【末永くよろしくお願いします】第62話――この場所を、他に譲る気はない【ネタバレ感想】
ついに輝の引っ越し。
とても長く過ごしたように見える家でしたが、1年間。それでも様々な思い出がある1年間過ごした家と、一旦お別れ。
輝からする最後のキス。
次は清水から……という、なんとも切なさを伴うお別れ……のはずが翌日、清水の家にいる輝。今後も昼間はここに来るという彼女に、あまり変わらないと思う清水。
でも実際、この漫画は現代日本が舞台なので法律とか倫理観的にも未成年の恋人と云々……が難しいのは当たり前ですよね。
エンタメの漫画なのだからと気にしないでいい、という考え方もありますけど、私はそこもちゃんとしていて逆に好きです。
今回は清水と別居生活になってから1ヶ月経ったお話です。できる限り清水に会いに言っているとは言え、やはり物足りないと思っている輝。……何かしでかしそう。
と思っていましたが、今回は普通に学生っぽい悩みが……?
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前回のあらすじ
今生の別れではなくても、やはりさみしい。
無事に引っ越しの日が来た。
イチャイチャできなかったと輝は不満げだが、家を出る時に清水は「行ってらっしゃい」と送り出してくれた。
実は学生の頃から輝に対して特別な想いを抱いていた清水。そのことを知っていた星路は、長年の思いが実ってよかったと思う。
その後、新居に荷物を運んでいき、清水が帰る時……中々離れない輝は清水にキスをして「次はあなたからしてください」と約束させた。
しんみりと別れた……と思ったら次の日、普通に家を訪れる輝がいるのだった。
前話より
次からは……。
今回のポイント
当たり前だった日々が無くなる怖さ。
- 彼らは受験生
- 広がる未来、変わりゆく今
- 譲る気はない
たまには拗ねてみる。
新しい日常
学校に心と一緒に車での送迎されている輝。すっかりお嬢様登校が名物になっているようです。
しかし皆今年受験生。受験のことを考えて憂鬱な気分になっています。自然と進路の話へ。
輝と同じ大学を受ける子もいますが、基本はバラバラです。特に紅葉などは関西の服飾科に行くらしいです。
柊は?
具体的にどういう方面かは言ってませんでしたが、隣の県みたいですね。一人暮らしするんだとか。
そのまま皆が話し始める中、輝はショックを受けた顔をして立ち尽くしていました。そしてそのまま、体調が悪い、と帰ってしまうのでした。
紅葉と柊はどうしたのかと不思議そうです。
マンションの自室のベッドに横になって考え込む輝。紅葉や柊たちの姿が思い浮かびます。初めてできた友達。
なんとなく、ずっと一緒にいられるような感覚になっていたのかもしれませんね。ですがそんなことはなく、高校を卒業すればみんなバラバラになってしまいます。
気分が沈んでいく輝。
卒業したくない
清水が家に帰ると、そこには沈んだ輝がいました。
早退したという話を聞いていたので最初は体調を気にしますが、そうではなさそうだとすぐ察する清水。
そういうところは察しが良いんですよねぇ
紅葉と柊が遠くの学校へ行くこと。同じ学校の子もいるけれど学部が違うこと。同じ県内でも違う学校に行く子もいること。
輝はそれらを告げて「卒業したくない」と口にしました。
柊の名前が出てビビってる清水が面白いな。
ですが、留年したら迎えに行けない、と言い返します。中々やるようになりましたね。
輝もそれが子供じみたことは分かっていますし、明確な将来の夢があるわけではない自身と違い、きちんと考えているから遠い学校を選んだことも知っています。
ですが輝にとって初めてできたとても大切な友達なのです。とても大事な……というところで父親のことを思い出す輝。
父親を失ったことを、友達を失うかもしれないという恐怖と重ねてしまっているみたいですね。
清水は怖がる輝に「会いに行けば良いんだ」と声をかけます。遠いなら自分が連れて行く、とね。
ここだけ切り取るとヘタレに見えない!
お前さんは清水になんか恨みでもあるのかっ?
いえ。そうではなく、ただ永遠にヘタレでいてほしいというだけです!
そして連れて行かれた先にはしだれ桜が見事に咲いています。今年は花見ができなかったけれど、来年またすれば良い。
自分たちには来年があるんだと。
父親と重ねることが出来るほど大事な友だちができたことも、清水はちゃんと理解してくれてました。そして住居こそ離れたものの自分もそばにいると。
ここの清水は普通に格好いい! 今回のイチオシ! 譲る気もないという発言も良い!
共に未来を迎えるために
家まで輝を送り届ける清水。輝は初めての受験に気づかずなーバスになっていたのかもと、自身の状況に気づきました。
あ、今まではエスカレーター式だったか。
他のみんなは高校受験を一度体験はしてるでしょうからね。
ここでいちゃいちゃタイムに入りますが、輝は一応宣言通り、自分の方からキスをしたりはしませんでした。代わりに言葉で好きを伝えます……清水からは返ってきませんでしたが。
清水からの言葉がないことに不満な輝。でも清水は言ってくれません。そして……。
ここのやり取りは「両思い」になった感じがしてとっても良かったので、ぜひとも本誌でご確認を!
ヒントを言うと、拗ねてるぜ、清水が!
そして次の日、元気になった輝は学校で紅葉や柊と笑顔で会話するのでした!
次号は春めいた清水が表紙に来るそうです! 楽しみですねぇ。
まとめ
ということで、受験と別れにナーバスになった輝のお話でした。経験ある方多いかもしれませんね。
輝の場合は亡くなったばかりの父親もそこに重なり、次という言葉は彼女にとってはとても重いものです。父親との別れも突然でしたからね。
今までの日常を失う、ということは誰にとっても怖いですが一度それう失ってからまだ1年と考えると
忘れがちになるが、まだ子どもだしな……大人でも辛いのに、仕方ないだろ。
別れは、いつになっても悲しいものですからね。
しかしこれからどうなっていくのでしょうね。許嫁となっていく過程も描かれていくんでしょうか。またライバルが現れるとか?
男側のライバルで柊以上は正直難しい気がします……かといって清水に寄ってくる女性……はいそうですけど、清水はそういうの絶対ないからなぁ。
輝が嫉妬とかはしそうですが。
今後どうなっていくのか。大学生編にまで進んでいくのか。乞うご期待ですね!
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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