【SPY×FAMILY】第72話―ユーリの見せ場が来たっ?【ネタバレ感想】
更新が来てましたね、SPY×FAMILYの最新話72話。
前回のラストは希望が見えたがどうなんだ!? という終わり方をしていて気になって気になって仕方ありませんでしたが、アーニャちゃんたちイーデン生はどうなったのか! 警察はっ? 保安局はどう動くのかっ?
最強の父と母の出番はあるのか!
いろいろと事態が動き出す……かもしれない第72話の感想、やっていきましょう!
前回のあらすじ
前回はアーニャちゃんの首に爆弾が! 大変だ……大変? というところからスタート。
おかしな行動をした、ということでアーニャの首につけられた爆弾。
さすがのアーニャもそのことに最初は怯えるが、『(爆弾というのは)嘘だ』という犯人の心を読んだことで安心。お腹へったなぁとかつぶやく大物っぷりを見せる。
一方でバスジャックの情報が入った保安局では「市民の安全よりも、国に楯突く連中の存在を許さない」という方針で動き出す。
保安局に務めるユーリ(母ヨルの弟)は、アーニャに何かあれば姉が悲しむと想像し、何かしなければと慌てるが上官により何もするなと命令を受けてしまう。
ダミアン=デズモンドは父のようになるんだと、アーニャたちの動きを助けたり、彼女を爆弾から開放しようと犯人に立ち向かうも、ダミアンの首にも偽物の爆弾がつけられる。
そしてアーニャたちの行動により先回りした警官たちがバスを取り囲んで――?
アーニャちゃんたちは安心していましたが、本当に安心できるのか? という疑問が残る終わり方でしたね。
今回のポイント
前回の最後で、本当にこの警察は信用できるのか、みたいなことを述べさせていただきましたが彼らは本当に警察みたいです。保安局が変装して紛れ込んでいて、みたいなことを想像してたんですけどね。
考えすぎだったな。
みたいです。
で、今回のポイントを3つに分けました
- 珍しくシリアスなユーリ
- 犯人の想いとは
- 今日も可愛いアーニャちゃん
アーニャちゃんは、アーニャちゃんでした。
警察と保安局
バスを包囲したのは警察局。保安局が扮した姿、というわけではなかったようです。
こういった状況の物語でよくある「実行犯に次ぐ」と拡声器で話しかけてきています。当然犯人であるビリーたちは驚き、焦ります。
前回の最後ではバスがパンクさせられたんだっけか?
「このタイヤじゃ(警察の包囲を突破するのは)無理だ」と言っているので、おそらくはパンクしたのではないかと。
しかも保安局も遅れて登場。ビリーはすぐさま子どもたちに窓を黒い布で覆うように指示を出します。
最悪の事態も考えて布を用意していたみたいですね。中々頭の切れる犯人です。
市民を守る警察局と国を守る保安局の対立
警察はバスを包囲こそしたものの、窓が布で覆われたために狙撃も不可能。
しかも子供には爆弾が取り付けられていることが判明。
犯人の要求は『仲間を開放する』こと。開放1人につき5人の子供を開放する、という条件を一方的に告げてきた犯人に対して警察は身動きが取れません。
そこへやってきたのは保安局。何しに来たのかと問う警察に保安官は「自分たちの管轄だ」と強行突入しようとします。
市民を守る=国を守る、という思想ではないようですね。保安局の人の目は中々に危ない感じに描写されていました。
こええよお、この保安官
年齢を考えると戦争は経験されているでしょうし、戦争を起こさせないための厳しさ、かもしれませんけども……まあ、私達の感覚からすると恐ろしい考え方にはなってしまいますね。
とはいえ、もっと上の組織『内務省』から待機の指示が出ているらしく、さすがに保安局も動けなかったようです。
一度引き下がる保安官ですが、不穏なことを口にします。交渉に望みをかけているなら無駄だ、と。
獄中のメンバーは大半がすでにこの世にいないからな…
え?
じゃ、じゃあどうすんだよ! アーニャたちが!
どどど、どうなってしまうんでしょう! 助けて先生!
子どもたちのために体を張るヘンダーソン先生
と、いうことでイーデンといえば、この御方。
ヘンダーソン先生が登場です!
ヘンダーソン……あ、あのおじいちゃんか!
って、あの人いてもなんともならないだろうがっ!
本当にそうでしょうか?
今回はイーデン生のバスがジャックされたということで先生もバスの近くに待機していました。
そこにやってきたのはブラックベルのCEO。アーニャの友達ベッキーの父親たちです。
とは言え、民間人なので近づくことはできませんが、水と食料の提供ということでベッキーの父親の車に積んであったレーションをバスに届けることに。
この水と食料の届け役として名を挙げたのがヘンダーソン先生でした!
警察が扮して届けようとしますが、犯人にバレたらまずいですよね。そもそもバスに乗っているのは小学1年生の子どもたち。関係者以外がやってきたら反応でバレてしまう可能性が高い。
そこで先生が名乗りを上げたということです。何よりも、生徒たちを安心させたい、と語るその横顔が「エレガント」ですよ、先生。
そして体調が悪い寮先生の代わりにバスに人質として残るとまで言い出したんですから、本当にすごい先生だと思います。
やるじゃねえか、ヘンダーソン!
先生の見せ場なはずなのに、ぶち壊すアーニャちゃん可愛い
という、先生のカッコいい見せ場なはずなのですが。
おい、待て。
なんか違う意味で不穏だぞ!
不穏ではないですよ。ただいつものように
アーニャちゃんがアーニャちゃんだっただけです。
直前までは子供の首に爆弾をつけるなど、なんてひどい、と憤っていたヘンダーソン先生もこの通り元気に!
ちなみにその雰囲気に釣られたのか周囲の子たちもレーションを食べ始めてなんだかのんびりしています。
皆の雰囲気を和ませて元気にさせるなんて、さすがアーニャちゃん!
さすがじゃねえよ!
自分必要なかったんじゃないかって先生凹んでるじゃねえか!
でもこの後で、みんなでワイワイとレーション食べているシーンは、こんな場面ですが可愛くて和むのでとってもおすすめです。
先生の見せ場なはずなのに、予想よりも重たい犯人の心境
犯人……リーダーのビリーも和んでいるのか、そんなアーニャちゃんたちを見つめていました。
どういう心境なのかは、読み取れません。ただ無言で、無感情に見える顔でした。
気を取り直したヘンダーソン先生がそんなにビリーに問います。子供はいないのか、と。
どうやら赤いサーカスのビリーには娘さんがいたようです。
子を思う親の気持ちがわかるなら、子どもたちを開放してくれないかとヘンダーソン先生は言います。
ですがビリーは「娘は政府に殺された」と言うのです。
赤いサーカスのビリー
赤いサーカスというのは、元々は学生運動だったそうです。自由と平等を謳い、社会的弱者を守るために声を上げていただけだった、と。
別に暴力に訴えかけたということはせず、ただ弱者を守るために声を上げていただけの赤いサーカスを、政府は暴力でねじ伏せた……ビリーはそう訴えました。
うぅ、やめてくれよ。
こういう展開よくあるけどよ。事件が解決したってこいつは……
彼らが捕まればどうなるかは、深く考えずともわかりますね。
かといって事件が解決しないということはアーニャちゃんたちの安全が……。
名前がついているキャラクターでしたので、単なる負けキャラではないと思っていましたが、やはり出てきましたね、暗い過去。
ハッキリ言ってしまえば、子どもたちの抵抗を奪うために誰か一人見せしめに殺したっていいわけですが、なんだかんだと傷つけてはいない。
銃を撃ったりはしていますが、あくまでも脅す目的でした。
子どもたちを直接攻撃しないのは、彼の中に残る何かがあるのかもしれませんね。
ユーリの本領発揮! 突破口となり得るかっ?
と、和んでいるのかシリアスなのかよくわからないバス内とは別に、保安局のユーリですが……余計なことをしないようにと上官から柱にくくりつけられていました。
そこへシルヴィア(ロイドの上司)からの情報リークでもう一台のバスの情報が入ります。
ふーん?
でも、もう一台のバスにはアーニャたちは乗ってないだろ?
ですが、もう一台の安全も確保できないと事態は膠着したままです。
幸い、バスの目撃情報があった場所はユーリがよく知る場所でもありました。なので彼は任せてくださいと名乗りを上げます。
このときの表情が格好いいんですよね! 今回のお話のサムネ(公式)にも使われています。
改めて思いましたが、真面目に仕事やっている時のユーリは格好いいし、頭の回転も速いんですよね。
姉のヨルが絡むとアレだけどな!
ユーリは今回に関しては優秀な部分を遺憾なく発揮し、もう一台のバスを見つけるのでした。
まとめ
全体を通すとシリアスな雰囲気が強いお話でしたね。
犯行グループの赤いサーカスの事情を知ると、一概に彼らを責めることもできなくなってしまいました。かといってアーニャのような幼い子供が巻き込まれるべきことでないのも事実。
あ、赤いサーカスの連中が嘘付いている可能性も……。
アンダーソン先生は『赤いサーカス』について知っていそうでしたし、警察と保安官の対立・思想を見るに、ビリーの娘さんが政府に……というのはありえない、と言い切るのは難しい。
だからこそ前向きに生きて欲しい、なんて部外者が願うのは身勝手でしょう。受けた苦しみは、受けた本人にしかわかりませんから。
ですがそんなシリアスな話も、アーニャちゃんが絡むととたんにほのぼのして、張り詰めた空気がホッとする……そんなお話でもありました。
果たして今回の事件はどういう解決になるのか。赤いサーカスの皆は無事に国を脱出できるのか。
うぅ、ワクワクすると同時に色んな意味でハラハラ・ドキドキしますね。
というわけで、ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
オレっちも続き気になっちまうぜ。
じゃあ、まったなー!
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