【ハイキュー!!】第17話『鉄壁』――最強の囮が、エースの前の道を切り開く【ネタバレ感想】

はぁ……勝利は嬉しいものですが、同時に敗者の心境も共感できてしまい、前回はとても嬉しい反面、苦しくもあるお話でした。
ですがこれからも試合を何度もしていくわけです。そこには勝者と敗者がいて、どっちも勝者にはなれないのです。
だからこそ尊いのかもしれませんが……。
今までは公式戦ではなかったものの、今後はこういう話が増えていきます。なんですが!
ハイキュー!! は苦しさもありながら前向きになれる爽やかさもあるのでご安心を!
まだ今回は決着つきませんけどね。
どんな結末になるのか。東峰は鉄壁のトラウマを乗り越えられるのかが先に気になった方は↓本編↓を御覧ください。
前回のあらすじ
あのときもっと、練習を頑張っていれば。
烏野は、変人速攻を使わずに試合を有利に進めていく。
実力差は明らかな中、池尻は中学時代のことを思い出していた。諦めムードの中、澤村だけが勝つ気だったと。
第1セットが終わり、チーム内にあきらめムードが広がる中、池尻は「勝とうとしなきゃ勝てない」という沢村の言葉を口にした。
チームメイトもその言葉を受けて、1点1点しっかりと取り返していく。
最後まで真剣に戦ったが、池尻たちは負けて、新生烏野の初勝利となった。
負けた池尻から自分たちの分も勝て、と気持ちを澤村は受け取る。
伊達工との試合前のアップ中。空気が重い中、西谷が「後ろは俺が護る」と力強く言ってくれたおかげで、いつもの雰囲気に戻るのだった。
前話より
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今回のポイント
鉄壁の向こう側の景色は……どんなものだろうか。
- 見えなくなった景色
- 後ろには頼もしい守護神
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最強の囮
伊達工との戦いを前にして、東峰はどうしても緊張してしまっていました。
ですが、頼もしいリベロ西谷の言葉にふっと笑い、肩の力を抜きます。

前回のおさらいですが、改めて聞いても格好いい。

これはノヤッさんって言いたくなるぜ!
エースや翔陽にもこれくらいのメンタルがあればいいですよねぇ。
伊達工の指導者は、中々見た目が鋭い感じですが、イケボです。普通にいい人っぽい雰囲気があります。
強豪校の指導者ですから当然優秀な方なんでしょうけど、今までの監督からすると若い気はしますね。見た目だけなら繋心よりは年上な雰囲気ですが。
と、それはともかく。10番……つまり翔陽は小さいのに跳ぶから驚いただけで普通の速攻しかしてきてないから問題ない、みたいなこと言ってますね。

さすがに伊達工の時には変人速攻使ってくるよな?(わくわく)
どんな反応するか楽しみですねぇ。
烏野はメンバー自体は変えず、ただエースの東峰が後衛状態に回してのスタートです。ここらへんが戦略ですよね。

東峰のレシーブ力は目立ちませんが、当然1年の月島や翔陽よりはできるので、これが一番レシーブ力が高いフォーメーションと言えます。
というのも、伊達工は強烈なサーブで崩し、そこをブロックで仕留めるというスタイル。なので試合開始直後に雰囲気を持っていかれないためにもすぐに相手のターンを切りたいんですね。
烏野は翔陽の速攻を使っていきますが、眉なし君たちのリードブロックであわや捕まりそうになりました。
※リードブロック:トスを見てから跳ぶ。反対にある程度予測するのがコミットブロック。
伊達工は徹底したリードブロックらしいので、今までの対戦校より囮に引っかかりにくいのです。
もちろん、一歩出遅れてしまうデメリットもありますが、眉無し君は反応が早い上に身体も大きいので少し跳ぶと追いつくというのもあります。
東峰のバックアタックも披露されますが、ブロックに阻まれます。
けどここ、西谷とのやり取りにエースの頼りがいのようなものが見えてきます。
序盤はやはり安定したブロックにおされて気持ちよく打たせてもらえない烏野ですが、次は変人速攻するぞと言う影山に翔陽が嬉しそうな顔します。

この時の翔陽の顔も声もリアクション全部が可愛いです。

それに影山も、随分と穏やかな顔するようになったなぁ……これが成長か。
伊達工の監督(追分)は、自分たちのブロックがうまくいっているとは感じつつ、烏野が焦っていないことに違和感を覚えてました。
10番を止めろ
ここで回想シーン。
音駒戦において、変人速攻が止められた理由についての話し合い……ようは慣れですね。
でもちゃんと研磨が頭良くてすぐに対策してきたんだ、ということに繋心が気づいているのもなんか良かったです。
研磨が評価されているのを見ると嬉しくなる、親心的な?
とにかく、音駒ほどすばやく対応はされないとしても、どんなチームでもいつかは慣れてしまう……無敵というわけではないのだ、とね。

青葉城西との練習試合も、最初から及川がいたら何らかの対策されていたかもですしね。
ただ、以前と違って今回翔陽は普通の速攻も使えるようになっているので、使い所を見極めていけば強い武器であるのは変わりません。
で、ここで変人速攻が決まるわけです。
なんだか本当に久しぶりな気がしますが、改めて見るとまじで素早い。そう見えるように描かれているとは言え、こんなの相手からしたら「え?」ってなりますよ。びっくり箱みたい。
試合に向かう途中の青葉城西の面々が「うわ出た」とその速攻を見て思ってます。監督は怖がってます(笑)。
監督可愛い。
伊達工の監督は「マグレ?」と思いつつもそれにしてはちゃんとスパイカーが打てていた、とどこか不気味なものを感じてそう。
それはそれとして月島がコートに入りますが、相変わらず影山とバチバチ。

翔陽と影山も争いがちだが、この二人は仲が良い時もあるからなぁ。

まぁ、根本的にどうしても合わない人っていますからね。
そしてまたしばらく普通の攻撃が続きます。なにより月島が上がってきたということは、翔陽は後衛ですからね。
互いに取って取られてが続きます。
翔陽が前衛に上がってきて、もう一発変人速攻が決まると、「マグレではない」ということが分かったせいでしょう。伊達工がタイムアウトをとります。
観客たちは翔陽がスゲーと言っていますが、技術的には影山の方がすごいんですけどね……でも皆の目が翔陽に向かうのは、囮役として好都合です。
皆が10番(翔陽)10番言い始めます。……ここからが新生烏野の本領発揮、ですね。
エースの前の道を切り開く
ここで烏野の応援団? とも呼べないですがOBの二人や女子チームが応援に来てくれます。
翔陽は注目を浴びる中、変人速攻と普通の速攻をうまく使い分けてさらに注目を集めます。
伊達工の面々はそんな雰囲気に飲まれかけますがキャプテンの声で空気がもとに戻ります。

この伊達工のキャプテンや二口ら2年生とのやり取りもいい味出てるんですよねぇ。
噛めば噛むほど味がしみてきます。

干しイカじゃねえんだから!
伊達工の眉なしくんが、なんと2回ジャンプしての執念のブロックで翔陽の速攻を止めます。
身体が大きいだけでなく、止めるんだ、という気持ちがこもっているのが、無口な彼が止めた後に上げた雄たけびに込められていますね。
ここで雰囲気を伊達工に持っていかれるわけには行かない烏野でしたが、レシーブが乱れた上に一度ブロックに跳ね返されます。
ただ、フォローのおかげでボールはつながり前衛3人が走り込みます。
気合の入った翔陽の呼び声に、眉無し君は翔陽の前に立ちはだかりました。

10番! って叫んでるな。

ほんとこのこ全然喋らないので、珍しいですね。
なんですがここ! 翔陽は空振るわけです。
トスミス?
いいえ。
囮の奥には烏野のエースが待ち構えていたのです。――エースの道を切り開いた。
一度見えなくなったネットの向こう側の景色が、きれいに見えるのです。東峰は「ああ、これか」と、その景色を噛み締めながらスパイクを打つのです。
※ちなみにこの攻撃方法は、音駒がやっていたものでパイプと呼ばれるそうです。
盛り上がる中、決めた東峰は「お前ら凄い」とチームメイトに声をかけてました。西谷には堂々として、と気合いれられてましたけど。

あと……菅原にとっても、いろいろと払拭できたみたいなのが良かったな。

本当は自分がしたかったでしょうが……それでも心から嬉しそうなのが伝わってきてちょっとおばちゃんうるっと来ます。
囮として活躍した翔陽は自分の手を見ます。
先ほど決めたのは翔陽ではないのに、自分に注目してブロックに跳んできた彼らに、ゾクゾクしたそうです。
以前は「囮」なんて格好悪いと思っていた翔陽ですが、影山に「最強の囮も格好いいだろ」と言われて、実感してきたようです。

マジで格好いいとオレっちも思うぜ!

試合もいいムード……ですが、これで烏野の手札は全部出してしまいました…ここからが正念場です。
というシリアスな雰囲気でしたが、次回予告での眉無し君……天音と二口の会話が面白いので気になった方はぜひそこまで↓チェック↓してみてください!
ちなみにこの話で↓単行本5巻↓がちょうど終わります。
まとめ
いいですねぇ。今まで見てきた烏野が、ようやく多くの人の目に止まるようになったのではという感じ。

頑張っているのを一番見てきたのがやっぱり主人公たちのチームだからな! 評価されてるの見ると嬉しくなるな!
ですねぇ。
東峰も向こう側の景色が見れましたし、ここから点差つけていきたいところ……。
とはいえ、まだまだ試合はこれから。伊達工業のブロックが強力なことには変わりがありません。
ここまでは翔陽の囮でなんとか攻撃を決めているわけですが、真正面からではまだ勝てていないんですよね。
そこがどう関わってくるかが肝となりそうです。
次回はついに決着ですが、どういう試合運びになるのか。それぞれの心境など、また語っていきたいと思いますので次回をお待ち下さい!

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
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