【婚約者は溺愛のふり】第27話――息をしていて、あったかい、そんな当たり前にホッとして【ネタバレ感想】

前回は……はしゃぐ可愛いラチエルと色々とファハドが変わってきてこっちも可愛いなぁとなるお話でした。
ラチエルは無自覚ですが、はたから見てると普通にイチャイチャだと思います。
ラチエルが夜の生活についてしっかりと事前に勉強したそうですが、絵がなく文字だけの本だったようで……よく分からなかったみたいです。
そしてファハドは今回はラチエルの体調不良で諦めましたがちゃんとあとで……。
むふふ、という視聴者からの笑い声が聞こえてきそうなお話でした。

いや。そんな笑い方してるのお前さんだけじゃねえか?
で、今回は……ちょっとしんみりするお話でした。初めてまともにラチエルのお父さんの話が出てくるんですよ。
今まで存在がいることだけは分かっていても一体どんな人だったのか。どうして今の実母と養父が結婚したのか。気になっていたんですが……。
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前回のあらすじ
できれば画像プリーズ。
兄夫婦の離婚の話を聞きつつ、ラチエルはファハドと少し遅い新婚旅行に海に来ていた。
夫婦の夜のことなどについても学んでやや緊張していたラチエルだが、初めて海を見た時に緊張がすべて吹き飛び、とてもはしゃぐ。
海に纏わる話をしたり、貝殻拾ったり、大きな貝殻にまつわる童話について話したり、海の中に入って予想以上に濡れたり、浜辺でご飯食べたり……。
他に人がいない浜辺をとことん味わう。
夜、緊張しているラチエルに別々で寝るかと気遣うファハドだが夫婦は一緒に寝るものだとラチエルはともに寝ることに。
したのだが、ラチエルが熱を出していることにファハドが気づきただ横になるだけに。
申しわけないと謝るラチエルに「ちゃんと借りはあとで返してもらう」とファハドは言いながら昔の話をするのだった。
前話より
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今回のポイント
幸せを願う。
- お父さんに海を報告
- お父さんの愛を感じる
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父の愛情
幼少期ラチエルの姿。どうやら夢を見ているっぽいですね。亡きお父さんに海を見たと報告しています。

いきなり泣かせてくるなぁ。

これまたお父さんがいい人! まぁ、ラチエルが実父を尊敬している描写があったのでいい人なのは分かってましたが。
夢とは言え、嬉しそうに話す子どもを見つめる目の優しさが……良い。海の馬の話は前回出てきましたが、父親に聞いたんでしょうね。残念だと伝えてます。
が、ラチエルの夢の中の父は「そんなものなくてもお前は幸せだから大丈夫」と笑い飛ばしてくれるのです。
妻が再婚したことも、再婚した相手をラチエルが慕っていることも、責める様子など一つもなく。むしろジャハリーの当主はいい人で二人を幸せにしてくれると、まるで自分のことのように嬉しそう。

夢の中の話で、現実の父親ではないと分かっていても……ラチエルにとって実父はそういう人物なんだろうな……とってもいい父親だぜ。
それで純粋に聞くのです。実母と養父が結婚することを分かっていたのかと。なぜならば実母と養父が互いに思いを募らせていた頃、実父の道具箱から見計らったように手紙が見つかったのだと。

なんと書いてあったかはここでは言いませんので、ぜひとも↓本編↓でご確認を。
ここのね。顔は見えないけど泣き崩れている実母の姿にうるっときました。あの明るくて能天気そうなお母さんも、苦しみの末に再婚を選んだんだなっていうのが伝わってきます。亡き夫のことも、本当に愛していたのだということが、伝わる。

この泣き崩れている実母を慰めるようにしているのが養父のジャハリーか?
今よりほっそりしてますが、ヒゲの感じとかタイミング的にはそうでしょうね。
ラチエルはその手紙がなかったら、実母も養父もラチエルの実父に気遣って結婚しなかったのではないかと言います。実父はうなづくことなく、どうとらえてもいいと言います。
父の愛は感じただろ?
そう軽く笑う実父。こういう明るい人だったんでしょうね。

感じた! 読者もすごく感じたよ!
父に相談
で、ここから現代のラチエルの話になります。
そういうのを目の当たりにしてきたラチエルは、養父と実母がラチエルに「本当に好きな人と結婚して欲しい」と思いこだわっていることにも理解できると言います。
実父が「好きな人できたか」と問いかければ「自分には難しい」とラチエルは言いました。これは彼女が普段から言っていることですね。

読者からすると淡い恋心みたいなものをファハドに抱いてそうには見えますが……。
単純な無自覚……と、言い切れないのがファハドがいい男すぎるから、恋心とかなくても赤面したり緊張はするよなぁというところ。
今の状態で幸せだと、今の状態を説明します。優しい両親に、気の許せる付き人。それに結婚相手も優しくて……と話していきます。
大事にしなさいと頭を撫でられます。いつどうなるかわからない……と、彼女の頭を撫でていた父の枯れ枝のような手が見えました。

ベッドに寝てらっしゃいますが、病気、ですかね?
ベッドに横たわる実父と、そんな父にすがるようにベッドサイドにいる実母とラチエル。なんともリアルで悲しくなる光景。……これは確実に、ラチエルの記憶にある景色でしょうね。
生きているぬくもり
ラチエルが目を開けると、あの海が見える館のベッドでした。眼の前にはファハドの背中があり、彼女は海に遊びに来て自分が熱を出したことを思い出します。
体調不良もあってあんな夢を見たんでしょうかね。
夢から覚める前の「あ、あ」と言葉が出てこない幼いラチエルの表情に、胸が締め付けられますね。
夢だと分かっても見えてしまう実父の影が、読者にも襲いかかって苦しいです。
ファハドの背中に手を添えて、その手からぬくもりや振動から呼吸しているのが伝わってきて、生きているとそんな当たり前のことを思うラチエル。

いやラチエル。お前の心配は正しい。当たり前なんてこと、ないんだから。
そうして静かに近寄ろうとするラチエル。熱っぽいのもあって妙に色っぽい。そんなラチエルの気配を察したファハドが振り返って抱きしめてくれます。

たぶんファハドずっと起きてた。けど、ラチエルみると我慢ならないから背を向けてたんではなかろうかと。
ラチエルは起こしてしまったかと心配しますが、大丈夫とファハドは答えます。そう。大丈夫ですよ。
そうしてラチエルはファハドに抱きしめられ、そして自らもしがみつくように彼の背に手を回して……眠るのでした。
ファハドはラチエルの寝言とかも聞いてたでしょうし、亡くなった実父の夢を見ているんだろうなとか。そして実父はいい人で仲良かったんだろうなというのも今までの会話で察してるでしょうし……そりゃ優しく抱きしめてくれますよ。
って感じで今回は終わりです。物語としてはとても短く感じたのですが……ラチエルを構成するとても大事な要素でもあります。それにずっと気になっていたんですよね、実父はどんな人だったんだろうかって。
いや、ラチエルの様子からいい人なのは分かってはいましたけどね。どんな風にラチエルやラチエルの実母のことを愛していたのかなぁって。
というしんみりなお話でした。

ということで前回まではファハド側の話だったのでまたラチエル側の話になるんでしょうかね?

そろそろ何かが大きく動き出してもおかしくないよなぁ。
ファハドの実家も中々大変そうですからね。どちらの問題も混じってくるかもしれません。
なにはともあれ次回が楽しみ……できれば楽しい思い出で追われるように、次回は平和だと言いですね。
まとめ
ということで今回は、あまり大きな変化のようなものはありませんでした。ラチエルの亡くなられた実父との話。
もちろん実父は亡くなられているので本物ではなく、夢の中の姿ではあるんですがラチエルがいろいろと報告し、相談していく流れです。
後半ではファハドがヒーローらしく夢で不安になっているラチエルを抱きしめてあげてました。
あまり簡単に語れるお話でもないので……ぜひとも本編を見て、感じていただきたい。
では今回は短めですが、ここまで!

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
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