【ハイキュー!!】第25話『三日目』――5年後10年後……後悔しない選択肢【アニメ-ネタバレ感想】
前回は試合の決着がつきました。結果は……まさかの負け。
主人公チームですが容赦なく敗北。
負けてしまった後の皆の様子が描かれます。本気で挑み、全力を出し切っているのに負けた烏野。
それぞれの凹み様と言いますか、気の抜けようといいますか……その姿が、なんとも心苦しいですね。ですがこういう気持ちになっているのは烏野だけでもなく、あくまでもこの物語が烏野を主軸にしていてどうしても感情移入してしまうのが大きいわけなんですが……という冷静な考えもしつつ……それでも心苦しくなる描写があります。
三年生に関してはリアルなところもあります。進路のこととかね。
勉強もしないといけませんし、でも全国にいきたいという夢もある……おおおっと苦しい話。
一体全体、みんなはどうなったのか。どうやって前を向くのか。3年生達の決断は……。
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前回のあらすじ
いつか来るその時。だけど今ではなかった。
24対24のデュースにもちこめた烏野。
一進一退の攻防が続き、応援団にも力が入る。
そんな緊張感の中、及川がこの先の戦い――白鳥沢のことが頭に浮かんでしまい、サーブをミスする。彼のミスで雰囲気が流れそうになったのを、岩泉が点を取り返して雰囲気を巻き返す。
その後、互いに譲らず31対31。
再び及川のサーブがくるが、岩泉の『目の前の相手すら見えてないやつがその先にいる相手を倒せるもんかよ』という言葉に心を落ち着け、凄まじい威力のサーブが放たれた。なんとか澤村が反応したものの、相手コートにかえってしまう。
ここで前半、体力を温存していた国見が冷静にフェイントを決め、青葉城西がマッチポイントに。
そして続くラリー。どちらも必死に食らいつくが、及川は影山が孤独でなくなったがゆえに攻撃が読めるようになった、と味方に指示を出して見事にブロックで翔陽のスパイクを止め、青城が勝利を収めた。
負けに愕然とする翔陽と影山だが、武田の言葉に立ち上がるのだった。
前話より
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今回のポイント
まだ、一緒にしたい。コートにいたい。
- 本来ならばコートにいたのに教室にいる現実
- 本音と建前
- コートにボールを落としたほうが負け
- 悩んで悩んで……戻ってきてしまう場所
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胸の奥にくすぶるものを叫べ
試合をも追い出す翔陽。あの、苦しくも輝かしいコートの上を思い出すものの……今彼が座っているのは教室の椅子で、授業を受けていました。

……勝ってたら、今頃は試合中、か。
そう考えると、座っているのは肉体的には楽でも、心の中は苦しいですよね。

当然、何かしら思うのは翔陽だけではありませんし、2年生……3年生は特に複雑です。

3年ってなると、進路も関わってくるしな。プロを目指すとかじゃない限り、試験のことも考えないといけない……リアルだな。
ここの考え込むシーン。月島はやっぱりクールなんですが、窓の外を見る彼もなにか思うところはありそう。
そして……熱血の西谷は意外と冷静に見えます。ちゃんと負けを受け止めてるんでしょう。もちろん、諦めたわけでもないでしょうけど。
最後は影山……机に突っ伏していた彼の脳裏に最後の瞬間……翔陽に上げたトスがブロックに捕まるシーンが浮かびました。彼が何よりも恐れているブロックにスパイカーが捕まるシーン。それを避けようとしすぎて中学では失敗したため、余計に色々考えちゃいそうですね。

しかし……授業中なのにノートも教科書も広げずに、大会の紙を広げているのが影山らしいと言うか。

ちなみにここのシーンはマンガよりアニメががっつりと描いてくれていて、余計にぐっと来ました。セリフはないんですけどね。
OP後、青葉城西と白鳥沢の試合が始まるシーン。
私、ずっと原作派でしてアニメ見るまでは白鳥沢のユニフォームの色を知らなかったと言いますか、覚えてなかったんですが……濃い色だなぁって思っちゃうんですよね。白鳥に白という字が入っているせいか、なんとなく薄い色を頭に浮かべてしまってました。
という、どうでもいい話はさておき。
一言だけの主将のやり取りがなんとも格好いい。牛若格好いい。
再び烏野。
翔陽はお昼を友達と食べようとしますが、思うところがあってお弁当を食べずに教室を出ていきます。微妙にアニメオリジナル。
でも、この時の翔陽がいつもの明るい彼と違うのがなんとも……。

そして2年生達はもう少し冷静で……3年生達のことについて話してました。きっと、まだ残ってくれるはずだと。

もう一回チャンスがあるんだよな。春高。
2年生達はきっと出てくれるはず、と真剣に話し合ってました。いつもふざけがちな田中も真面目です。
そして……3年生。彼らも話してましたが、澤村は1~2年に譲るべきではないかと言います。でも菅原も東峰も残るようです。
で、菅原が澤村に「本音か?」と澤村に問いかけます。主将だからと、気持ちを抑える必要はないのだと。

澤村は責任感があるので苦しかったでしょうね

だけど一緒にバレーをしたいって言ったぞ! 全員残ってくれそうだな!
ただここで問題なのは、澤村と菅原は進学クラスだそうです。勉強がより大変。……二人とも成績はいいみたいですけどね。これからも部活に時間を使えば、当然その時間勉強に費やした子と差は出ます。
……勉強か、部活か。
どちらを選んでも、後悔するかもしれません。どっちが正しい、とは一概に言えませんね。
けど、体を震わせながら本音を話す澤村と、そんな澤村を受け止める二人の絆が……良い!
なんですがそのあとには武田先生と、そんな武田先生に話しかける別の先生。バレー部のことで話がある、とね……不穏。
勝負事を楽しむために必要なもの
翔陽は中庭でバレーボールに触れていました。頭に浮かぶのは昨日の試合……。
そして影山もいつものように牛乳を飲んでいたときに昨日のことを思い出し、そんなときに翔陽を見かけて……無言でさります。
みんな、いつもの日常に戻ろうとして戻れてない感じですね。ここで山口の話も出てきます。試合にほんのちょっととはいえ出ることができた山口。ですが緊張で何もできなかった彼もまた、悔いていました。

いやでもあのシーンは緊張するって……(がくぶる)

山口もこうして成長してくんだな……でも、月島の描写が少ないな。何考えてるのか知りたいぜ。
ツッキーはツッキーですからね。
でもここの二人の会話は奥が深いので……ぜひともしっかりと聞いてほしいところです。
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選択
そして……今度は武田先生。他の教師から澤村と菅原について言われます。二人は進学クラスで、部活を続けることは将来を考えるとおすすめできない。特に菅原はレギュラーでもない。

菅原の決意が……ぐっと来るぜ。

菅原も頭では分かってるんでしょうけどね。理屈じゃないものがあるんでしょう。
メリットがあるからバレーしているわけではない……。
説得しようとしている先生も悪い先生じゃない。むしろ真剣に考えてくれているからこそ、いっときの感情ではなくちゃんと考えるように三年生に話してほしいと武田先生に言ったわけですね。

「大人の言葉が彼らの言い訳になってはいけない」という表現がすごく好きです。身にしみます。
武田も考え込みます。
で、また場面が変わります。今回はめちゃくちゃ場面変わりますよ!
坂の下商店では、コーチの繋心と応援にも来てくれていた滝ノ上が烏野の後輩たちのことを考えてました。片方はコーチとしてすぐそばに。滝ノ上も仕事を休んで真剣に応援してくれてましたからね。烏野は強豪校と違って応援団もいない中、彼らがいてくれるのは選手にとっても励みになりますから。
後輩たちは落ち込んでるだろうなぁと思う二人。繋心は今日の練習は休みにしたようです。
二人は青葉城西が強かったと話します。強さが不安定な烏野と違って、いつ戦っても安定した強さがあるのは青葉城西。ですがそんな青葉城西をもってしても、力でねじ伏せるのが白鳥沢。

青葉城西ですら勝てないのかよ……つっよ!

そうなんですよねぇ。このウシワカちゃんがつっよいんですよ!
あの及川が声を震わせて「コートにボールを落としたほうが負け」と口にすると、グサッときますね。
その及川の震える声と同時に、耐えかねたように走る翔陽のシーンに切り替わります。
体育館から響くボールの音。そこには影山がいました。練習は休みなのに、つい来てしまったようですね。
二人は無言でパスをしあいます。
と、ここでまた三年生の話。武田がマネージャーも呼んで4人に話しています。一方的に部活を選べとも、勉強を選べとも言いません。
5年後10年後に後悔しない方を選ぶ。
選ぶことは、本人にしかできない。

ここのシーンに関してはマンガとは結構違いますね。マンガだと翔陽が武田先生のところにおしかけたりするので。

実際、難しい問題だよな。まだ高校生……もう高校生ともいえるかもしれねーけどよ。
止まっている暇はない
3年生が考え込んでいる中、体育館では無言でやりあっている二人。ですが翔陽がボールを弾いてしまい、決勝の話になります。自分たちが進めなかった決勝戦。
悔しげに叫びながら走り回る翔陽。ボールを撃ちまくる影山。……最後は二人して奇声を上げて走りまくります。
影山は中学の時の悔しさとはまた別でしょうね。中学では試合に出ることができなかった。ですが今回は試合に出たうえで、全力を出し尽くして、負けたわけですから。
叫びまくって……最終的にふたりともすごい姿勢になってます。

特に影山のポーズなんだ? どうしたらそうなるんだ!?

一応原作準拠なポーズではあるんですが……気になった方は実際にご覧↓ください。
心の奥から絞り出されるような翔陽の「勝ちてぇ」というセリフと、影山の「謝らなきゃいけないトスは上げない」という決意。
そして二人は立ち上がります。止まっている暇などないのです。
そこにやってきて冷静に声を掛ける清子。二人の奇声はかなり遠くまで響いていたようです。

ここ、漫画版だとまた違うんですがアニメだと2年生も体育館に来ます。
はい。いつもながら原作とシーンの順番がかなり変わっているので違いを説明するのが難しいですが、2年生が集合し、山口や月島も練習が休みなのにやってきて……という流れは原作とは明らかに違います。
集まったあとのシーンはありますが。

あとは3年が集まるかどうか。

ここで翔陽はようやく3年生引退の可能性に気づきますが、マンガだと3年生のことで少し動いたりするので……。
翔陽がどんなふうに3年生の引退について動くのか知りたい方は↓原作↓をどうぞ!
そわそわと待つ中、3年生全員集合でテンション上がる烏野。
だけでなく、なんとなくやってきてしまった繋心も合流! 繋心は物好きなやつが数名でもいないかなと思っていたら、そこに全員がいたので少し笑ってました。ホッとしたのもあるんでしょうね。

繋心もなんだかんだと若いからな。指導者としてどう接するべきかわからないこともあるだろうなぁ。
そして話し合い。繋心から烏野が負けた青葉城西もまた、白鳥沢に負けたと聞かされる烏野。県内ですら上にはもっと上がいる。
改めて気合を入れ直す烏野。

このあとはアニメオリジナルで、他のチームの練習風景が流れます。ハイキューは応援したくなるチームがたくさんあるのでこういうのはありがたいですね。

で、アニメは一旦ここで終わるんだよな
原作は続きますが、シーズン1はこれで終わりです。なので翔陽のまとめのナレーションが入ります。
翔陽の成長と、影山の成長を感じさせるシリーズという感じでしょうか。次が楽しみですね。
まとめ
ということで、一応次回に音駒のお話もあったりするんですが、本編はここまで。
まさかの主人公所属チームが負けるところで終わりましたが、そこから這い上がる過程、悩んでいるところを丁寧に描いてくれていて良かったです。
特に大人に刺さる話だったんじゃないかと想います。
ということでハイキュー!!のネタバレは一旦ここまで! 音駒の話に関してはあえて触れませんので見たい方はぜひともご自身の目でご確認ください。研磨好きにはたまらないお話です。

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
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