
ファハドはいつもどおりで、と言うもののラチエルはしっかりしないとと言い返し……近くの荷物が崩れてきた時にファハドに庇われます。また照れるラチエル。ぎくしゃくと顔をあげるラチエルにファハドはほほえみ、手をつなぐのです。
それも恋人繋ぎ、というやつですね。
必要はあるかと聞くラチエルに「手元が良く見られるかと」と返すファハドですが、少しからかいも入っているようです。
今までと同じように……同じ?
からかわれていることに気づくラチエルですが、安堵もしていました。
最近のファハドはラチエルと距離を置こうとしているように見えたからです。
だからラチエルはいつも通りにするべく頑張る、とほほえみます。ソレに対して頷くファハドですが……なんか意味深な微笑みなんですよねぇ、これが。
ぎゅっと力を込められる手に、ラチエルは言葉に一瞬つまり、ファハドは余裕の表情……かと思いきや……思いきや!?
ラチエルの方からもぎゅっと握り返すんですよ!
うあああああっ、最高か!
落ち着け!
ってか、あのファハドも驚いてるけど。
ここ、手元と二人の目元だけが描かれているんですが、同じような箇所の連続なのにたった一つの行動で変化する表情が良く見えて……「あああ、尊い」となります。
そしてラチエルは思うわけです。今まで通りとはこんなのだっただろうか、と。
まとめ
うあああああっ尊い!
ラチエル可愛い!
ということで、今回はまじで少女漫画っぽいにやにやキュンキュンな感じのお話でした。いいですねぇ。
今までほんと、なんでラチエルがモテなかったのかがわからないくらいにラチエルがかわいすぎる。
銀づちがなんか叫んでるが気にしないでくれ。
とにかく、これで別居も解消で……どうなるかってところか。
別居解消はめでたいですが、襲撃犯の黒幕がまだ不明なのは不穏ですね。でも、カザンも安心しそうですねぇ。彼、恋のライバルだけど人がいいので別居状態というのがかなり心に刺さってそうですし。
これで少しは肩の荷が下りて、おらおらと攻め込んできてくれたら良いんですが。
物騒な表現だな!
んー、肩の荷は降りるだろうが、あのカザンだからなぁ……押しは弱そうだぜ。
ですよね!
でも、いつか男を見せてくれると信じております!
ああああ、尊いぜ、ファハラチ!
(訳:ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!)
まったなー!
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