【末永くよろしくお願いします】第50話――届いていなかったとしても、何度だって伝えよう【ネタバレ感想】
ようやく清水の心の底にあったわだかまりが解けた前回。
今回は……そんな清水に、輝が迫ります!
……いつもと一緒じゃねえか!
と、思いきや……清水に少し変化があったかもしれない?
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前回のあらすじ
幼少期のことが、ずっと清水はひっかかっていた。
ショックを受けている輝を、冷静になだめる柊。
宝船と当主(薫)も交えての話し合いで、清水の思い込みの原因となった噂話はまったくの嘘だということが判明する。
実父はとうの昔に他界していたにも関わらず、実母と清水はそのことを覚えておらず、薫は清水の心を守るためには父親という存在があったほうがいいのではと黙っていた。
両親が周囲から恨まれる存在だと思っていた清水は、ならばこそ自分という存在が恋愛などしてはいけない、と思いこんでいた。だが違ったのだと知り、戸惑う清水。
を、観覧車へと連れて行く輝。そこで愛を育むのだと言う輝に対し、清水は気づきます。
――俺は誰かを好きになっていいのか。
前話より
いいんだよ。
今回のポイント
前回から今回といい、柊がいい男すぎる。
- 実は引き取りあいされていた清水は悲劇のヒロイン症候群だった
- 柊の追い上げがすごい
- 清水、お前本当は自覚しているのでは?
私はもう完全に柊推し。
父親の顔を、ようやく正面から見ることが出来た清水
実はあのメガネさん、清水と親戚だったそうです。父親の従兄弟だとか。
そういや顔立ちにてるかもな。
ああ、なるほど。清水がどこかで会った気がしたのは、自分の顔か。
当主、薫が写真のことを覚えてないだろうし、自分の顔と似ていると思ったのだろうと言います。
写真……あの男女4人が写っているやつですね。やはりメガネさんは三橋で、もうひとりの男性が清水の父親。清水はようやく父親と向き合うことが出来たんですね。
本来なら血縁ということで三橋が引き取ろうという話だったんですが、宝船の家も跡取り争いしていたらしく……まあ三橋は三男なので蚊帳の外だったという話では有るものの、薫と二人、どちらが引き取るかでもめたそうです。
薫が頻繁にあっている男性、という噂になっていたのは三橋のことで、清水をどちらが引き取るかの話し合いをしてきたんだとか。と、とりあう程度には清水のことを大事に思う人はいるし、両親は愛される人だったと改めて伝えられて、清水はホッとしてました。
しかしこうして見てみると、たしかにすごく清水と三橋の目元は良く似てますね。
容赦ない女性陣――鷹司家の血?
と、清水が和んでいたら薫が「だから中二病はやめろ」と言い出し、「悲劇のヒロイン症候群」と輝が言います。
がくんっとうなだれる清水。聞いていた柊はひっすら思っていたためフォローできずにいました。
が、書道教室の二日目に柊も参加するようで、薫が立ち上がって彼の名を呼びました。二日目は補佐と生徒は総入れ替えになるはずでしたが、柊が無理を言って参加させてもらっているようです。
予定では3人で観光となるところだったみたいで、観覧車も来なかったし、と輝は柊の気に障ることをしてしまったかと不安そうに聞きます。
柊は平然とした顔で「全然好きだけど?」と言ってのけます。――あの輝が思わず赤面します。
ひゅー、柊は相変わらずやるなぁ
ようやく恋愛の土台に立った清水
柊としては罪滅ぼしの意味もあるんだとか。
輝がいないところで清水につっかかってしまったがゆえに、輝が落ち込むようなことになった。だけど結果としては彼の満足行く言葉は聞けた、というか。親戚じゃないのに聞きすぎた気がすると柊は言いますし、実際そうだなと部外者の私も思います。
それに清水は恋愛の土台にすら上がってなかった、と柊はハッキリ言います。輝はうっとつまりますが、柊はまだ猶予はあるし三人では口説きにくいし、と。今日は譲るから今度一緒に出かけよう、とデートの誘いまで自然と口にする柊。
うおおおおっ柊! 柊ぃいいいいい!
と、柊が笑顔で去っていったところでようやく清水は悲劇のヒロインと言われた衝撃からなんとか復活したらしく「柊は?」と聞いています。
輝は柊を見送りつつ「今の口説き文句でも十分すぎる」と思うのでした。
俺っちはこういうのには中立でありたいが、なんていうか柊が良いやつ過ぎて応援したくなるぜ。
清水も良い子ではありますよ?
たしかにそうだが、柊の方が良いやつでいい男な気がするぜ。
たしかに中身は清水のほうが可愛らしいですね。柊もあと数年もすればめちゃくちゃ男らしいイケメンになりそうですし、将来有望すぎる。
そして二人のデートが始まります。
神社で神頼み?
縁結びで有名な神社へとやってきた二人。恋みくじというのがあったのでやってみることに。結果は……輝が中吉で清水が小吉。
異議ありって大声で神様に言っているのが輝らしいぜ。
でも身近な人と赤い糸が、とか。積極的に行けとか書いてあってテンションが上がる輝。しかし年齢は2か5つ上がいいというところで足して7歳かと、無理やり解釈(輝と清水が7歳差)。
清水の方は同い年がいい、とかで星路に嫉妬する輝。清水はなんであいつなんだとツッコミいれてますが、清水の交友関係からして他にイないからでしょうね。
不服だからもう一回引いてくる、と今度は別のおみくじをする輝ですがそこでも中吉でした。なぜと叫ぶ輝と冷静にツッコミを入れる清水。いいですねぇ、やはりこの二人はこういう関係が良い。
今までのアピールは無駄だったのだろうか?
場所を変え、昨日の観覧車が見えるところまでやってきます。が、風が強くて寒い。清水が自分のマフラーをと差し出そうとしますが、その前に輝が清水に抱きつきます。清水は……マフラーを買うまでな、とそれを許すのでした。
デートっぽいなと喜ぶ輝ですが、今までのこういう流れは自分の思い過ごしで……と考えて「本当にそうなんだろうか」と思います。本当に今まで、1ミリも意識してもらえていなかったんだろうか、と。
分からないものの、それでも輝にできるのは伝えることだけ。清水の嫁になるから、といつものようにキスをする輝。
……普通、少女漫画のキスシーンはキュンと来るものですが、この二人の場合はまた清水が襲われてるって感じがして普通に流しちゃいますね。
いやっ、そんなことはないだろう!?
たぶん……?
いつもならば清水がこのあと、がみがみと怒るわけですが……おや? なんか真っ赤になって照れてますよ?
やはり多少は清水の心に変化が訪れたみたいですね。少しは意識してもらえている、と輝は嬉しく思うのでした。
電車内での幸運
輝はおみくじに、電車の中で意外な幸運が待っている、という言葉があったからとわくわくしてましたが……柊ともども、疲れ切って眠ってしまいました。
その様子を見ていた清水は、柊の方にもたれかかっている輝の頭を自分の方に寄せました。
恋愛をずっと避けてきた清水にとって、それは未知の領域で今もピンとは来てません。けれどまっすぐに思いを伝えてくれる輝に清水は感謝を述べます。
自分へそういう思いを向けてくれること、本当は嬉しかったんだな。
まあ、輝ほどまっすぐにぶつけてくれる人はそうそういませんからね……とはいえ、現実でやったら普通にセクハラなので、親方はしちゃダメですよ?
しねぇよ!?
ちなみに帰宅後、輝は星路のことをますますライバル扱いするのでした。
まとめ
ということで、いっときはどうなることかと思いましたが、平和に終わってよかったですねぇ。
清水は愛されてきたし、両親も愛されるべき人たちだった。万事オッケー。
しかも今後はちゃんと清水も恋愛バトルに参戦しそうですし、保護者だからという言い訳もちょっとしにくくなってきました。柊の追い上げもすごいし、清水にはぜひここから頑張ってもらいたいところ……無理かな?
諦めるのはえーな! もうちょい応援してやろうぜ?
いやでもあのヘタレ清水がと思うと……押せ押せな姿が想像できなくて。
うぅ、まあ。気持ちはわかるが。
次回以降始まるだろう、本格的な恋のトライアングルが楽しみですね。
では、ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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