【死に戻り令嬢のルチェッタ】第20話――せめて君の前では意地を張りたい【ネタバレ感想】

LaLaは年齢制限ございません。
という注意書きから入るのは、な、なななななんと! あのヘタレカイルがルチェッタ(占い師)を自分の家へと誘ったからです!
濡れた二人。彼の家で二人きり……でも、この二人に何かあるわけではな……いえ、あった! 何かあったよ!
相変わらずのすれ違いの中で、半裸になったカイルと……?
さらにさらにぃっ? 今までカイルがどうやって過ごしてきたか。彼の過去が明らかに!
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前回のあらすじ
つなぎ合わせたのは……。
ハイドと対面して話ができたものの、説得が出来なかったルチェッタ。
自分には何も力はないのだと落ち込むが、一周目のときにはカイルと協力関係になかったエリーナやフェリークたちの姿を見て、それでもやるのだと心に決める。
そんな時、占い師をやっているところにハイドがやってきて、カイルとの話を聞いてくる。金で情報を聞き出そうとする彼に、一度見たことがあるスキャンダルで彼の不義について口にした。
それでハイドは占い師に興味が湧き、デートを申し出てくる。ルチェッタはチャンスだと思い、それを了承した。
しかしその現場を見ていたカイルは占い師に詰め寄り……突然の雨に二人は濡れてしまう。寒そうな占い師にカイルは自分の家に来るか、と誘うのだった。
前話より
誘っちゃった? TL展開くるー?(来ません)
今回のポイント
ヘタレカイルの妄想。
- おかしいのはあなた
- にゃ~~~~~ん
- よくあるハプニング
似合わない……?
落ち着けぇ、カイル!
つい自宅にルチェッタ(占い師バージョン)を誘ってしまったカイル。
しばらく沈黙が降り、ドン引きされてるのではないかと思うカイル。
ルチェッタはルチェッタで大混乱。興味はあるけど貴族の娘が男性の家に……ですが今は占い師だからと納得させた彼女が頷き、誘ったカイルがむしろ戸惑いつつも、二人は彼の家に行きます。
ルチェッタは何を考えているのかと悩むカイル。そして何も考えていないルチェッタ。

相変わらずすげぇすれ違ってんなぁ。

これぞ、すれ違いラブコメディ、ですねぇ。
向かった先は普通の家……というか部屋? マンションみたいな感じでしょうか。
当然貴族のルチェッタの屋敷とは比べるべくもなく、カイルはルチェッタが気分を害するのではないかとソワソワ。
一方でルチェッタは部屋が狭い――現代日本基準でいうと十分に広い――ので、普段よりカイルとの物理的距離が近いとドキドキしてました。
商会で過ごすことが多いから大きい屋敷を必要としていない云々、と言い訳しているカイル。ルチェッタがそんなこと気にするわけないんですが……まぁ、格好つけたいんでしょうね。
慌てて掃除(物を片付ける)したっぽい形跡もありますしね……誰も雇ってない、本当の一人暮らしっぽいですねぇ。

商会長だから使用人いてもおかしくなさそうだが……平民の考え方としては普通かもな。
と、そこへ野良猫? なのか汚れたにゃんこがやってきます。怪我しているのを助けてから入り浸るようになっただけだ、と言うカイルですが猫は随分懐いているように見えます。

ってか、高級そうなアンティーク家具と猫の組み合わせは……悪い予感しかしませんね(家に猫がいるものとしては)
おしゃれに見える家具に、爪とぎ跡とかあるんでしょうか。……見えないところに絶対あると思います。
少しでも見栄を張りたいカイルにとって汚れた野良猫がいることも、侍女がいなくて拭くものを自身でルチェッタに渡さないといけないことも恥ずかしいことなんですね。
ルチェッタはまるでそんなこと気にしていないわけですが。
ご飯にする? お風呂にする?
タオル? を受け取ったルチェッタ。拭こうとしますが、それにはローブを外す必要があります。
読者からすると正体はすでにカイルにバレているので気にしなくても、となりますがルチェッタはバレていないと思っているのでローブを外せません。
そこでカイルに席を外してもらうためにも「お風呂に入りませんか」と聞くのです。
もちろん文字通りの意味しかないのですが、テンパっていたカイルは何やら違う方向に想像してしまったようです。

あー、一緒に入るとか思っちゃったかぁ。
まぁ、すぐに誤解だったと気づくんですけどね。きょとんとしているルチェッタとの温度差。
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頭を冷やすために風呂へ向かったカイル。そこでようやくローブを外してルチェッタは髪を拭きます。
好奇心は猫を殺す?
猫が別の部屋に入ってしまい、ルチェッタは追いかけます。寝室のようですが、沢山の本や、よく分からない装置、模型がたくさんあります。
若い技術者に投資しているという話もありましたので、それでもらったものなどが置いてあるんでしょうか。
ルチェッタの好奇心が刺激されたようで、楽しそうです。

ルチェッタって、厳しく育てられた反動か。好奇心旺盛だよなぁ。

お転婆ですね……幼少期に厳しくされた人ははっちゃけやすいと聞きますし、それですかね?
そしてワクワクしたルチェッタは、別のドアを開くのですがそこには半裸のカイルが!
風呂から上がって服を身にまとっていたみたいです。
動揺するルチェッタ。そんでもって、少女漫画あるあるで体勢崩してしまったルチェッタ。を、抱き寄せるカイル。
そのままカイルを下敷きに倒れてしまうわけですが、裸状態で抱き寄せられたルチェッタの混乱はピークに達していて、叫んでしまいます。
カイルの過去
落ち着いたところで、背中をぶつけて怪我をしたカイルの手当をするルチェッタ。
カイルは手当してもらいながら自分の状況を冷静に考えます。
つい最近浮気疑惑があった相手を家に誘った上に半裸で抱きしめた男、とね。

あー、うん……間違ってないな。
好感度最低じゃないか、と頭を抱えてますがルチェッタは裸を見てしまったと、テンパってます。
治療しているので現在進行系で見ているわけですが、改めて男性の体は自分とは違うのだなとしみじみ思うルチェッタ。抱きしめられたときのことも思い出して、なんてふしだらなと真っ赤になってます。
無事に治療は終わったのですが、カイルが服を着る前。左腰のあたりに古傷があるのが見えます。思わず抱きついて傷について聞いてしまうルチェッタ。

大胆! これこそふしだらな行為ではと思うものの、必死過ぎて気づいてないようです。
子供の頃、工場で働いていた時についた傷らしいですが話題をそらすカイル。そしてルチェッタは改めてカイルのことを何も知らないと気づきます。
料理を作ってくれるカイル。ルチェッタと違い、家の事を自分でやっていたようで、中々の腕前です。
お金もあるので中々のスパダリですね。
ここで初めてカイルの家族の話が明かされますが、父親は飲んだくれのクズ。母親は過労で亡くなってしまったらしく、自然と家のことをカイルがするようになった。
それらをわざとらしく明るく言うカイル。慌てて話題を変えようと動くのですが、荷物が棚の上から落ちてきて、気を失ってしまったようです。
君の前ではいつでも――
カイル視点が続きます。
家につれてくるんではなかったと後悔するカイル。好きな相手だからこそ、格好悪いところを見せたくないと、商会長のカイルでありたかったんですね。
どれだけ成り上がってもカイルは平民で、根っからの貴族であるルチェッタとは違う。
と、彼が後悔してい間。落ちてきた箱の中身を見ていたルチェッタ。子どものカイルがとっておいたもの。他人にとってはゴミのようなものでも、きっとカイルにとっては宝物。
それらを箱に入れて、手が届かないようなところにおいて……隠したかったのだろうとルチェッタは気づきます。

見栄っ張りだなぁ。気持ちはわからんでもねぇが。

一方でカイルはルチェッタはこの家には似合わないと思っていて……?
けれどカイルが目を開けた時、窓からの風に髪を遊ばせ、膝に猫を乗せたルチェッタは部屋に馴染んでいるように見えました。
汚れた猫は触らない方がいいと言っていたのに触っているルチェッタ。汚れや傷も、それがあって会うことができたならそれでいい、と。
ここのセリフはぜひとも本誌でご確認を。見開きページで今のルチェッタと昔のルチェッタの絵が描かれてるんですが、全体的に優しくて……このページ、なんか好きでした。
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と、感動しているところ悪いですが、野良でそんな汚れてるなら、衛生的に触らないほうが良いとは思います。

台無しだよ!
ただまぁ猫はちゃんと自分の毛並みをきれいにするはずなので、野良犬よりマシだとは思いますが、菌はもってますから……ルチェッタみたいにキスはしないほうが良いかと。
カイルは自分を野良猫にたとえていたので、その猫がルチェッタとキスしているのを見てめちゃくちゃ恥ずかしがってました。
と、二人の距離はまた縮まった気がします……が、今は貴族ではなくて占い師なので……これからまたどうなるのか気になるところです。
まとめ
ということで、今回は裸見てしまうハプニングが起きつつ、カイルの子供時代のことも知ることが出来るお話でしたね。

全体としてはほのぼのするお話でしたねぇ。

まぁ、この二人のやりとりは基本的にほのぼのしてるよなぁ。
そしてカイルの家族や子供の頃の話が少しでてきましたね。家族関係は正直想像していた通りで、やっぱりかぁという感じでした。
今までもちょくちょく出てきていた幼少期カイルの様子で父親か母親、もしくは両方がアレな可能性高いなぁ、とね。
お母さんは過労ということですが、まともな人だったのかな? 家族としてカイルを愛してくれる人だったら良いなぁと、それだけ思います。
しかしゴシップ記事で話題となった二人がカイルの家に入っていった……っとかって、見られていたら大分マズイのでは?
あの記者の男とのこともちゃんと終わっていないのに……んー、心配ですね。
次回はまた今抱えている問題に取り組むでしょうし、どうやって解決するのか、楽しみです。

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
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