【アニメHelck】第一話『勇者ヘルク』――コメディとシリアスが入り交じる!【ネタバレ感想】
とても熱く燃え、そして涙する漫画『Helck(ヘルク)』がアニメになって戻ってきた!
このヘルクという作品では、勇者・魔王・覚醒・レベル・王様といったRPGではおなじみの登場人物や単語、セリフなどがたくさん出てきます。
「おお、勇者たちよ。やられてしまうとはふがいない」とかね。
かといってよくある流行りの『俺つえー系』のスキルが云々とかそういう話では有りません。
もちろん、主人公たちはこの世界においてかなり強い部類に入り、戦闘面における成長は正直物語上見えません。
ただ心の葛藤、育まれていく関係性……そこがね……「うわああああ」ってなるんですよ。
語彙力が突然喪失してるじゃねーか!
となってしまうくらいに面白くておすすめなので、原作を知らない方もアニメで一緒に物語を追いかけていきましょう! かなり丁寧に原作を再現されていらっしゃるので、アニメだけでも原作の雰囲気をつかめると思います。
もちろん尺の都合やテンポのために省略されている文言はありますが。
私は原作も知っているので、原作との違いなどもあったらネタバレに気をつけつつ、原作との違いがございましたらお伝えしていこうと思います。
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あらすじ
原作は漫画(七尾ナナキ著の『Helck』)
魔界のとある国。
一人の勇者の手によって魔王が倒され、新魔王の座をかけた競技会が開かれることとなった。
大会責任者の帝国四天王ヴァミリオは、敵であるはずの人間の勇者ヘルクの参加に激怒する。
決勝戦を前に魔王ウルムの城が陥落した一報を受け、
ヴァミリオはヘルクを含む決勝に残った選手たちと共にウルム城奪還へと旅立った。
笑顔で「人間を滅ぼそう」と語るヘルク。
果たしてその言葉は本心か? 笑顔に隠された真実とは……
アニメヘルク公式サイトより
とにかく超絶面白いので原作含めてぜひ見て欲しい!
今回のポイント
原作の1~3話分です。
- 格好いい物語の入りとOP
- ばかぁあああっ!――四天王ヴァミリオ
- 人間たちや、ヘルクの目的とは何なのか
コメディ要素が多めですが、間に散りばめられる伏線が気になる回。
格好いい物語の入りとOP
物語の特徴は、いきなり魔王が倒された、から始まることです。
しかしアニメではまずタイトルにもなっているヘルクがコロシアムのような場所で戦っているところから始まります。
相手はあからさまに人間ではない相手。剣をもつ相手に対し、ヘルクは素手で戦っていきます。
そしてその戦いの最中、場面が切り替わります。これは――幼いヘルクでしょうか? 泣いています。
また違う相手と戦っているヘルク。
場面が切り替わり、なにやら不気味な仮面を被ったローブの誰か。
また違う相手。
ぶにょぶにょとした不気味な物体に囲まれた――人?
戦うヘルク……の姿を見て「妙なやつがいるな」と呟く女性。
アニメだとここでようやく戦っていた人間の男性の名前がヘルクだと明かされ、さらには勇者だということも告げられます。
へえ……人間の勇者。
んんっ? たしか話の舞台は魔界で、魔王決定戦をやってるんじゃ? なんでそれに人間の勇者が?
で、女性も「人間の勇者だと?」と疑問を口にして……OPに入ります!
このOPの曲がまたいいんですよね! 原作知っていると歌詞の意味もあるていど分かってきて「あああああ」ってなります。
だから語彙力!
熱く語ってしまうと先の展開のネタバレにもなってしまうので、OPやEDに関してはアニメ完結後に詳しく語りたいと思います。
ばかぁあああっ!――四天王ヴァミリオ
OP後は、原作と同じ流れで話が進んでいきます。
いきなり魔王が倒され、人間の国に笑顔が溢れた、と。もう魔王に怯えることはない、と喜ぶ人間たち。
一方で魔界では次の魔王を決めるべく、魔王決定戦が開催されていました。
負傷した大会責任者アズドラに代わって、この赤のヴァミリオって少女が責任者になるんだな。
この方ですね。
幼く見えますが、かなりの長寿で帝国四天王の一人です。戦闘レベルは78。
ヴァミリオ様については別記事にて熱く語っておりますので、よけれはそちらもどうぞ。ただ、こちらの記事はかなりのネタバレ含みますので、原作未視聴勢の方はお気をつけください。
ヴァミリオ様とホン(副責任者)が会話しているシーンになります。大会の説明ですね。
それから映像石? による予選の様子を眺めていきます。
参加者の平均戦闘レベルが45で強いって言ってるな。
ヴァミリオ様の78がいかに高いかよくわかりますね。
ここでのポイントは、「これほど高レベルの戦士が揃えば城を奪還した上で人間たちの城を奪うことも可能かもしれない」とヴァミリオ様が言っているところです。
ハッ!
つまり、人間を忌み嫌っているのか。
そういうことになります。人間は滅ぼすべきだというのが、彼女の思想です。
勇者ヘルクの目的は人間を滅ぼすこと?
そんな彼女が、映像に写ったヘルクを見て、人間の勇者だというホンの説明を聞いて納得できるわけは有りません。
「妙なやつがいるな。なにか底しれぬ力を感じる」
「気づかれましたか。
彼は今大会の優勝候補。名はヘルク。優秀な成績で予選を通過した『人間の勇者』でございます」
「ほぅ……『人間の勇者』だとぉおおお!」
いやまあ、そうなるよなぁ。
いやほんと、なんで参加してるんだ。魔王を決める大会に勇者が。
予選を通過したから→なんで参加してるんだ→参加は種族問わずOK→人間は駄目だろ→え?駄目なの?
というやり取りが続きます。
しかしホンにも言い分が有りまして、ヘルクの目的は本人曰く「人間が憎いから人間を滅ぼそう」というもの。
インタビューされてそう言ってるんですね、ヘルクが。
ヴァミリオ様はそんなの嘘だと言います。嘘つきの顔だ、と。
そしてなんといっても初「ばかぁあああ」が聞けます。1ばかぁ入ります。
なんだよ、初とか1ばかぁって。
燃えてるじゃねえか! あぶねえよ!
一応、人間の勇者が侵入しているのに落ち着いているのは、前責任者アズドラの秘術『深緑の契約書』により試合以外で誰も傷つけることができない、というのがあるからです。
ヴァミリオ様はそれが狙いなのでは、と考えます。
試合中は逆に言えば周囲も彼らに手を出せません。なので、試合を通して優秀な戦士を潰していくのが作戦では、と。
しかしながら、倒れた相手選手へ手を差し伸べている様子からどうも違うようです。
愛すべきお馬鹿な魔族達、炸裂する「ばかぁあああ」
でも普通に考えて、勇者が優勝してそれを民たちは受け入れるのか?
それが観客のヘルクへの声を聞く限りかなりヘルクは人気者で、認めちゃいそうなんですよね。
ヴァミリオが「ばかぁあああ」と叫ぶのも無理はないな。
危機感なさすぎるぜ。
だからこそ城を奪われるんだ、と怒られてますね。
ちなみにここで最初の爆発が起きて、部屋があちこち燃えています。ホンがせっせと消化してますが追いついてません。
ヴァミリオ様は自ら勇者を始末しようと口にしますが、例の契約書は大会の運営者にも有効で、ヘルクを傷つけることが彼女にもできません。
なら勇者より強いやつと戦わせろと言いますが、勇者は「レベル99」とヴァミリオ様よりも強く……どうしようもなくてヴァミリオの怒りが爆発し、建物の屋根? が吹き飛びます。
凹むヴァミリオ様が人間の寿命で99に到達するやつがいるとは、と言っているのでかなり特殊なことなのでしょう。
ホンが「処罰」されかねない、と必死にヘルク対策を考え始めます。
そしてなんと……『トランプタワー』で勝敗を決めよう、などと言い始めるのでした。
おかしな競技が始まる――任務:ヘルクを阻止せよ
ヴァミリオは大切な魔王を決める大会でそれは、と悩んだものの普通に戦わせていてはヘルクが優勝してしまいます。なので渋々頷いたのですが。
普通はそんな変な種目になったら選手とか観客から文句入りそうだが……あっさり受け入れてるな
みんなも普通に戦ったらヘルク以外勝ち目ないのが分かっているから……なのか、単に騒げれば良いのかは謎です。
そしてこのヘルクに与えられたトランプはとてもツルツルした特殊仕様で、他の選手が地道に積み上げていく中、まったく積み上げることができずにいました。
静まり返る人間の町
それと、漫画の1~3話をアニメでは1話にまとめているためでしょうか。話の順番がアニメと漫画では異なっております。
ただよりスムーズな1話として繋がっているので違和感はありませんでした。
漫画だとすぐにトランプタワーの競技が始まりますが、アニメでは人間の国にスパイ活動にでかけたヴァミリオの部下、アスタの視点になります。
全然人間の姿がないな。
家も朽ちた感じはしないし、そもそも果物とかも新鮮そうなのが残っているのに人だけがいない……。
アスタもどうしたものかと悩みながら、今わかったことだけを伝えるべく、コーヒーを飲みます。
なぜコーヒーを飲むのか、に関してはまた後ほど説明が入るので一旦はぶきますね。
このあと、また大会の様子へと戻っていきます。
トランプタワーを始めとした様々な競技が行われるが……?
誰も反対せぬままトランプタワー競技に入りますが、なんとも地味です。
そりゃそうだろうなぁ。
あの広い会場でひたすらタワー積み上げていくだけなんだから。
ちなみにここでヴァミリオ様は飲み物を飲んでいるのですが、これはジュースです。ヴァミリオ様は柑橘系がお好きなので、おそらくみかんジュースですね!
その情報は今必要なのか?
実は後々出てくる小ネタに関わっていたりします……またその時にご紹介しますね。
ここでうつるウサギっぽい魔族や、メガネをかけた魔族のセリフは漫画版だとあるのですがアニメでは完全に省略されていました。
たしかに本筋ではないんですが、あるとモブキャラに愛着持てるので反転で乗せておきますので、見たい方だけどうぞ。
====反転ここから===
(クソ!
俺こういうの苦手なんだよな。でも頑張る!)
(へへ!
タワーの申し子と呼ばれた俺の実力……見せてやるぜ!)
===ここまで===
後、実はトランプタワーをヴァミリオ様は知らなくて説明する、というシーンも漫画だとあるんですが、アニメでは有りませんでした。
まあこれは完全に尺の都合だと思うんですが、ヴァミリオ様が「難しいな」とか言っているやり取りが可愛いので、見たい方はぜひ漫画もどうぞ!
ヘルクはツルッツルのトランプのせいか、まったく積み上げられていません。
やった、と喜ぶホンとヴァミリオ。
でもよぉ。
これで本来の実力出せなかったやつは可愛そうだなぁ。
ヴァミリオ様はそのこともしっかりと考え、実力あるものは自分の部下に引きたてようと、ホンに名簿をと言ってました。
おっ、ちゃんとそこはしっかりしてるんだな!
やっぱり幼く見えても四天王って地位についているだけはあるぜ。
ですが、ここでヘルクが手を叩いて「集中しよう」とか言い出します。そしてオーラで周囲のトランプを飛び散らした後、目が怪しく光り(漫画だと超集中状態とやらに入り)、ものすごい勢いでタワーを積み上げて完成させてしまいます。
妨害は反則ではないか、という話も出たのですがケンロスというキャラクターがタワーは魔王城であり、守りながら積み上げていく競技なんだ、などと言い出したせいで反則にできず……そしてまた派手なバトルになります。
このケンロスの説明の時に画面にうつる魔族たちも原作再現されており、うんうん、頷いている魔族いるので注目してみてください(笑)
ここでもモブたちのやり取りが省略されていました。うさぎみたいな魔族とメガネの魔族のやりとりの続きですね。
見たい方だけどうぞ。
====反転ここから===
「スーパーバリア! あらゆる攻撃を跳ね返す!」
「スーパーカッター! あらゆるバリアを切り裂く!」
「古代魔法使うぞコラァっ」
===ここまで===
省略されていないところもあるんですが、映像は漫画そのままって感じで原作見ながら見返すとマジで面白い。
そして省略された会話のとあるやりとり……どちらか勝ったのか非常に気になる所(笑)
第二種特殊能力
ある条件をクリアすることで使うことが出来る力で、アスタとイスタの双子の姉妹はコーヒーを飲むことで遠く離れていても会話ができるという、なんともスパイに長けた能力を持っているのです。
さっき言ってたアスタがコーヒーを飲む理由がこれか。
漫画版によると、紅茶でも可能だろうです。
それと、アスタは微糖が好きだとか。
アスタが大会の様子を尋ね、また大会のシーンへ。
これはチェス、でしょうか。ヘルクが「チェックメイト」と言いながら、不思議なコマを動かしていました。
頭を使う競技も強いようです。
次は彫刻対決。切れ味の悪い彫刻刀だったそうですが、見事な像を作り上げて満点を叩き出していました。
ちなみにこの彫刻刀で掘られている姿、覚えておくと後々「おおっ」てなりますよ!
そのあとは料理対決、か。
って、ヴァミリオが変装して自ら審査員に?
0点をつけてやるって、意気込んでいったヴァミリオ様でしたが……ヘルクが作ったパフェが美味しすぎて満点出してしまいます。
嘘がつけなかったんですね。可愛い。
ってか、このパフェのシーン、やたらと来合い入ってねえか?
無駄に!
めちゃくちゃ美味しそうなパフェ出てくるので、深夜には見られないほうが良いかも知れませんね(笑)。
あと地味にヘルクのエプロンが小さくて「PIYO」って描いてあるのが面白い。
ケンロスとヒュラ選手のカットも入り、ヒュラがヴァミリオ様を見て「どこかで見たことが」と言っています。
人間たちや、ヘルクの目的とは何なのか
ヴァミリオ様とホンが建物内を歩いていきます。ヴァミリオ様は「料理美味かった」と怒ったように叫びながら。
怒りに我を失っているように見えますが、民の安全を守ることを真剣に考えているのです。
ここでイスタがやってきてアスタから情報が入った、と。
ヘルクが持っている写真に映る弟とは?
ヘルクとケンロスが会話しています。なにやらヘルクが写真を見ていたようで、見せろよー、だめー、なんて楽しそうに子供っぽいやり取りをしています。
ヒュラはそんな男子たちを冷ややかな目で見つめているのでした。
そしてまた場面はヴァミリオ様たちへ。
イスタが言うにはヘルクは高額の賞金首で、人間史上最悪の犯罪人。罪状は弟殺し。
お、弟を殺したのか!
ヴァミリオ様はそれを驚くことなく受け入れていて、やはり人間か。愚かな種族、などと言っているので彼女の中で人間というのはそういう種族なのでしょうね。
そして弟(名はクレス)は、魔王トールを倒した勇者……なんと、今回は二人の勇者が誕生していたようで、これはかなり珍しいことのようです。
場面はまたヘルクたちへ……ケンロスがヘルクから写真をとりました。そして写真が映されます。
はっきり言って、イケメンです。
たしかにこれは格好いいな!
でも、一緒に写った写真を大切に眺めてるヘルクが、弟殺し?
どういうことなのでしょうね?
そしてここのポイントは、「イケメン」という言葉に反応しているヒュラ(笑)。彼女は面食いなようです。
またヴァミリオ様の場面。
人間がいないこと。でも少し前までは生活していた形跡があることが伝えられ、どういうことかと考え込んでいると……ホンが部屋に駆け込んできます。
えっ?
魔王ウルム城が落とされた!?
魔王ウルムも戦闘レベル60以上あったとのことで、そんな城が落ちるとは異常事態。
もしやまだ他にも勇者がいたのかと思うヴァミリオ様ですが、攻め込んできたのは鎧を着た翼の兵士。人間兵より遥かに強いとのこと。
しかし人間に有翼人はいない。
住んでいた民や兵士たちは、魔王ウルムがその身を犠牲にして逃したとのことでした。よくやった、と言いながら拳をギュッと握るヴァミリオ様。
ただ悔やんでばかりもいれません。荒廃した大地を進軍してウルム城を落としたという事実が非常に問題です。余力が残っていれば次はここだ、と警戒を強めるように指示を出します。
深刻な話をしているヴァミリオ様たちと、楽しそうに遊んでいるヘルクとケンロスの描写が交互に描かれるのですが……だからこそ、笑顔のヘルクがどこか不気味にも思える……一体ヘルクの目的は?
翼の兵士は人間なのか? その目的は?
で、第一話は終了です!
まとめ
ちょっとあちこちに場面が飛び交うので、文字の説明だとややこしかったかも知れませんが、重要ポイントはコチラ。
- 魔王が倒されたので次の魔王を決めなくちゃいけない→魔王を決める大会の開催
- まさかの勇者が大会に参加。魔王にさせるわけにはいけない→妨害工作→しかしヘルクが器用すぎて全部失敗
- 人間の町に諜報員を放つが、人間の姿がない。直前までの生活の痕跡はある
- ヘルクには、実弟でありトール魔王を殺した勇者クレス殺害の容疑(高額の賞金)がかけられている→しかしヘルクは弟と自分が映った写真を大事に持っている
※勇者が同時に二人誕生は珍しい。クレスはイケメン。 - もう一つの魔王城ウルム城が落とされる→魔王が命をかけて民は無事→翼の生えた白い兵士(人間より強い)が攻めてきた→人間に有翼人はいない
なるほどなぁ……ギャグ調ではじまったけど、結構シリアスな……って、おい!
クレスはイケメンがなんで赤字なんだよ!
そりゃイケメンの存在は重要ですよ!
ということで、ヘルクアニメ第一話、感想や原作との違いなどまじえながらお話させていただきましたが、どうだったでしょうか?
気になった方はぜひ、本編のアニメをご覧ください。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
じゃあ、まったなー!
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