【アニメ-悪役令嬢転生おじさん】第6話『おじさん、感涙する』――感謝と尊敬の心が、消えることはない【ネタバレ感想】

主人公特典のような2属性持ちのビーストと契約したグレイス憲三郎。
しかしその属性の切替は日本にいる日菜子が操作しないといけない……という制約があることも判明しました。
そんな中、学園長から請われ、グレイスはエキシビジョンに参加することになり、そのパートナーとしてアンナも出ることに……。
そしてそして、ヴィルジールとアンナの仲を取り持とうとして、全員からの好感度が上がるグレイス憲三郎、といういつもの感じに。
こうなってくると、ゲームのクリア条件がよく分かりませんね。本来ならばアンナと誰かがくっつく必要があるでしょうが、グレイスに対しての好感度エフェクトが出るということを考えても、主人公がグレイスに変わっているような……?
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前回のあらすじ
二刀流という響きは良き。
1匹のビーストに2つの属性という前代未聞の出来事に、学園長も加わってビーストの検証をしていた。
ビーストを通して魔法を使うことは出来るが、そのままでは火魔法しか使えない。
グレイスが困っていると、日本で日菜子が操作をして属性を切り替えることでビーストの体の色が変化し、水魔法を使うことができた。
しかし同時には使えない。
その力をぜひ他の生徒達にも見せてあげて欲しい、という学園長の頼みでグレイスはマジックエキシビジョン(通常時は好感度イベント)に参加することになった。
マジックエキシビジョンに参加することもあり、ビーストについて調べようと図書館にやってきたグレイスとアンナ。
そこでヴィルジールと彼の侍従で書記のピエールと出会い、グレイスはアンナとのフラグを立てるためにヴィルジールにアンナに風魔法を教えてあげて欲しいと頼む。
だが、それらがアンナの成長のため、という風に受け取られ、グレイスへの好感度が上がるのだった。
前話より
堅苦しい、という言葉にこもる実感。
今回のポイント
エキシビジョン……じゃないリアル。
- 模範演技の模範
- 誓いを立てる剣と盾
- その扇子はいいセンス
- 見識ある両親からの教え
ええ子やぁ!
年齢は関係なく、上手い人はみんな師匠
開始早々、戦っているオーギュストとリシャール。戦っている場所は学校ではなく、荒野? で、グレイスとアンナが見守っています。

一体どういう状況なんだってば?

分かりませんが、首を傾げている間にOPです。
OPあけは、日本での光景ですね。オーギュストとリシャールが戦っているのを見て、母が感心してます。どうもこのゲーム、乙女ゲームにしては戦闘シーンも作り込んでいるらしいです。
それはたしかに珍しい。女性向けはそこらへんよりキャラとかストーリー重視が多いイメージ。
どうしてこの二人が戦っているのか説明してくれます。
マジックエキシビジョンに参加することになったグレイスですが、実際のエキシビジョンを見たことがないため、二人にどんなものなのかを見せてもらっているようです。
そして日菜子が父を褒めてます。中身の年齢的には、オーギュストたちはとっても若い感覚。ですが年齢など関係なく、素直に教えを乞うことが出来る、とね。

これができない大人がどれだけ多いことか……かくいう私も変なプライドがあって……。

単純にわからないと認めるんじゃなくて、相手に敬意を持って真摯に教えを請う、というのは難しい。
憲三郎の妻、美津子は「精神年齢が子供だから」と言ってますが、表情はどこか嬉しそうにも見えますね。自慢の夫、ということですか?
上手な人は皆師と思えって、深い言葉ですね。
日菜子は母の言葉に頷きつつも、父憲三郎がこの世界に呼ばれたのは、そういうところもあるのだろうかと考えます。

グレイスが悩んで呼んだとか?
どうでしょう? おそらくそのうち明かされるんでしょうが……。
ビーストの特性を活かすには
演技を終えた二人に声をかけるグレイスたち。

アニメであまり長々と戦闘描写はありませんが、派手な感じはしますねぇ。

アンナが解説してくれてるが、対立する火と水属性だから反発し合って余計に派手に見えるみたいだな
火と水なだけに、ヒミズですけどね(byリシャール)。
オーギュストは防御、リシャールは攻撃重視と戦闘スタイルも真逆みたいですね。どうやらもう王国騎士団の幹部になることが決まってるんだとか。
家の力も関係しているでしょうが、それだけのプレッシャーもすごいでしょうねぇ。
幼い頃から盾と剣になるための修行をしてきた。という話にアンナが感心していて、憲三郎はアンナの二人に対する好感度が高いので、二人のルートもキープしておくべきかと考えてます。

い、いや憲三郎は余計なこと考えないほうがいいと思うぜ?
話は別のことに移ります。
アンナが気になったのは、戦いの余波で崩れた岩にある大きな生き物の骨のようなもの。グレイス憲三郎はつい「化石」「恐竜」と口にしてしまいますが、この世界にそんな生き物はいませんので首を傾げられてしまいます。
ロスト・ボーン。
太古にモンスターを作ろうとして失敗したもの、と言われているそうです。この世界ではそういう言い伝えになっているのかと憲三郎納得。
それはさておき、エキシビジョンに向けての練習がてら、オーギュストがアンナに魔法を打ってみるように指示します。
アンナはさすが主人公。魔力が高いので魔法の威力が高いです。
新入生アンナの実力に、リシャールたちは渋い顔。というのも、先程二人が見せてくれた演舞は昨年度のもの。つまり、実力が伸び悩んでいるわけです。

子供の頃から研鑽積んでたなら、伸び悩むのも仕方ないよなぁ。

火と水の対立で派手には見えるものの、ビースト本来の力を引き出せていないことに悩んでいるんだとか。
たしかにと思うグレイス憲三郎。何か他にありそうだと考え込みますが、何やら不吉な音が。
見れば先程のロスト・ボーンと呼ばれていた骨が動き出しています。どうやら失敗作ではなく、骨型の魔物だったようです。それがアンナの魔力に呼応して目覚めた。
以前も授業で暴走したゴーレムがアンナの方に引き寄せられましたが、彼女の高い魔力は魔物に強く影響してしまうようです。

オレッチ的に面白かったのは、ロスト・ボーンの説明が迷信じゃなくて本当のことだったのかー、ファンタジーだもんな、と納得している憲三郎だ。ほんと物わかりが良いおじさんだぜ。
オーギュストたちから、学園に戻って応援を呼んできて欲しいと頼まれるグレイスたち。アンナは「そんな」と言いますが戦闘訓練を受けていない二人は足手まといだとグレイスはすぐに判断し、学園へ向かおうとします。

ここはやはり、今まで一般人だったアンナと王妃教育を受けてきたグレイスとの違い、という感じでしょうか……グレイスと言うか憲三郎ですけど
グレイスが王妃教育を受けてきたいただけに、説得力があると言いますか、自然な感じはしますよね。誰も疑問に思ってませんし、オーギュストたちも責めたりはしません。
そのまま応援を呼びに……と思っていましたが、それで順調に呼びに行けたら乙女ゲームの世界じゃない! オーギュストたちが苦戦してしまいます。
ビーストの魔力が残っているため怪我はしていませんが、それでもジリ貧でしょう。
そしてまだ魔力が残っている魔法陣を見たグレイスは思いつき、そこに二人を表現した文字を書き込みます……つまり、剣(リシャール)と盾(オーギュスト)。
すると、なんということでしょう! 二人のビーストが剣と盾の形に変化します。
それぞれの特性、得意分野の戦術で持ってモンスターを倒せました。

討伐! って、特撮みたいだな!

憲三郎は特撮好きっぽいですしね。
しかしこの世界にはそういう発想がなかったらしく、新しい力を得た二人は恩義に報いるためにも、と未来の王妃グレイスに忠誠を誓ってくれます。それだけすごいことだったんでしょうねぇ。
普通なら感動するところ……ですがグレイスからすると「ひえー」なわけで、グレイスのヒエーな顔が可愛い。そして憲三郎はようやく「シャララー」という好感度爆上がりエフェクトに気づくのでした。
その好感度はアンナに向けてほしいと思うものの、アンナもグレイスに向かって好感度上がってます。
そして最後にリシャールがまた……。
見識ある両親に育てられました
学園の中庭は生徒が魔法を練習できるように結界が施されています。
そこで、グレイスとアンナはエキシビジョンに向けての練習中。グレイスの火球をアンナの風魔法がサポートして巨大な魔法に。
それを見守っていた学園長たちはエキシビジョンが楽しみだと思うのでした。
練習後、一人でビースト・オリオンについて考える憲三郎。オリオンは時折グレイスに向かって訴えかけるような動きをするんだとか。何を伝えたいのだろう、と考え込んでます。

おっ、もしかして日菜子が動かしてるのか?
日菜子は日菜子で悩んでました。どうにかして日菜子たちが見守っていることを伝えられないか、とね。

それはそれで地獄な気もしますけどね……身内に悪役令嬢の中に入っている姿見られるのはなんかはずい。
でも、日菜子に出来るのはオリオンの属性を切り替えることだけっぽいですね。具体的に動かしたりはできない模様。
と、そこへ本来のシナリオでグレイスの取り巻きをしている3人の令嬢がやってきます。
彼女たちは公爵令嬢であるグレイスが平民のアンナを重用するのはあまりよくない、ということが言いたいようです。アンナがグレイスの悪口を言っていた、とまで言ってます。
日菜子が怒ってます。
その時適当にボタンを押してしまうのですが、オリオンも同時に動きます……日菜子の感情と操作が合致した……?

いや、アンナがそんな事言うわけ……というのは旗から見ているから分かるが、はたしてグレイス憲三郎は?
グレイス憲三郎はすぐさま怒るようなことはせず、名前を聞きながら、貴族たるもの自分の発言には責任が伴う、と静かに語って去っていきます。これくらいで怒ったり、意に介したりしないのはさすが。

そして三人の名前を奥義にメモるグレイス憲三郎でした。
妬み嫉み
生徒会室にて。
リュカがグレイスにマジックワンドのことを聞きます。というのもグレイスは扇を持ち歩いているので、扇と杖の療法を保つのが面倒で、2つをくっつけたそうです。
杖についてわいのわいのと話し合う1年生組。すっかり仲良くなったようで、微笑ましいですね。

本につける!?
それはロマンだな。
その流れでランベールは本に杖を合体させるようです。格好いい、と思っている素直なランベールにみんな「ちょろい」と微笑ましい目線を送ってます。
話題は自然とマジックエキシビションに。1年生の1学期で出場というのは異例のことのようですね。
そんなグレイスのパートナーに選ばれたアンナ。ランベールはアンナの実力なら当然だ、と言ってくれます。
が、リュカは気をつけたほうが良いだろうとグレイスにこっそり。
ランベールは平民だとかそういうのを気にせずに言ってくれましたが、多くの生徒はそうではない、とね。
彼の言ったことはあたり、アンナは取り巻き三人衆に呼び出されていました。そこを目撃するグレイス。

口元だけのアップで、というのも強さが増してていいな!
グレイスのサポート役を辞退するように、と迫る3人組。グレイスがアンナの悪口を言っていたと告げていきます。アンナはそれに対して強気な顔。

弱々ヒロインじゃないのが好き!
話を聞いていたアンナは言います。両親から言われた、と。
「あなたのことを悪く言う人がいると告げ口してくる人がいたら
その人とは距離を取りなさい。
その人はきっと
別の人の前ではあなたの悪口を言う人だから」
深い! そしてグレイス憲三郎はアンナのご両親を尊敬している!

うおおおっいいこと言うなぁ、アンナの両親!

しかーし! ここでアンナの猛追は止まりません!
直接グレイスに確認する、と言うアンナに3人は慌てます。それでグレイスが本当のことだと言ったらどうするのか、とね。
その時はグレイスの前から去る、というアンナ。それでもグレイスを尊敬する気持ちは消えない、とも。
このシーンは、文字ではなくて実際の↓本編↓で確認してみてください。まじであんな格好いい!
そして憲三郎と日菜子親子は、そんなアンナのセリフに良い子だぁ、と涙するのでした。さすが親子。
これがグレイス憲三郎流のざまぁ展開
と、そこへグレイスが割って入ります。
日菜子は「ざまぁ展開いくのかな」と思うわけですが、グレイスは3人組に向かって頭を下げました。
言葉には責任がある。とすれば、先程自分が告げた言葉を誤解させてしまったようだ、と。

えぁっ?
どういうことだってばよ。

怒るのではなく、自分が悪かったということで禍根なく場を収めようとしているのでしょう……年の功!

憲三郎って、現代日本でもいい上司だろうな……相談とかめっちゃされてそう。

こんな上司いたら最高ですよ。
そうして身分関係なく……云々、と寛大な姿を見せることで、三人組+アンナの好感度がまた上がります。
もう、グレイス様ファンクラブとかありそう。
扇に書いておいた名前を読み上げ、夕日をバックになんかそれっぽくいい感じに終わるのでした。
まとめ
ということで、今回はキャラクターたちの絆が深まった、というお話ですね。忠誠に関しては大事だな、という印象が強いんですが……それだけグレイスが王妃になるというのは周囲に認知されていて、新しい一歩を踏み出させてくれたというのは重たいことなのでしょう。
とはいえ、グレイス憲三郎は王妃になるとは限らない、と思っているのがなんとも……ヴィルジール頑張れ。

残念ながら今回は私の好きなヴィルジール出てきませんでしたね……(´・ω・`)

げ、元気出せ! 次回出てくるって!
とにもかくにも、グレイスの評判ばかり上がっていっているので、憲三郎がいなくなったとしてもグレイスが王妃になるのは確実と思われますが……元のグレイスがどういう状況なのか、ますます気になりますね。
グレイスの状況次第では、憲三郎がいなくなったあと、憲三郎の築いた人脈を前にしてますますプレッシャーに感じたり、苦しめそうな気もするので……そこを含めて上手い着地点があるといいですねぇ。

でも今回、アンナが主人公らしく強くて優しい子だって分かったからな……支えてくれそうな気もするぜ。
そうですね。アンナなら、憲三郎がいなくなって少し様子が変わったとしても、グレイスのことを簡単に見放したりしなさそうです。

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
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