【末永くよろしくお願いします】第49話――俺は誰かを好きになって……いいのか?【ネタバレ感想】
さてさて、前回は楽しい旅行回……かと思いきや、清水が「自分は誰かを好きになってはいけない」などと意味ありげなことをつぶやき、しかもそれを輝が聞いてしまってさあ大変!?
で終わっておりましたが、どうなるんでしょうか? 清水の回想にちらと映っていた学生服の男女。何か噂のようなことを口にしているっぽい人影。……もうなにかあるのは間違いないですが、これで輝との関係が変わってしまうのか!
気になる第49話の感想、今日もやっていきましょう!
そうそう! あの続きが凄く気になってて……やっぱり先に見てくるわ! という方は↓コチラ↓からどうぞ!
前回のあらすじ
楽しそうな旅行……?
清水の出張に、罰ゲームで雑用としてついていく輝と報酬としてついていく柊。
仕事前の息抜きで観光をしている中、結婚式をしている一行と出会う。柊が喜ぶ中、輝は鷹司の仰々しい結婚式しか頭になかったため、その結婚式に新鮮さを覚えていた。
その後、柊は書道教室で指導を受け、当主から「書道家としての才能はないが指導者としての才能はある」という言葉をもらう。
雑用を終えた輝が飲み物を清水たちに持っていこうとしていたら、二人が真面目に進路について話し合っていた。書道家になりたいのか、と。
柊は輝が遠い世界の人間のように思ってしまい、少しでも近づきたくて書道の道を考えたが、清水はそんなコトしなくても輝は同じ世界にいる、と言う。
輝のことをよく理解している清水の言葉に柊は耐えきれずに「清水は輝のことを好きなのか」と聞く。
清水は……「俺は誰かを好きになってはいけない」と言い、輝は思わず抱えていた飲み物を落としてしまうのだった。
前話より
ならない、ではなく……いけない?
今回のポイント
でも私は柊が好き。
- ショックを受ける輝を慰める柊が最高!
- やはり顔見知りだった? 宝船(取引先の人)
柊が良いコすぎる。
ショックを受ける輝と、そんな彼女を慰める柊
清水の言葉に強いショックを受けて振らつく輝。倒れそうになった彼女を見た清水が慌てますが、そこに宝船(ほうせん)が通りかかって支えてくれます。彼は当主の得意先らしいですが、親しげな感じがする男性でしたね。関西弁の。
輝はおかげで無事でした。
そして彼も清水の話が聞こえてしまったらしく、「原因は君の両親?」と口にします。
そういや清水が宝船をどこかで見かけたことが、みたいなの言ってたな。
清水の両親の関係者、なのかもですね。
その話をしにやってきたそうです。誤解させたまま放置してしまってごめん、と謝ってますね。――誤解、ね?
両親のことを何故と驚いている清水は宝船についていきます。彼にとって両親の話は禁句的なものだったんでしょうね。ちょっと衝撃受けている顔してます。
そして残った輝と柊。輝は、保護者という言い訳は自分が大人になればなくなると思っていたのに別の理由があったならば、と柊につぶやきます。
そんな輝に柊が言います。じゃあ自分と付き合う? と尋ねます。可愛い顔して大胆なやつです。好きだ、柊!
自分は輝のこと諦めてないけど輝は諦めるのか、と。
それを責めるような顔つきじゃなくて優しく明るい顔で聞きます。誤解もあるみたいだから、話を聞いてから輝の気持ちをぶつけたら良いんじゃないか、と。
柊! ほんといいやつだな。
自分の最大のライバルが候補から抜けてくれるかもしれないのに、輝のことを思ってこう言ってくれるなんて。
輝もその一言で救われた顔してますね……まあ、良い人呼びは輝に恋している柊からすると素直に喜べないでしょうが。
良い人ね、と笑顔の輝に言われた柊は自分で「これ良い人止まりってやつ?」と疑問に思ってますね。いやでも私は好きだよ、柊!
清水の両親と誤解
当主も交えての会話。当主は頭を押さえていて、宝船が「引き取った時に全部言うべきだったか」とぼやき、当主は「それは」と首を振っています。やはりどう考えてもなにかありますね。
とにかくどうして清水がそういう思い込みになったのか。清水にとっての両親とはどういう存在なのかを聞かせて、と当主は言いました。
清水は「自分の両親は当主を裏切った」と。
不穏な入り方だな。
清水の母親が亡くなった後、当主が清水を引き取ることになった際の回想シーンに入ります。ショタ清水、ぬいぐるみ持ってて可愛い。
当主は清水を引き取るための大人の話し合いに向かい、清水は外で彼女を待つことに。その時に、噂話をしている女性たちの声が聞こえてしまうわけです。
曰く。
婚約者だった当主を捨てて駆け落ちした男の子供が清水。
駆け落ち相手は当主の親友の爽子(清水の母親)。
当主が未婚なのは元婚約者をまだ慕っていて、今はよりを戻すために子供をひきとろうとしているのでは。
云々。
彼女たちも当の本人が聞いているとは多分思っていないんでしょうが……でも、ねえ?
人間ってなんでこういう噂話をしてしまうんでしょうかねぇ?
そんな話を聞いた後で、周囲から責められつつも自分を引き取って育てると言い切った当主を見上げた清水はこう思ってしまうわけです。――自分という存在は、この優しい人の不幸の上で生まれたのか、と。
そして家に飾ってあった写真。母親と父親と、当主と……もう一人誰かが映っています。制服を着た男女4人。この映像は、前回の清水の思考の中に出てきてましたね。
ん?
これ……よく見えないがもう一人の男はメガネかけてないか?
今も仲がいいですし、もしかしたら宝船かもですね。
しかしながら、先程聞いた話では両親は当主の裏切り者。清水からすると、憎むべき相手です。写真立てを倒し「見たくない」と、自分は父親には会わない、と言いました。当主としては誰に聞いたのかと気になったものの、母を失ったばかりの子供ということもあって気を使ったのか。それ以上何も言わず……そして清水は「自分は裏切り者の子供でこの人を不幸にした存在だから」
「愛を求めてはいけない」か。
たしかにこれは人格形成に大きな影響もたらす出来事だなぁ
死んでも諦めない輝
と、輝が立ち上がって清水に言います。
具体的な内容はあえてふせますが、まあ要約すると
そんなの関係ねえ! だな。
輝らしいぜ。
自分は子供を生む夢のために命をかけても自分を産んだ母親と、娘のために死ぬまで働いた男の子供だと。死んでも諦めないから、という宣言。
そして宝船の口から衝撃の事実がもたらされます。
清水の父親はとうの昔に交通事故でなくなっている、と。
しかし清水の回想に出てくる母親は「父親は遠くで働いている」とずっと言っていました。そして清水の記憶に父親はいません。
どうやらちゃんと葬儀もしたし、そこに清水の母親爽子と清水自身もいたにも関わらず、二人共そのキオクを失っていたそうです。
夫を亡くした後、爽子は心を病んでいったそうです。清水もメンタル弱いですが、そこは母親譲りだったみたいですね。葬儀の記憶を消して生きていると思い込むくらいですから、相当にショックだったんでしょうね。
当主も清水がなにか勘違いしているとは気づいたものの、両親が亡くなっていると知ったら清水までが壊れないか心配で。恨んでいても父親はいたほうがいいのではないかと、黙っていたそうです。
結局両親を悪者にして傷つけてしまったと、清水に謝る当主。
これは難しい問題ですね。
どうしたら正解だったのかは、なんとも言えません。
元々婚約していたのが清水の父親と母親で、なのに結納寸前で政略結婚のために当主に婚約者を切り替えたってのが真相か。
あなたの両親は何も悪くなく、今も自分にとって大切な存在だ、と当主が言ってますね。
謝る当主に、清水は首を振ります。本当に父親の記憶がないそうです。相当不安定な状態だったのでしょう。母親のショックが伝播した可能性もありますね。
「俺の心を守ってくれてありがとう。
もう大丈夫だ」
微笑む当主が本当に美人。輝もこんな親になるんでしょうねぇ。
そしてメンタル強い輝が清水を連れてどこかに行きます。……観覧車に乗ってますね。
デートの定番で愛を育むのにちょうどいいだろう、ということのようです。
意気込む輝に対して、「傷つけてごめん」と清水は言います。輝はそんな清水に対して、自分は与えるだけだと返す。それでも罪悪感があるならば、これからは少しは輝の愛を受け取ってくれ、と。
そんな愛を囁いてくれる輝を見て、清水はふと気づいて呟いてしまいます。
「俺は人を好きになって良いのか」か。
いいんだぜ!
はい。いいんです。いいんですが……口に出してしまっているため、二人共なんだか気まずくなってしまい、そのままもう一周してしまったようです。
輝、いつも押せ押せなのに、清水がデレるととたんに恥ずかしがるんですよねぇ……そこが可愛さですが。
という、ニヤニヤ展開で終了でした! 次回はなんと2本立てだそうなので楽しみですね!
まとめ
今回は清水の複雑な家庭環境がわかった上に、問題も一応解決? した感じで良かったですね。この作品は悲しいことがあってもどこかほのぼのできる感じがあって、すごく救われます。何よりも主人公の周囲が良い人たちだらけなのが良い!
今回のことで清水が恋愛に消極的な理由の一つが解消したわけだが……だからといって、すぐにこの二人がどうこうは……ならんだろうなぁ。
なんといってもヘタレな清水と、押せ押せな割に肝心のところで引いちゃう輝ですからね。なかなかうまくは行かないでしょう。……でも、そこがいい!
しかし何かがハッキリと変わっていきそうな予感。うぅん、次回が待ち遠しいですね。個人的には柊が好きなので、もう少し柊の話もみたいですし……いやぁ、1ヶ月が長い!
でも次回は二本立てみたいなので本当に楽しみです。
では、ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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