【転生悪女の黒歴史】死亡フラグ83――今も昔も、走り続ける君の横顔は美しい【ネタバレ感想】
前回は……まさしくヨミイア回! ヨミイアばんざーい! なお話でした。
詳細は>>【転生悪女の黒歴史】死亡フラグ82――たとえどれだけ歪んでいても、そんな世界を望む【ネタバレ感想】
で、今回はどうなるのかというとついにちゃんと傀儡の術の使い手、オロチと正面から対決?
オロチのイアナへの憎しみは一体どこから来たのか!
最初から? それともやはり弟の……。

あの弟くんなぁ……本当に亡くなったのか?

個人的にはただのモブにしてはちゃんと顔も書かれていたし名前も出たし、生きていそうな気はしますが……。生き返った人もいるし、そこらへん怪しい……。
とにかく、そんなオロチの叫び声が聞ける脂肪フラグ83を今すぐ読みたくなった方は↓コチラ↓からどうぞ!
今までの話を確認したい場合は↓単行本↓も! 好評発売中ですよ!
前回のあらすじ
全部お前説。
教皇はヨミがコノハの杖の石を使って貴族や忍びたちに偽の供述をさせたことに気づいた。そして大切なもののためになんでもするヨミを自分のもとに引き入れようと、イアナを盾に脅す。
だがヨミは調べていた。イアナにかけられた何百モノ罪状。それらは教皇がでっち上げたものであり、また違法な傀儡についても教皇が関わっていることも調べ上げた。
イアナを傷つけるものはどんな存在でも許さないと教皇を睨むヨミ。
イアナはコノハとソルの協力を得て教会に侵入した。ヨミを助けに行くため。
中々ヨミが見つからなかったが、イアナは佐藤コノハとしての知識ではなく、イアナになってから知ったヨミのことを考えて彼がどこにいるかを探し出した。
そして帰ろうとつげるが、それを邪魔するように現れたのはあの巨大な傀儡だった。
前話より
↓アニメ・エンタメを心置きなく楽しみたい方は↓
今回のポイント
オロチの叫び。
- 自分がどうなろうと構わない
- どんな手を使っても追い詰める
- 君は変わったね
- 誰にも文句は言わせない
思う存分に原作漫画を読みたい方は↓コチラ↓もオススメです!
目的は、共にピアスを買いに行くこと
今回のトップでは人気投票の結果が発表されています! 20位以下まで発表されてましたが、詳細はぜひとも↓本誌↓で!
なので、今回は表紙にあった5位までをこちらでも!
- 1位:イアナ(我らがヒロイン!)
- 2位:ソル
- 3位:ヨミ
- 4位:シャノウ
- 5位:ヤトリ

イアナ! イアナ! ひゃっほい!

うむ。なんか納得の結果発表って感じするな。

ちなみにイザークもトップ10入りしていましたので、気になった方は確認してみてくださいね!

あと正体不明のあのキャラもランクインしてるぜ……ほんと、なんなんだあいつは……。
正式名称は◯ア◯猫。
誰にも文句は言わせない
開始早々はイアナ……ではなく、コノハがちらっと出てきます。コノハが思い出すのは囚われの身から脱出してヨミに出会ったときのこと。あの時に見た化物……それが今の傀儡。
コノハは嫌な予感を覚えたのか、イアナの元へ向かおうとします。
それからイアナとヨミの場面に戻り、ヨミはイアナの罪状について調べて教皇のこと、傀儡のことを知ったことをイアナに伝えます。勝手に調べてしまってごめんと謝るヨミに、イアナはお礼を言います。
そして、さんざん自分を苦しめてきたローズ王国の民たちに被害が出ないように傀儡に対処しようとし始めるのです。それはただ単にお人好しだからではなく、堂々とヨミのピアスを買いに行きたいからだ、と。

ああ、これは前言ってたやつだな……ちゃんとつながってるのがいいなぁ。
見知らぬ誰かよりも、当然ながら大切な人との時間の方が大事な物。共感しやすいですね。

イアナの言葉にヨミがここでキュンっとした顔をしてるんですが、めっちゃかわいい顔してるので是非見てほしい。
そしてイアナたちはコノハ・ソル……そしてなぜかカグラと合流します。……カグラもなにか思うところがあるようです。
一応一般人は避難されてるということですが、イアナに投石が当たります。その避難してきたクズ野郎どもがヨミを大罪人として石を投げたのがイアナに当たったようです。
ちなみに投石というのは人間が太古から使ってきた列記とした武器で、凶器です。かなり長い間戦争でも投石が使われてきたのを考えても投石が有効な武器なのがわかります。
つまり……人に向かって石投げるのは洒落にならないので良い子は絶対しちゃダメです。
なんでも神官が彼らに言ったそうです。この化物が暴れているのはイアナたちが逃げるための囮だと。

神官……つまり教皇はやっぱり最初からイアナを逃がすつもりはなかったんだな。
はい。どうやら新しい罪を着せるためにヨミが逃げても放置してるみたいですね。むしろ連れ去ってくれたら万々歳ということでしょう。

なんか優雅に椅子に座ってる教皇と神父の会話があるんですが……本当に教会腐りまくってる。イザークの腹黒いけどやってること清いのとは真逆。
イアナはどうやってこのピンチを切り抜くかと考え込みますが、そんな二人の味方になってくれるのがソルとコノハ。
ずっと……悪役側にいたのはヨミとイアナだけでしたが、今は信じてくれる人達がいるのです。
イアナは立ち上がり、民たちに聞きます。傀儡のおかしな行動はなかったかと。悪女だとかなんとか言ってくる彼らに、断罪してる場合かと言うイアナ。断罪している間にも街は壊されているのに。

いやほんと、正論。
そして教会だけ攻撃を避けているという話を聞いて、イアナとヨミはなにかに気づくのでした
正しい義
イアナは傀儡と相対するために高いところに登ります。やはり中身はオロチ。
相変わらずイアナを見かけると叫んできます。街を壊してでもイアナを狙い、教皇に従うのは教皇が「正しい」からだそうです。

……うわぁ。

こういう盲目的すぎるがゆえに、やっぱりオロチからは小物感がすごいわけですね。
大勢に迷惑をかけ、民たちの街を壊させている段階で「正義」とは言えないと思うんですが、もはや自分で考えくことを放棄している感じが強いですね。
弟くんが亡くなったあと、オロチはまるで別人のように落ち込んでいましたが、あのときに教皇につけこまれたんでしょうか? それとも……ギノフォードがウーニ・ウェルスムからイアナへの憎しみを強化されたようにオロチも……?
で、ここからが大切なのですが、イアナはオロチの「弟を殺した」という罪を否定します。今までは冤罪も受け入れていたのに。
しかし無関係でもないため、オロチのことは自分で終わらせると決めたのです。
イアナはオロチの体が教会の霊安室にあるのだろうと指摘します。だから教会は避けてたんですね。教皇がいるというのもあるでしょうが。
イアナの指示でそのオロチの本体をどうにかしようとする存在などイないと信じないオロチ。ですがここでソルが描かれているので、彼が向かってるんでしょうね。
自分と戦え。300の罪を逃れることは許さない、とオロチはどうやら心からイアナが罪を犯したと信じ切っている様子です。
イアナは宣言します。
「私もヨミも…やってない罪はかぶらないし
私を信じる人のために
もう都合のいい悪役にはならない!」

おお! 言い切った! そうだぜ! お前さんが悪役になる必要はないんだぜ!

ここのイアナの表情が良いんです! 見てほしい。単なる格好いいとかじゃなくて、こう苦しみの叫びみたいな……クウッ!
イアナのなんとも言えないけど心にぐっとくる表情を今すぐ見たくなったなら↓コチラ↓!
ヨミの手をぎゅっと握るイアナ。そしてそんなイアナに何かを感じたようなヨミの驚いた目。
オロチの反応は……叫ぶだけで本当に会話が通じません。
うーん、ここまでイアナを恨むのは、本当に弟くんのことだけなのか。仮面をつけていた時のイアナと同一人物と分かって、そしてウルフのことを好ましく思っていたからその反動だったり?

好きだと思っていたのに裏切られたから憎さ百倍とかになっているんだとしたら、個人的にちょっと萌えます。

お前さんの趣向は聞いてない!
オロチはキレて自分の体はどうでもいいからイアナを殺すと言ってきます。
ここでイアナたちの姿が描写されるんですが、この場にコノハもいることが映ります。――影薄かったけどいたんだ? という気分。
しかしたしか、オロチはコノハが好きでコノハに自分の本性見られたくなかったはずなんですが……ブチギレすぎてコノハに気づいてないんでしょうかね?
イアナはひとまず時間稼ぎのために走り出します。このままでは避難している人にも危害が及ぶので場所を変える必要もありますしね。
ヨミはイアナをすごいと思いました。ヨミは民のことなんてどうでも良かったからです。なぜなら彼らはいつだって二人のことを苦しめてきました。
ですがイアナは今も――昔も、自分を傷つけてきた人のために走るんだと。

やっぱりイアナって悪女どころか、善良だよなぁ……昔から。
ヨミはそんなイアナになにか思ったようで、傀儡の攻撃から二人を魔法で守り、意味深に微笑みます。
さきほど昔も、とまるでイアナが変わらないように言ってたのに、イアナは変わった、という言葉で今回は終わりです。

誰かのために行動するのは変わらないものの、悪役にはならないと言ったのはたしかに大きな変化ではありますね。
昔はコノハの代わりに毒入りクッキー食べたりもしてましたしね……。でもその時も悪役という立場でいてあげていましたし、本質自体は転生した記憶が蘇っても変わってないんでしょうね。
まとめ
はい、ということで久々にイアナが活躍! 格好いいイアナきたー! というお話でした。
ついに悪役という立場にいることを否定したイアナ。昔から悪役をおしつけられすぎて感覚が麻痺してしまったんでしょうが、もうその立場にならないという否定は格好いい。
そんなイアナの姿にヨミも感じ入ることがあったみたいですし……次回はヨミ大活躍の予感?

あと今回で言うと、オロチの教皇への忠誠心がやっぱり気になったよなぁ。

一体いつからつながってたのか……弟くんよりももっと前だと思うんですが……。

イアナもそんな話ししてたっけか……オロチが姿を変えなかった理由は、以前から教皇とつながってたから……。
具体的にいつからなのかは物語の展開で関わってきそう……な、そうでもないような?
正直オロチはそこまで物語の根幹に関わるキャラにも思えない……やっぱり全身から漂う小物感。
でも好きよ、そんなあなたの小物感が。
ということで今回はここまで!

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
教皇の正義? ははん(笑)と鼻で笑いたい方は↓コチラ↓からどうぞ!
今までの話を確認したい場合は↓単行本↓も! 好評発売中ですよ!
↓漫画・アニメを思う存分に楽しみたいならば!↓
