【転生悪女の黒歴史】死亡フラグ51―ようやく出会えたソルとイアナ。しかしその再会は……。
前回は私の心をくすぐる仮面付き? の外套呪具が登場し、いざ決戦へというところで終わりました。
火の神を操るという呪具を、イアナは一体どういう使い方しようとしているのか。この街の運命は?
そしてなんといっても今回、またソルが登場しています。しかし……?
とっても気になる『転生悪女の黒歴史』死亡フラグ51、今回も元気にやっていきましょう!
火の神を操って戦うかっこいいイアナをとにかくはやく見たい! という方はコチラからどうぞ。
前回のあらすじ
聖女コノハの元にローズ王国から護衛が派遣される。悪女イアナからコノハを守るために――。
ギノフォードはイアナのすべてが初めから計算されたことなのではと疑っていた。コノハはそんなギノフォードにショックを受ける。コノハも、ソルも……イアナは今現在も人助けに奔走していると、確信していた。
イアナの元にかけつけたヨミは忍びを買収してイアナの詳細な情報を得ていた。そして彼女の役に立つため、元婚約者を浮気させて婚約破棄させ、慰謝料として強力な武器を手土産に彼女のもとにやってきた。
イアナはヨミとともに、次にコノハが向かう町へと先回りする。
そこで強力な呪具を使い、シュヴァルツ・レ・シュヴァリエをおびき出そうとするのだった。
今回のポイント
とてつもなく嫌な予感がプンプンする。
- 現パロの表紙がニマニマする
- 呪具の使い方
- ヨミとカグラとの会話
- イアナの成長
- ソルとの再会!?
今回は大きく、ヨミ編とイアナ編に分けて書いてみます。
表紙――現代パロディのイアナとヨミ
表紙は前回の豪奢なカラーの雰囲気とはまた180度代わり、現代パロディのイアナとヨミで一緒に自宅(?)で映画を見ているようです。
なんだかお似合いのカップルみたいだなぁ
ヨミ×イアナ推しにはたまらない一品となっていますね。
天真爛漫なイアナの表情と、そんなイアナばかり見ているヨミの切ない表情がなんともこの2人らしいですね。
たしかにらしいんだが、そういえばなんでこの2人は婚約者にならないんだろうな?
ともに貴族だし仲がいいなら自然となりそうだが……?
貴族の家ですからね。貴族間の仲の良さとか関係性もあるかもしれませんが……家同士が仲悪かったらそもそも子どもたちの間でも交流深めるの難しそうですし、ヨミが気軽にずっとイアナのそばにいること自体ができない……と考えるとヨミの家とイアナの家の仲は悪くなさそうです。
そしてヨミは実家の中では冷遇されていますから、悪女と評判のイアナに押し付けて家どうしの結びつきだけを強くしようとしてもおかしくはない。
ただイアナはギノフォードが好きだったわけで……でも利用のためにヨミと婚約とかなおさら考えそうですけども。
ヤトリにしてみても、『婚約者候補』であって『婚約者』ではないですからねぇ。
これは……本編通りにヨミの心がコノハに移ってしまうことをさしているのかいなか……今後も気になるところです。
シュヴァルツ・レ・シュヴァリエの企み――本来の黒歴史(ものがたり)
佐藤コノハが描いた物語では、魔王の力で衰弱し大勢が死んだ街でコノハは聖女として初めての浄化を行う。
未熟な聖女の力を発言させたのは『悲劇』であり、激しい『感情』。
シュヴァルツ・レ・シュヴァリエのカグラとウェントスは、巨大な火の神を見上げて察しました。
イアナが自分たちを呼んでいると。
けど、彼らはそちらへすぐには向かいません。なぜならば、まだこの街には悲劇が起きていないからです。
ひ、悲劇だって?
そうです。その悲劇がコノハの聖女としての力を強くさせるのです。
彼らは魔物? を引き連れて住民たちを襲撃し、大勢を殺し始めるのでした。
というシリアスな感じで今回の話は始まりました。
途中で『変態仮面』という単語が出てきたりはありますが、基本シリアスな雰囲気のお話ですね
へ、変態仮面っ? きっ、気になるぜ
詳細は本編をご覧ください。
イアナは、派手な呪具を使ってウェントスたちをおびき寄せて、話し合いをしようとしていました。
そんな中、町の住民たちが逃げ惑う姿に「おかしい」と気づきます。自分たちの呪具を恐れたにしては、町の反対側から住民たちが逃げてきているのです。しかも怪我を負いながら……。
当然、イアナたちは住民たちを傷つけるようなことはしていません。
そしてウェントスたちとイアナたちはぶつかりあいます。悲劇を止めるために。
イアナの相手はウェントス。ヨミの相手はカグラでした。
ヨミVSカグラ――彼の好きなイアナと、彼が本当に好きな人?
メインはあくまでイアナ、ということでヨミとカグラの戦闘シーンの詳細は書かれていません。
えっ?
じゃあなんでヨミ編作ったんだよ!
このカグラとのやりとりがポイントです!
短いやり取りなんですが、すごいいっぱい詰まっています。
バトルの結果としてはヨミの圧勝のようでした。もともと彼には魔法の才能がありましたし、強力な呪具を持っているのもあるでしょう。
カグラが挑発するようにイアナとの関係について言うと、ヨミは「(自らの恋心が)叶わなくて良い」と返しました。
「イアナは人なんて見ていないからいいんだよ。
彼女はいつだって、この世界に一途なんだから」
世界に一途、か……たしかにそうかもなぁ。登場人物たちを大切にしたりはしていたけど、どこかキャラクターとしての接し方にも見えてたし
イアナはそのことを反省していましたね。物語に描かれていない人たちのことも、全部覚えていたいと。
そしてね。ここからしばらくヨミがイアナの魅力について語るんですが、続くこれらの言葉もいいんですよ。
具体的な文言はぜひとも本編を見ていただくとして……ヨミは、イアナの横に並ぶことを望んでいるわけではない。
報われないと知った上で、それでもヨミはイアナに尽くすのです
むしろ、報われないことを望んでいるのかも知れません。
彼女しか愛せないというヨミに、カグラは笑って告げます。
『別の女性を好きになるようにお前は出来ているんだ』と。
シーンはここで終わっており、ヨミがどういう返事をしたのかはわかりません。
ヨミからすればそんなのは信じられないでしょう。
ただ……次にカグラが現れるシーンではカグラはぼろぼろの状態になっていました。
も、もしかしてヨミが……?
まあこの会話をしている段階でカグラはぼろぼろではありましたが、まだ元気に会話していました。その後でただ気絶したのか……何かあったのかは気になるところです。
ヨミはイアナ以外には容赦がないので何をしてもおかしくはないですが、動揺するように激高したのか。冷静であったのか……いつか回想シーンで見たいですね。
ちなみに、ヨミからみたイアナの姿はとても気高く、美しいのでぜひとも堪能していただきたいです。
イアナVSミカ(ウェントス)――彼女は叫ぶように肯定し、彼は泣くように否定する
町の人達をシュヴァルツ・レ・シュヴァリエから守るため、ウェントスと戦うイアナ。
イアナは物語を書いていたときに生じた矛盾や間違いからの破綻をふせぐべく、なんどもつじつま合わせをしたことを思い出していました。
心のままに物語を書いているとよくあることですね。
そんな場当たり的な修正を繰り返す自分よりも、決まったあらすじを変えずに行動しているシュヴァルツ・レ・シュヴァリエに従ったほうがイレギュラーや犠牲を抑えられる、とイアナは考えたのです。
とはいえ、イザークやシャノウのことでムカついているので、そのウップんを晴らしてから、ですが。
そんな雑念がよぎったからか、イアナはウェントスの攻撃を身に受けて倒れてしまいます。もうこのまま従ったほうがいいのではないかと。いずれこの惨劇にも慣れる日が来るのではないかと、そう思おうとしたとき
「ローズ王国の全ての人が笑顔になれるように」
イザークの言葉がよぎります。
そして目の前では、諦めずに周囲の人達を助けようとする町の人達の姿がありました。
シャノウの言葉が、イザークの言葉が……イアナに届き、彼女は立ち上がってウェントスが従えていた魔物を倒します。
現実に向き合えば、世界は自分の手で作っていけるのだと、気づいたから。
うおおおっイアナあああああっ!
シャノウとイアナの幸福な未来を、理想だと思ったウェントス
イアナはウェントスに問いかけます。シャノウは悪女と関わったことを後悔しなかっただろう? と。最後まで諦めることをしなかっただろう? と。
イアナはうぬぼれていたと話します。自分のせいでみんなを犠牲にしたと思っていた、と。でも自分なんかが犠牲にできるような人たちじゃない、と。
辛かったから、黒歴史から手を引く言い訳にしたかっただけ。今はもうそんな言い訳などしないと宣言するかのような、まっすぐなイアナの目に、ウェントスはシャノウのことを思い出していました。
どうやらウェントスは、本当にシャノウとイアナをお似合いだと思っていて、こういうことがなければ幸せになってほしいと願っていたようです。
ウェントスはそこらへん、ずっと心苦しそうだったもんなぁ
理想の姿だったようです。理想だったとつぶやいてましたが、なんだかその表情と言い方が……自分自身のことは諦めているように見えました。
そして彼は、意識を切り替えるように……今までに見せたことのない激情をあらわにして叫びます。
自身の信念のもとに、理想を否定する、と。
全力で肯定する彼女を……世界は……否定する
自分の意志で運命を生きた人のことを全力で肯定する、と叫んだイアナ。
ふらついてはいるものの、なんとかウェントスに勝つことが出来たようです。
ホッとするイアナ。自分の中にいるみんなのお陰で、誤った方角へ行きかけたのが戻れた、と。
しかしそんな彼女の前で、助けた女性が攻撃を受けます。空からの攻撃……魔法でしょうか。
シュヴァルツ・レ・シュヴァリエの増援です。
イアナは駆け寄ってきたヨミとともに空からの攻撃を防ごうとしますが――
町にかけつけるコノハたち――先行したソルが見たものとは
イアナたちがいるニゲラの町へとやってきていたコノハたち。コノハたちは町から少し離れたところで護衛と待機。ただ不安そうにしています。
そこへ町の住民がかけより、魔王が町を襲ったのだと聖女であるコノハに言います。
一方でギノフォードとソルは先行して町へとたどり着いていました。そこで彼が見たのは、瓦礫と……その奥に佇む小さな人影。
角の装飾が施された外套を身に着けたイアナとソルの目が合い――。
ど、どうなったんだってばよ?
残念ながらここで終わっていました。
ですがこの瓦礫とイアナのコマでは、コノハに説明する住民の声が書かれていまして、『魔王を倒してください』という文字とともにイアナが描かれているわけです。
おいおい、やめてくれよ。この流れは、イアナが、イアナが……!
魔王と呼ばれてしまいそう、ですね。
今のソルならば、それでもイアナを信じてくれると思いますが……すっごく不安です。
イアナが身に着けている呪具の装飾であるヤギの角はいろんな作品で魔王と呼ばれる存在についていたりする角でもありますし、それを考慮したデザインだったのかなぁ、とかは思います。
できればこれ以上イアナに苦しんでほしくないのでそうなってほしくないですけども、今までの流れだとそうなっちゃいそうですね。
次回が……次回が怖いです。
まとめ
今回はヨミのイアナに対する想いがどういうものなのかが語られましたね。今後、ヨミが黒歴史通りにコノハのことを愛するようになるのかが気になります。
そしてイアナはウェントスと対峙することで、自分の進むべき道を選びました。
だというのに再びイアナへとおとずれるピンチ……次回が、楽しみだけど怖くもある……そういうお話でしたね。
うぅ、ソルぅ、頼むぜぇ。イアナを助けてやってくれぇ
そうですね。最後のコマにヨミの姿が見えなかったのも気がかりです。大怪我していないといいんですが……。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
次が気になりすぎるけど、まったなー!
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