【アニメ-夏目友人帳1期】第二話『露神の祠』――これであなたと一つになれる【ネタバレ感想】

夏目友人帳。それは人の間で馴染めず、寂しさを埋める相手を妖に求めた夏目レイコが作った契約書の束。
レイコが勝負で勝った妖の名前が書かれたそれは、名を呼んだものへの従属契約であり、その契約書の束を手に入れれば他の妖を統べることが出来るとあって、それを求めてレイコの孫であり妖が見える貴志は妖に狙われることに。
妖が見えることで幼い頃から苦労してきた貴志は妖が決して好きではないが、祖母が残した遺品を大切にし、できるだけ妖たちに名前を返してあげようと決める……というのが前回であって、夏目友人帳の流れです。

最初は妖に襲われる怖い系かと思ったが、結構ほのぼのしんみりしたなぁ。

ちなみに今回もほのぼのするし、しんみりします。……それにちゃんと襲われる恐怖もある。
どうやら夏目友人帳はそういう感じみたいですねぇ。作品全体の雰囲気がよろしい。
田舎の情景という感じなのもいいですし、今回は同級生たちとの絡みも前回よりありますので、貴志くんの学生らしさを見たい方にも朗報です!
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前回のあらすじ
怖いようで、ほっこりする。
夏目貴志は妖が見えた。
そのことにより幼少期から不気味な子どもと言われ、親戚を転々としていた。
そんな彼が一ヶ月前に越してきた場所は昔母方の祖母が住んでいたところで、その祖母も妖が見えるがゆえに一人ぼっちで、逆に妖たちと関わることで寂しさを埋めようとした
そうして作られたのが『夏目友人帳』。
しかしそこに名が書かれた妖たちは名を呼ばれたものに従わなければならないため、名前を取り返そうと……あるいはその友人帳で妖を統べようと持ち主の貴志を襲ってくる。
ある日貴志が不注意で封印を解いてしまった斑という招き猫の妖も友人帳を狙っていたが、彼の助けを借りながら妖たちに名前を返していくことに決めた。
返せと追いかけてきた妖に名前を返すと、貴志の脳裏にその妖――ひしがきとレイコの出会い……そしてレイコを心配するひしがきの声が響く。
名を返すのは大変だと気付いた貴志だったが、それでも決意を新たにするのだった。
前話より
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今回のポイント
神様は画伯。
- 米粒事件
- 一人ぼっちは辛い
- 参りました
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神様は画伯様
学校にて、貴志はクラスメイトから声をかけられていました。男子2名と女子一人。

署名してくれって……なんだこれ?

どうやら肝試しイベントをするために旧校舎を使いたく、その申請をするために必要な書類のようですね。
見える人間だからこういう肝試し嫌がるかと思いましたが、貴志は気にせず頼まれたとおりに署名したみたいですね。
と、その時級友たちの背後に妖が見えます。顔色が変わる貴志に、級友たちは不思議そうにして背後を見ますが、彼らにはやはり見えません。
見えないか、と貴志は少しがっかりしたようにも見えますがその妖が貴志の方に向かってくるため慌てて逃げます。妖が貴志を追いかけます。
級友たちは怪訝そうにしますが、そんな彼らを妖が透けて通ると、旧友は何かを感じ取ったようにゾッとして体を抱きしめてました。

見えないと、触れられないのか?

妖……幽霊的な?霊力がないと見ることも触れることも出来ない?
それか妖側に触れるための選択権がある……んでしょうか?
ここらへんはまだよく分かりませんが、……そういうもの、ということで軽くスルーしておきましょう。
逃げた先で、また夏目レイコだと勘違いされる夏目貴志。友人帳をよこせと襲われるものの、ニャンコ先生が助けてくれます。
招き猫姿の時には怖がられないのですが、斑姿になった途端に相手の妖怪が「ごめんなさい」とか言って逃げ始めるので、妖の中でニャンコ先生が有名でそして強いのは間違いないですね。
お礼に七辻屋の饅頭、という話が出てきますがこれは第一話で名前を返した妖とレイコの会話で出てきた饅頭屋で、今もあるらしくて1話最後で訪問していたところです。
ニャンコ先生、そこの饅頭気に入ったようですね。

レイコさんが若かりし頃にあった店がまだ残ってるって……中々老舗ですね。

……猫って饅頭食べて良いのか?

まぁ、そもそも妖ですし?ニャンコ先生は招き猫ですから、たぶんOK
訪問者たち
ここで説明が入ります。貴志を訪れてくる妖は主に二種類。
一つは先程のように友人帳が欲しくてやってくる妖で、こちらは危険な場合が多いっぽいですね。
そしてもう一つは友人帳に書かれた名前を返しに貰いに来る妖……きっと、貴志が返してくれるというのを噂で聞いたんでしょうね。

ごめんください、と律儀に挨拶して、正座しながら名前変えしてもらっているこの妖、絶対いい人……いい妖!
顔もからでも大きい、一見怖い妖なんですけどね。正座してるのなんか可愛くも見えます。

でも、名前返すのも力使うんだな。貴志がぐったりしてるぜ。
霊力的なものがいるんでしょうね。
名前を返したのかと聞くニャンコ先生。自分がもらう頃にはどれだけ薄くなっているのやら、なんて言ってます。
やっぱりニャンコ先生の目的がよく分かりませんね。用心棒するよりさっさと奪ったほうがいいのに。
と、ここで夕食の光景になります。豪勢でなんとも美味しそうです。
塔子さんの話。塔子さんの旦那、滋(しげる)さんの話。
貴志は二人に恩義を感じているそうで、妖のことで迷惑かけたくない……と思っているみたいですが、速攻でニャンコ先生が迷惑かけてます。

ニャンコ先生は妖ですが、招き猫に取り次いでいるせいで皆にも見えるんですよね。
塔子さんと滋さんからご飯もらうニャンコ先生。
やれやれと思いながら貴志がまた食事に戻ると、おかずに小さな歯型みたいなものがついていて「美味ですな」などと声をかけられます。
なんと湯呑みくらいの大きさの妖がそこにいて、思わず吹き出してしまう貴志でした。
妖と人間と
お面をつけた人形のその妖は、名前を返してもらいに来たようです。
貴志が友人帳を手に取ったとき、ニャンコ先生がその妖が知り合いだと気づきます。露神、というそうです。

え? 神様?
でも友人帳って妖の名前が載ってるんじゃ?
しかし斑も露神も、以前とは姿が異なるそうで、互いのことを笑ってます。
ニャンコ先生は本来はあの巨大な姿なんでしょうし、露神は……姿形は同じでもサイズが違ったみたいですね。
そして呪文を唱える貴志。

我を守りし者よ、という呪文なあたり……やっぱり子分のつもりなんて本人にはなかった気がします。
無事に露神の紙が見つかるのですが……なんともう一枚とくっついてました。米粒でくっついてるなぁ、などとニャンコ先生が言います。
なんとか剥がそうとしてしまいますが、かなり強力にくっついていて……そしてこの契約書は妖とつながっているので紙を無理やり剥がそうとすると露神も苦しみます。

こんなにも妖とつながってる大事なものなのに、レイコ……飯食いながら触ってたのかよ。
ということで名前を返すのは無理だから諦めてくれ、と露神に言います。しかし露神はお願いだから返してくれと言いますが……名前を返すには剥がして口に含んで名を心で唱えるわけですが……2枚くっついてたら……もう一つの妖が誰かわからないと厳しいですね。
モモと画伯
とはいえ、貴志も露神のことは気になるのでしょう。後日、彼が住んでいる場所に向かうことに。
その道中、貴志はお年を召した女性とすれ違います。その女性がモモ? を落としたのを披露手伝いをします。
優しそうな女性ですね。
モモをそのままもらう貴志ですが、あまりうまく会話が出来ないまま、女性と別れます。もっとうまく会話できたならと後悔しているので、人とのコミュニケーションを諦めていないことがわかりますね。
そして露神に聞いた場所に行くと、祠があり……貴志は本当に神様だったのかと急に緊張しだします。
緊張する貴志に、露神は笑います。神様と言われていても、元々は住処がなかった妖なんだとか。
偶然の出来事ではあったものの、この祠は信仰を集め、昔は多くの人が訪れて露神は力に溢れていたそうです。
ニャンコ先生が言うには昔は人間くらいのサイズだったようですね。
信仰で得た力は、信仰を失うと当然なくなります。
そんな彼の祠にはモモが添えてあり……それはさっき貴志があった女性でした。ハナさんという人で、今となっては唯一この祠に来てくれる人なんだとか。
で、名前を返す方法ですが、くっついている妖も見つけて一緒に返せばいい、と貴志は伝えました。

でも、もう一枚が誰なのかわかるのか?

そこが問題でしたが、露神が知ってました。
レイコに負けたとき悔しかった露神――きっとこの時はもっと体大きかったんでしょうねぇ。
溜飲をさげるべく、次に負けた妖がいると聞いて顔を見に行ったんだとか。
名前は忘れたものの、顔を見たということで小さな体を一生懸命使って描く露神……ちょっとかわいい。
その絵を見た貴志とにゃんこ先生が笑いだします。……毛がないその姿は、こんなのいるか? という……一言でいうと、おばけのQ太郎? もしくは銀魂のエリザベス?
笑われて怒る露神が、仮面に隠された肌を真っ赤にしているのが……やっぱり憎めない妖です。かわいい。
それからは妖探しです。……とはいえ、妖もたくさんいますし、絵もあんな感じで……中々進みません。
一人ぼっちは苦しい
数日後、祠に向かうとハナさんがお参りにきてました。そんなハナさんを間近で見ている露神ですが、ハナさんには見えないんですよね。

妖側からしても見えないから、なんかちょっと寂しいな。

で、ハナさんいい人で……もう自分しかお参りしないから、露神が寂しいのではないかと心配してたって……見えてないのに、露神のこと思ってくれてるんですよ。
でも、昔一度だけ露神の姿が見えたことがあるんだとか。この思い出もいいですねぇ。喋っている露神に返事をしようとして……けど見られたと知ったら消えてしまうんじゃないかと返事しなかったんだとか。

きっと喜んだだろうなぁ……
けど、声をかけなかったことを後悔もしているんだとか。だってあの祠でずっと一人ぼっちで、寂しいだろうから、とね。
ハナさんと会話した貴志は、一人ぼっちという言葉について考えています。彼もそうでしたから。
一人ぼっちの苦しみで、夜うなされてました。
参:参りました
翌朝、窓が叩かれて見てみると、露神がいました。探していた妖がいたようです。
森? を走っていきますがニャンコ先生が強敵の気配を察知します。

で、ここから若干ホラーでした……若干ですが。

参りました! って、こえーよ!
正直絵の可愛らしい感じとは全然にてません。参っていう字くらいです。
↓ちなみにどんな感じで怖い見た目だったのかはぜひとも実際を見てください。見た目だけでなく姿の表し方とか「参りました」という声も怖いです↓
で、貴志はこの妖につかまれてピンチになるんですが……レイコとの思い出が頭をよぎり、妖の名前を知ります。
ニャンコ先生が助けてくれた隙に友人帳を破り、二人同時に名前を返しました。
この怖い妖はススギ、というそうです。
ススギは名前が帰った瞬間、どこかへと姿を消しました。影で移動する妖なので、それでどこかへ行ったんでしょう。

でもこのススギ。ニャンコ先生が警戒するほどの強い妖だったみたいです……まぁ露神も昔は力があったみたいなので、本当にレイコは強かったんですね。
あなたは友人だから
露神とレイコの会話。レイコは露神を心配していたようです。供物はずっとは続かない。いつか忘れられる前にべつの住処を見つけたほうがいい、とね。
けれども露神はこの祠で愛されることを知ってしまいました。そして愛することを知ってしまいました。だから……離れることが出来なくて、こんなに小さくなってしまったんですね。

ちなみに二人に一気に名前を返したからか、貴志はぶっ倒れてしまったぞ
ススギという妖は、影とともに人里へ降りてきて、残飯を貰う代わりに皿洗いするという妖だそうです……え、無害そう? その割に貴志に掴みかかってきてましたけども。
そして貴志とにゃんこ先生は露神の祠に行きます。モモを供える。ためのようです。
しかし露神はますます小さくなっていて……ついには光だします。どうしたのかと聞く貴志に、露神は「ハナさんが逝ってしまった」と淡々と返します。

元々患っていたようです。そんな中でも、お参りに来てくれていたんですね。

ハナは露神を信仰してくれた最後の人間、か。
だからハナさんが死んだら……貴志は自分が拝むと言います。毎日はこれなくても、自分が、とね。
ここでの露神の言葉がいい。
「ダメだよ、夏目殿。君は私の友人だ」
友人だから、信仰とはまた違う、ということでしょう。いいですね。しかもこれでハナさんと一緒にいける、とね。
ハナさんに露神は見えないからずっと彼が見るばかりだったし、触れることも出来なかったけれどこれで……人に、ハナさんに……。

露神は……勝手に信仰して、勝手に自分を忘れていった人間を恨むことはなく……ただ愛していた。それが伝わってくる温かい声。
最後は若かりし頃のハナさんと露神が、会話するシーンがあって……ジーんとしました。
そしてまた……たぶん後日でしょうね。饅頭の袋を手に歩いていた貴志は、道端の祠? におまんじゅうを添えます。彼は見える人間なので、そこに何もいないことは分かっていても、明日はいるかも知れないからと。
ニャンコ先生はもったいない、と貴志が備えた饅頭を食べて、貴志にこらと追いかけられるんですが……。

でも……二つあったうちの一つは……残されたまま、か。

こういうのを見ると、ニャンコ先生って悪い妖には思えないんですが……なんで封印されてたんでしょう?
気になるところですが、今回はここまで!
まとめ
今回は名前が出てこないけどたくさんの妖に名前を返しつつ、メインには露神という神様として崇められていた妖。そしてちょっぴり怖い妖が登場しました。

ちょっぴり怖いと言うか、結構怖い雰囲気だったけどな。

でも残飯あげるだけで皿洗いしてくれるなら、可愛い気もします。見た目は……やっぱり怖いですが
そして露神とハナさんのお話はしんみりしますね。どうしようもないあたりが特に。
個人的には露神が「友人だ」と言ってくれたのが一番好きですね。だからこそ、消えていく彼の姿がより美しく見えました。
今回もほのぼのしつつ、緊張感もあり、そしてしんみりもあって……あー、これは人気出るなと思いました。

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
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