【転生悪女の黒歴史】死亡フラグ84――君にとっての悪役は、きっと自分だった【ネタバレ感想】
前回は……最後のヨミの笑顔が、美しいけど何を考えているのか分からなくて不穏でもある最後でした。
最近はヨミに何かありそうで怖いんですよね……もういい加減、この二人が傷つくことない世界になってほしいものです。
……けど、それは完結を意味することでもあるので、それはそれで寂しい。
そんなファン心理に陥ってしまう転生悪女の黒歴史ですが、今回は!
教皇が……やっぱりすっぱりめちゃくちゃ怪しい! それはもう、怪しすぎる!
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前回のあらすじ
たとえ自分を苦しめた人達だとしても、見捨てられない。
イアナはヨミとともに街の人達を救うことにする。なぜならヨミと一緒にピアスを買いに行く約束をしたからだ。
そんな彼女ものとにコノハとソル(+カグラ)がやって来た。
街の人達が集まり、イアナとヨミを責め立てる中……イアナは教皇がヨミを簡単に解放した理由を『イアナに新しい罪を作らせる(逃がすつもりはなかった)』ためだと気づく。
ピンチに陥る二人を、コノハとソルが表に立って守ってくれた。今は信じてくれる人がいると気付いたイアナは、大切なものを守るためにオロチのもとに向かう。
そして「もうやってもいない罪を被らない。都合のいい悪役にはならない」と宣言した。
そんなイアナの姿を見て、ヨミは改めて彼女を凄いと思い、彼女は変わったと感じた。
前話より
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今回のポイント
イアナの変化を、ヨミは――。
- 何も考えず、ただ言われるがままにいるのは楽だ
- 知らないところで進む物語
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ずっと後ろからその背中を見ていた
始まりはヨミの回想シーンから。
彼が知っているイアナも、昔からどれだけ誤解されようと誰かのために傷を厭わない女の子だった。
周囲から誤解されたままなら、ずっとそばにいようとヨミは思ってました。だけど……イアナは変わった。
やっと自身のために一歩を踏み出してくれた、とヨミは笑うのです。

ああっ、変わったってそういう意味だったか。
負の意味じゃなくてよかったぜ

そうですね。悪女じゃないイアナはイアナじゃない、とか言うのかと思ってちょっとドキドキしちゃいましたね
と、ここでコノハも前に出てオロチと会話します。
オロチが初めてちゃんと自分の心境を語るシーンでもありますね。一応、やっぱり彼なりの正義はあったようです。
どれだけ頑張っても消えない犠牲……しかも悪女であるイアナを放置(してるように見えてるみたい)していることに怒っています。
そんな絶望するオロチのもとに、研究を支援したいとやって来たのが教皇。
でも……傀儡術って違法とかなんとか言ってた気がするけど、どこでオロチの研究のこと知ったんでしょう。

ややこしくなってきたが……そもそも、本来の黒歴史だとイアナが脅して武器を作るって流れなんだったか?

そうですね。ちょっと整理しましょうか。
イアナ(佐藤コノハ)が書いた物語だと
- イアナ(悪女)がオロチを脅して自分の武器を作らせる
- イアナ死去
- オロチが作った武器はコノハの手に
という流れでした。
ですが、この世界ではイアナが前世を思い出した後、武器を作るように要請するのを忘れてました。
そのため、シュヴァルツ・レ・シュヴァリエたちが代わりにオロチを脅して武器を作らせた。
はずだったのですが……オロチが言うには
- 教皇から研究の支援への打診
- コノハへの武器を作る
と、教皇が声をかけた方が先、ということに……。

ってことは、教皇も『黒歴史』を知ってる?

ただ怪しいだけではなくなってきましたね
イアナと出会った時の記憶喪失も、じつは演技でイアナの正体を分かったうえで反応を探ってたとか……?
オロチもコノハに出会ってから心は揺れたものの、コノハにはイアナを殺せないと判断し、ならば教皇にすべてを捧げようと考えたようです。
イアナの覚悟とヨミの覚悟
と、ここで信号弾が放たれます。ソルが、オロチの本体を見つけたようです。
イアナは、守るために傷つけることも背負うことを決めたわけです。オロチの本体を殺す、と言う決意を。
歪みが何処かで出るのは当たり前。そしてイアナは都合の悪い悪役にもならないし、格好悪い悪役にもなりたくない、と。
そしてソルに向かって合図を出そうとするイアナですが、そんなイアナを止めた人物がいます。
ヨミでした。

裏切り!?
なんて一瞬思っちゃったのは、イアナが倒れてしまったからですが、そうではなく……ヨミはイアナに手を汚してほしくなかったんですね。
代わりにヨミが前に立ち、オロチと対面します。ヨミはオロチの気持ちがわかるといいました。道を示してくれた人に縋る気持ちが。
幼い頃から、ヨミがイアナの背中を追いかけたように。オロチもまた、教皇に従っているわけです。
ただついていけば、楽で……心も救われるけど、現実も見ないといけないとヨミは言います。

この回想の幼少期イアナが悲しすぎる……

姉のコノハはみんなから愛される、か。

ヨミは、自らの足で動き始めたわけですね。
傀儡の出力は上がっているようですが、ヨミは自らの力を全て振り切り、傀儡を倒すのでした。
僕の役割
ヨミはイアナが孤独なことを知っていました。ですが、あえて彼女を孤独にさせていました。

わざと遅れて歩いた、か。

好きだからこそ……というやつですね。
気持ちは、分からなくもない……イアナ好きからすると複雑ですが。

幼少期イアナも「たまには前を歩けばいいのに」ってヨミに言ってたんだな……大人びていても、やっぱり寂しかったんだろうな。
ヨミはイアナに言われた「自分たちは悪役」という言葉を思い返し、本当に役割というものがあったとしたら、自分自身こそがイアナにとっての悪役、だったのだろうと思うのです。
ごめん、とイアナに向けて謝るヨミ。
ですが……心の中のイアナの姿が――コノハに切り替わり、ヨミは呟くのです。
――僕は誰だ、と。

えっ? え? どういうことだ?

分かりません……物語の調整力……?
シュヴァルツ・レ・シュヴァリエ
一方、ソルは合図が来なかったものの傀儡が倒れたのを確認します。一体どうやって倒したのかと彼が疑問に思っていると、シャノウがそこへやって来ました。
どうやらオロチの身柄は警察に渡されたようですね。
ただ……オロチは記憶を失った、とか。
記憶を失った、という台詞とともにウーニウェルスムとカグヤの背中っぽい絵が描かれていて……ここに奴らが関わってる? で今回は終わってました。

ここでやつがでてくるか! あいつの目的、本当に分からねぇ。

イアナに対してどうしたいのかがすごく不明なんですよねぇ
ただイアナ好きとしては……これ以上の不穏は、勘弁してほしいところです。
まとめ
ということで……教皇がかなり前から動いていたことが判明しました。そしてその動きは、イアナのように黒歴史を知っているか、未来予知でも出来ないと難しそうに見えます。
まぁ、いろいろと情報を追っていて目的のために利用しているだけという路線も考えられますが……イアナの先手を取りまくっているのが気になるところ。ウーニウェルスムだけでなく、教皇もこの世界のことを知っているんでしょうか?

知っているとしたら……どこまでなのか、も気になるところだな。

そもそも教皇は初登場時からイアナを忌み嫌いすぎてますからね。単純に悪女だからと思ってましたが、それ以上のなにかがありそうです
あー、はやく……イアナが心穏やかに過ごせる日が来ますように。

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
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