【夏目友人帳1期】第七話『子狐のぼうし』――お前は偉いよ。寂しいからと、一歩を踏み出せたのだから【アニメ-ネタバレ感想】

前回はとても可愛らしい女の子の妖怪がでてきましたね。中身も素直で愛らしい。
彼女とのふれあいの中で、夏目はだいぶ変わったなぁという感じがしましたね。今までならば決して認めなかったでしょうが、認めてましたから。
彼女自身は名前とは関係ありませんでしたが、成仏できたでしょうか? まだあの沈んだ村にいるのでしょうか?水があると外に出られないとのことでしたが、あの村に縛られるだけである程度動けはするのでしょうか?

また会いたいなぁという気もしますが、満足して成仏しているのが一番いい気もして、なんとも言い難い気持ちです。
今回はどんな話かと言うと、今回もかわいい妖が出てきます。そしてそのこも友人帳は関係なく、レイコではない夏目の友達になります。
どんな子なのか……まぁ、タイトルでネタバレしてますが本当に可愛らしいので先に見たい方は↓本編↓をご確認ください!
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前回のあらすじ
優しいものが好き。
すっかり干からびたダム。その底にある二葉村が姿を表し、貴志は二葉村にいた妖の燕に取り憑かれた。
彼女には会いたい人間がいるという。貴志は仕方なく手伝うことにした。
彼女は人間に救われ、同時に人間の匂いがついたせいで親に捨てられて死んでしまった燕のヒナだった。自分のせいでキョウダイが死んでしまい悲しくて鬼になった彼女だったが、毎日ご飯をくれる人間がいた。
その人間に会いたいのだと、彼女は言う。自分を以前助けてくれた人間のぬくもりを感じるから。
その相手は……級友のおかげですぐ見つかったが、相手にツバメの姿は見えない。
貴志はそんな燕のために二葉村のまつりに出て、一晩だけ人に化けられる浴衣を手に入れようとする。人の身で他の妖に勝つのは難しかったが、懸命な姿の貴志に斑が絆ささて手伝い、浴衣を手に入れた。
燕は浴衣を着て無事に会うことが出来たのだった。
前話より
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今回のポイント
良かった。寂しくなかった。寂しかったのは……。
- 一人ぼっちの狐
- 役に立つかどうかじゃない
- 良かったと喜ぶその心
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一人でも大丈夫
白い帽子が浮かび上がり、可愛らしい声が響きます。
人間の忘れられた帽子を拾った妖の声みたいですね。可愛い女の子? 男の子?

幼い感じの声だな。

独り言が多い子で、すぐに男の子と判明します。尻尾の動きが可愛い。
基本人形で獣の耳と尻尾が生えてます。この耳や尻尾の動きが細かくて良い。
母様といいつつ「一人で生きていく」と言ってるので、母親ももういなくなってしまったのかな?
そしてここでタイトルが入り、貴志の話に移ります。どうやら勉強合宿?に行くようです。
あとようやくこの家の主、滋さんとのまともな会話シーンが入ります。その合宿先で茶碗を受け取ってきてほしいとのことです。
改めて声聞くととても優しそうですね。合宿の費用も出してくれたみたいなんですけど、気にしなくていいと笑ってくれます。いい人!

頼まれ事をされ、貴志はどことなく嬉しそうです。

頼まれるってことは信頼されてるってことでもあるからな。
ちなみにニャンコ先生も合宿についていくようです。
そして合宿に向かう途中でまた景色が映し出されて……このアニメの良いところはこの町並みと言いますか、自然と人工物の融合した穏やかな景色を見せてくれるところですね。すごくきれいで雰囲気が良くて好きです。このアニメで描いてくれる貴志が住んでいるこの地域がとても好きになる。
この景色だけ集めた映像あってもワクワクしながら眺められるかもしれません私。
休み時間。いつもの二人に温泉に誘われますが、どこか照れくさそうに用事があると断る貴志。滋さんに頼まれちゃいましたからね。
窯元は森? 山? の奥にあるようで……そしてそこにあの白い帽子を楽しそうに抱えたあのこの声が。
役立たずな妖
と、楽しそうに帽子を持ってはしゃいでいた彼に「弱虫のチビ狐」と嘲るように声をかけてくる妖がいました。どうやら男の子は狐で、他の妖たちからいじめられているようです。

妖たちの社会も怖いですね。ただ、いじめている妖たちは狐の子のことを「役立たず」と言ってますが、妖たちの間で役割分担みたいなことがあるんでしょうか?

あるかもしれねーが……これはいじめる言い訳にしてるだけじゃないか?
と、そんな時に現れた貴志。なぜか謎のジャンプを入れつつ(笑)、子狐をかばいます。あいての妖たちは貴志にも危害を食らわせようとしますが、たかしが先にげんこつを加えてました。
強い。
ここしばらくの妖たちとのやり取りで下級には勝てるようになりましたね。ニャンコ先生も木の上であくびしながら見守ってますし。
そして子狐ですが……突然のことに驚いたのもあるんでしょう。帽子だけ抱えて逃げちゃいました。しかし貴志はそれで怒ったりもせず「まいっか」と帰路につきます。どうやら茶碗はまだ出来ていなかったみたいで、あとでまた取りに行くようです。
茶碗が割れてしまうとかも考えましたが、それはなくて良かった。せっかく滋さんから頼まれたのに失敗に終わるのは悲しいですからね。
まぁ、妖のニャンコ先生からしたら食べ物をいれる器に拘る意味がわからないそうですが。

妖の中にもそういうこだわりが強いのいそうですし、私も器にこだわりないので……好みなんでしょうね。
子狐君は去っていく貴志とにゃんこ先生を草陰から見ていました。人間は嫌い、とのことで……何かあったのでしょうか。それでも貴志のことは気になるみたいで、その後も彼の近くをうろちょろとするんですが……この様子がこれまた可愛い。

貴志もなんだかんだと周囲に馴染んできていていいな!
その様子を眺めて貴志の名前――夏目を知る子狐が狐の姿になるシーンもあったり……とにかく可愛らしい。
貴志の笑顔がどこか嘘っぽいから、本当は人間じゃなくて人間に化けた狐かもなんて思う子狐。寂しいから仲間がほしいんでしょうね。
母様、と話しかけている先は石を多段に積んだもので……おそらくはお墓なのでしょうね。仲間だったら一緒に住んでくれたら良いのになと思う子狐。
そしてまた茶碗を取りに行く貴志。その後ろを付けてくる子狐。貴志はもう明日には帰るから変な懐き方されても困るなと思いますが……もう手遅れな気がします。

先生ももう遅いと思ってるみたいだな。
不意をついて駆け出し、子狐を振り切るんですが……タイミング悪く雷が。
そして「夏目」を呼ぶ声がしました。友人帳関連? かと思いましたが、貴志は空耳かと言います。いや絶対何かあると視聴者目線だと思っちゃいますけどね。
貴志たちが雨宿りをしていると、大きな葉っぱが差し出されます。見れば子狐が雨の中、自分も葉っぱを傘にしながら身を縮めています。貴志は目を細めて……。
そして渡された葉っぱの傘を手に、子狐に向かってありがとうと貴志は微笑み、子狐は「自分も役に立てた」と嬉しそうに笑って母親に報告するのです。

純粋な妖多いなぁ!
役に立たなくても
と、ここでやってくるのはまたあのいじめ妖たち。ですが今の子狐くんは貴志の役に立てたから役立たずじゃありません。強気に噛みつきます。
ですが思わぬ反発にますます相手は怒って……というところで登場するのが我らが貴志です! まるでヒーロー……いえ、この作品においては主人公(ヒーロー)なんですが。
というところで声が聞こえます。夏目レイコ、と呼ぶので完全に友人帳ですね。木の妖みたいで、春が来たら返してくれると言っていたのにとまち続けたみたいです……レイコぉ。どれだけ待たせてるの。

ズボラがすぎるぜ。人間社会から浮いていたのはそういう性格が関係してるんじゃ……。

もう妖が見える云々は関係ない気がしてきますね。
名前を返す姿と夏目という名前を聞いて、いじめっ子どもは怯えます。自分の名前も取られると思ったようですね。今返してたのに。

でも妖からしたら……たしかに怖い存在かもな。
子狐も友人帳知っていたので、妖の中ではそうとうに有名な話みたいですねぇ。
いじめっ子たちがいなくなったあと、子狐は貴志に名前を書いた葉っぱを差し出します。そして子分にして欲しいとお願いしますが、貴志は断りました。
子狐は自分が弱くて役に立たないからかとショックを受けますが、貴志はそうではないといいます。友人帳で縛りたくないと。もっと別の関係だと思っている、とね。
ここの貴志がね。優しい顔してます。前回の燕のこともあって、妖に素直に優しくもなり始めた感じなんでしょうか。なんかこう……お兄ちゃんみたいな顔してるんですよ!
貴志が良いお兄ちゃんしている姿を直接見たくなった方は↓本編↓へ
頭を撫でてる姿を見て、「貴志! 成長したなぁ」とか思ってしまいました。最初は優しいのに優しさを認めようとしなかったと言いますか、ちょっとひねくれたところがあったんですけどね。
別れを悟ったのか、子狐は少し寂しそうな顔をします。
そして貴志の家。
もらってきた茶碗は3つ。なんとも味わい深い色合いです。貴志は役に立てたと嬉しく思いながらもあとは自分には関係ない話だと去ろうとします。ですが……。

家族が増えたから改めて頼んだ、か……貴志のためになのか。
そして彼自身、実感するのです。
子狐に言った通り「役に立つ・立たない」ではないんだと。滋も塔子も、貴志が役に立つとか立たないとかそんなこと関係なく『家族』だと思ってくれていて……3つあるうちの一つを「君のだ」と言ってくれる……すごく良い家に引き取ってもらえましたね。
会いたいならば会いに行く……そんな関係
子狐は一人、帽子腰に見る太陽の光をキレイだなと思ってました。そして貴志に見せたいと。
でもメソメソしては駄目だと気合を入れていると、獅子頭という妖が声をかけてきます。夏目に会う方法を教えてやるから、魚を腹いっぱい食わせろ、とね。

んー、怪しい予感。騙されてないと良いが。
一生懸命頑張って魚を獲ります。これだけできるなら全然役立たずじゃなさそうですが……本当にあのいじめっ子たちは何を持って役に立つたたないを言ってたんでしょう。
そして獅子頭はたくさん食べて、笑います。騙されたんだと。馬鹿だからいつも一人なんだと。
一瞬ここで「やっぱり騙されたかぁ」とか思ってしまったんですが、「そんなに会いたければ会いに行けば良い」と言ってくれた上に1日だけ人間になれる薬もくれます。結局いいやつでした。

人間になれる薬が必要だったかはわかりませんが……貴志を探すうえでは人間だったほうが楽なのかな?

まぁ、最初は本当に騙すつもりだったかもだが……悲しそうな子狐見て態度変えたっぽくはあるな。素直じゃないやつ。
そして子狐は言われて、たしかに会いに行けば良いんだと顔を輝かせます。
ここからははじめてのおつかいを見守る気分に視聴者はなります(笑)。
ぴぴぽぽぴぴぽぽぴぴぽぽぴー、というのどかな音楽がなる中、子狐が人間の子として電車に乗って貴志に愛に行きます。
よく考えたらこのコ、狐なので他の妖と違って本当に人間に見えてしまうのかもしれませんね。燕は死んでしまって鬼になったから見えない存在でしたが、この子は母親こそ死んでしまってますが……実態のある墓を作っていることも考えると……。
そう考えると人間になる薬がないと、完全に人間に化けられないこのコは人里に降りられないかもです。尻尾と耳があるとね……。

なんか納得。
子狐は貴志を心配してました。一人で寂しがってないかな、と。そしてとある駅で貴志の匂いを感じ取って降ります。
人混みに飲まれたり、怖そうな人間に声かけられたり、犬に吠えられたり、知らない人に心配されたり……。

まさしく子狐の大冒険……はじめてのおつかい、だな。
はらはらどきどきします。
夏目に会いたい、会いたいと寂しげにしつつも気合を入れて歩き出す子狐……対して貴志は級友たちと川釣りを楽しんでました。

あー……嫌な予感がするぜ……貴志が一人じゃなくて楽しんでる所見たら……子狐ショック受けるんじゃ……?
そしていつしか、子狐は尻尾が出ていましたが、ようやく貴志の匂いを察知しました。今度は別の意味でドキドキしますね。変なタイミングで出会って子狐が傷つかないと良いんですが……。
夕方(また尻尾なおってました)、ついに貴志の家を見つけた子狐。人間のしきたりを知らないのもあって勝手に入ってきちゃいます。

家、家かぁ……しかも夕ご飯の時間じゃ……危ない!
他の人間の会話も聞こえてきます。何かを察する子狐。ですが気になったのでしょう。部屋を覗いてしまいました。そしてあの茶碗。
ここで流れるせつなそうなBGM……そして家を飛び出す子狐と、何かを察した貴志。

貴志ぃ! 気づいてくれぇ!
走って逃げる子狐の独白が……これまた悲しい。良かったっていうんですよ。夏目は一人じゃなくて寂しくないんだって。夏目が寂しくなくてよかったって。
寂しかったのは自分のほうだ、とね。

うおおおおおっ良い子じゃああああ!
こけてしまって、脱げた帽子が転がっていきますが……その先にいたのは貴志でした。

うおおおっ貴志来たああああ!
気づいてくれてたようです。
会いに来てくれたことに感謝する貴志に、子狐は耐えかねて泣きながら抱きつくのでした。
なんで会いに来たんだと責めるんじゃなくて、感謝するところに本当に成長を感じました。
貴志は抱きしめてあげて……そして実は何気なくニャンコ先生もちょこちょこと来て、そばに寝てるんですよね。やっぱり先生、なんだかんだと子ども好きで面倒見が良い。
夕日の中、歩いていく二人……いえ、一人と二匹。ニャンコ先生はずっと無言ですが、逆に言うと文句も言わずに貴志と子狐についてきてくれてるんですよね。
ご飯を食べたら一緒に帰ろうと貴志は言ってくれます。道を覚えないといけない、今度は自分が会いに行くから、と。

これも一番最初の貴志なら言わなかった気がします。
夜の電車の中。疲れて眠ってしまう子狐に、貴志は偉いなと心の中で褒めます。貴志は寂しくても自分から一歩踏み出すことは出来なかったから。

踏み出せずに気付けなかったことがあるかもと、気づけたことがすごいぜ!
まとめ
ということで、最初から最後まで……なんかものすごく保護者目線になるお話でした。
この子狐くんも、また登場したら良いですね。成長した姿を見てみたいですし、人間に化けられるようになったら実際登場できそうですしね。

絶対イケメンになるわこのコ。

何よりもすごく良い子だな。自分も寂しいのに、貴志が一人ぼっちじゃなくてよかったって、多分ホンキで思ってたぞ。
今回は嫌な妖も出ては来ましたけど、良い妖が多すぎて辛い。
次はどんな妖が出てくるのか楽しみですねぇ。もちろん、人間側の話も好きなんですけども。

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
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