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不徳のギルド

【不徳のギルド】第四巻――ついに狂花ハナバタ、おしとやかさを覚えて家族を得る!?【ネタバレ感想】

不徳のギルド4巻のネタバレ感想(参照:不徳のギルド4巻表紙より)
銀づち

 前回はトキシッコが活躍しましたが、今回は表紙の通りハナバタの回でございます。

 とはいっても彼女自身の戦闘力は高くて活躍自体はしてるんですけどね。彼女が出番としてはかなり多めなお話でございます。ハナバタファンはかならず買うべしな4巻です!

 すごく乙女で可愛いハナバタが見れますし……もちろん、アレなハナバタも見れますよ!

 そしてまたまた新キャラ登場! すごいのがちゃんとキャラが被っていないところです……恐るべし、不徳のギルド!

 乙女ハナバタの可愛らしい姿と、新キャラが見れるのは↓『不徳のギルド』第4巻↓です!

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感想一覧>>まとめ

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前回のあらすじ

 主人公が主人公してる、だと?

  • 第13話「ムリゲー」
  • 第14話「ミントアイス」
  • 第15話「完全燃焼」
  • 第16話「ありがとう」
  • 第17話「金のタマゴ」
  • 第18話「やわらかいもの」

(各話補足)
第13話、俺が考えた最強魔物VSエースな話。
第14話、エースのピンチを救うのはミントな味の話。
第15話、燃えた分、すべてを水に流そうという話。
第16話、守りたい笑顔ってなんだっけ? という話。
第17話、ガチャって欲しいものは中々出ないという話。←筆者イチオシヒロイン(?)登場回
第18話、格好いい側面と格好良くない側面があるという話。

前巻より

 メイデナは作家。

今回のポイント

 ハナバタかわゆす。

  • 第19話「揺れる思い」
  • 第20話「偉大な父」
  • 第21話「ぷるぷる」
  • 第22話「新たな伝承」
  • 第23話「おうちにかえる」
  • 第24話「ニューワールド」

 前半だけかと思いきや、後半でもハナバタワールド。

第19話「揺れる思い」――つい身を清めてしまう乙女

 前巻で、ヨケグモというネームドと死闘を繰り広げたことは記憶に新しいと思いますが、キクルはもうあんな見逃しはしないでおこうと森の奥までみんなを引き連れてやってきたわけですけれども。

 ひたむきは「いつもの」となっていて、ひたむきを助けるためにトキシッコに魔法を頼むと彼女は体力の限界で疲れ切っていて、メイデナに補助魔法を頼んだら怖がっていてまともに呪文が使えず、緊急事態だとハナバタは狂化を使ってキクルを縛り上げつつ魔物を倒す……。

 ギルドにて疲労困憊して倒れ込んでいるキクル。申し訳無さそうに謝るひたむき。反省の色がないトキシッコ。

 キクルは強いのは間違いないですけれど、能力の方向性として範囲スキルを持っていないため、攻撃も防御も彼一人では限界があるんですよね。だからなんとかしていきたいわけですが……。

 ひたむきは後衛に下げても真っ先に狙われ、トキシッコは移動距離が長いとそれだけでバテてメイデナは怖気づいていて実力を発揮できない。

ワン親方
ワン親方

でもノマはイケるんじゃないのか?

銀づち
銀づち

ですがあくまで補助的なポジションでメインを任せるジョブではないわけです。
実力ならハナバタが一番期待できるわけですけれど

ワン親方
ワン親方

ハナバタの場合はキクルのキル数も稼いでいるもんなぁ

 今回もそうでしたし、難儀だとハナバタを見ながら言うキクル。明日は休日にするから今日は解散、と。

 ハナバタが不安そうな顔をしています。彼女は狂化の実態を知りませんからね。そうなると、なんでキクルは自分を評価してくれないのかと不安になっても仕方ないですね。

 不安なハナバタは、エノメに相談することにしました。

ギルドのツートップ

 キクルに避けられている気がする、と言うハナバタ。嫌われている気がする、と。

 エノメはそんなことないと否定するものの、ハナバタの不安は拭えません。自分の戦績を誇るわけではないけれど、戦果はあげている。だというのにキクルに頼ってもらえない。頼ってもらえるどころか、避けられているフシすら有る。

 そんなところへやってきたのはレスミス。何の話をしているのかと思った彼女だが、眼の前にいる「ギルドの誇るおっぱいツートップ」の放つ神々しい光に目を焼かれます。さらにひたむきもいたら立っていられないと思ったところへひょっこりと顔を出すひたむき。
 がくり、とレスミスは力尽きて膝をつきました。

銀づち
銀づち

レスミス……君の犠牲は、忘れない。

ワン親方
ワン親方

いや、何の話だよ!

 倒れ込んだレスミスは医務室でひたむきによる『みっちゃくら』で治療されてるみたいです。――私も治療されたい

 そんなドタバタを見ていたハナバタは二人みたいに明るい性格だったらこんなに悩まないのに、とうつむきます。
 エノメもまた考え込みました。討伐数だけならハナバタは群を抜いています。キクルが求めている戦力としてはハナバタが一番のはずなんですが、どうしてこうなっているのかエノメには分からない。

 なのでキクルに嫌われている、と落ち込むハナバタに対して、エノメは具体的な話ができずにいました。

銀づち
銀づち

そんな真剣な二人の背後では、ひたむきの柔らかさに悶絶するレスミスがいたとかいないとか。うらやましい。

ワン親方
ワン親方

いろいろ台無しだよ!

覚悟を決めるキクルと、我が身可愛い執事たちと身を清めるハナバタ

 エノメはこのままではいけない、とキクルにそのことを伝えました。キクルは驚くこと無く受け入れています。いつかこうなるとわかっていたのでしょう。

 そしてキクルが向かうのは、ハナバタの家の人たち……あの、以前キクルを脅してきた執事やメイドたちです。

 このまま本人も扱いきれていないスキルを切り札にするのは危険でも有る、と。ガードは危険が伴う職業です。たしかにハナバタはスキルの実態を知っておくべきです。

 執事たちもわかっている、と頷きつつもずっと騙していたことでハナバタから何か言われるかもしれないと我が身可愛いと言ってます。

ワン親方
ワン親方

ただのモブキャラかと思ったら、こいつらも良いキャラしてんなぁ!

銀づち
銀づち

メイドに関しては狂化中の純粋なハナバタの愛らしい写真を差し出して、こんな姿が見れなくなりますよ、と言ってきます。

 キクルはその写真を懐にしまいつつ、トキシッコから借りてきたという狂化の訓練動画をハナバタに見せると言います。自分も関わっているから責任として同席するから、あなた(執事&メイド)たちも同席を、と。

 言うんですが、執事たちは我が身を初孫のようにかわいがっているため、走り去っていってしまいました。

 やれやれとキクルは肩をすくめます。どうせあとで知られるのに、と。

 そして覚悟を決めたキクルは電話でハナバタを呼び出すのでした。

 自室にいたハナバタ。唐突なキクルからの電話にドキドキします。家に呼ばれてみんなで会議かと思いきや、呼び出されたのはハナバタだけ。

 いろいろと考えてしまうハナバタ。嫌われてはいなかったのかと思いながら、身を清めるためにお風呂に入ります。

 エノメがきっと働きかけてくれたのだろうと。自分のことをどう思っているかを伝えようとしてくれている……とそこで彼女はハッとするのでした。なんでオフロに入っているのか、と。

 何を想像してお風呂に入っちゃったんでしょうね? いや本当に? お嬢様は結構むっつり?

ワン親方
ワン親方

あまりつっついてやるなよ!

第20話「偉大な父」――ある意味最もホラーな映像

 やたらと可愛く気合の入った服を着てキクルの家にやってくるハナバタ。キクルがちょっとドキドキしているのが、女性慣れしてない感じがあって可愛らしくておばさんは非常にイイと思いますよ!

 お風呂で清めてるのでいい香りがするし、服装も艶やかでとか思っちゃってます。

 そしてハナバタは女子力アピールで昨日焼いたクッキーを差し出してきます。昨日、ではあるものの食べ物が喉を通らなかったハナバタは味見はしていないそうです。

ワン親方
ワン親方

ハナバタの、クッキー……味見してない……(ごくっ。

 キクルとしては映像を見て取り乱すハナバタに殺される可能性は考えてましたが、殺される方法が外的要因とは限らないんだな、と悟った笑顔をしていました。

銀づち
銀づち

そして今回の扉絵は当然ハナバタなんですが、「私を食べて」的な感じになっています……どんなのかはぜひとも実際に読んで確認を!

 あとクッキーの出来ですが、見た目だけはいい感じでした。味見をする勇気はキクルにはありませんけども。

ふらふらわぁ、なホラー映像

 クッキーを食べろと言われる前に、キクルは問題の映像を流そうとします。しかし事前に「映像を見ても暴れないでくれ」と言っておきます。

 ハナバタとしては意味が分かりません。ホラーでも見せるつもりかと上品に笑います。

ワン親方
ワン親方

う、ん。そうだな。
お前にとってはホラーかもな。

銀づち
銀づち

別のホラーだと思っているハナバタは、怖がるフリでキクルにくっついてもいいだろうかとか、乙女全開の妄想してます。

 が、同時に不思議にも思います。今日、キクルの家に呼ばれたのはエノメにした相談がきっかけのはず。なのにどうして映像を見るということになるのか、と。

 そうしてテレビから聞こえるのは「フルでいくのらーっ」という自分の声。しかしそんなことを口にした記憶のない声であり、そして自分とは思えない姿にハナバタは動きを止めます。別方面のホラーが流れてきた、と。

 最初は悪質なイタズラ映像化と疑うハナバタですが、キクルが本当の映像だと告げます。本当のほうがいろいろと問題だと叫ぶハナバタでしたが、映像のハナバタが「せんぱいしゅきー」などと言いながらキクルに抱きついていて、さらに動揺します。

 キクルは黙っていたことを謝ろうとしますが、ハナバタにとってはそれどころではありません。自分の心の声を聞かれてはならない、とキクルの耳をふさごうと抱きつきます。

いつだって命がけなのらー!

 見ちゃ駄目というお嬢様は豊満な胸にキクルの頭を埋めてきます。キクルは「柔らかい。いい匂い」と思いつつ、息ができなくなっていました。

ワン親方
ワン親方

キクルは本当、いつかハナバタに殺されそうだな。

銀づち
銀づち

彼女との接触はいつだって命がけです。

 映像でもちょうどキクルが締め上げられている場面になっており、シンクロしてました。

 キクルは足を動かしてテーブルの上にあったクッキーを引き寄せ、それをハナバタに食べさせました。……弾け飛ぶ衣服!

 乙女の手作りクッキーは武器!

 とりあえず胸地獄から開放されたキクル。とはいえ、クッキーの衝撃で力が抜けたハナバタは未だにキクルの上に乗っています。とりあえず退けないととキクルが手を伸ばしますが、その手はそれはもう柔らかい部分を掴んでました。

 慌てて離れ、「無罪」と書かれた紙を掲げるキクル……すぐに出せるアタリ、いつでも用意してるんでしょうか?

 ……まあ、たしかにキクルは用意してたほうがいいかもしれませんね?

 気合の入った衣装がはじけとび、体を必死に隠しているお嬢様はどうやら落ち着いたらしく、ビデオを止めてからキクルに服を借りることにしました。

偉大なチチ

 服を着て、静かに向き合う二人。

 ハナバタが「チチは偉大だ」と言った時、彼女の乳がドアップに映し出され、キクルもそこへ目を向けてしまい、口をへの字にして考え込み、「父親」と気づきました。祖父の代から続いている会社を継ぐ前、彼女の父親は会社員の傍らガードとしても働いていたそうです。

 出動回数が少ないゆえに討伐回数は少ないものの、強さは超一流でこの町にハナバタの父親以上のガードはいないと、娘ながらに誇りに思っていたようです。

 彼女の父親は厳格で滅多に他人を褒めない。そんな父親が19歳のエースを褒めた。そのエースは他のガードからの評価が低く、取り上げられたものは地方新聞の一角のみ。でも、あの父が褒めた。
 嫉妬しつつも、あこがれを抱いたのだ、と。

ワン親方
ワン親方

なるほどな。
ハナバタはそれでキクルを知って、憧れたのか。

 ハナバタはとてもショックを受けてました。憧れの存在を傷つけていたのが自分だなんて、そりゃショックでしょう。

 ただ、優しい彼女は黙っていた家の人たちを責めることはなく、むしろ自分のことを恐れて口にできなかったんだと自分を責めます。

 と、キクルの鍵をかけたはずの玄関をなぜか通り抜けてやってきた執事たち。ハナバタらぶのTシャツ着てますが、メイドの一人は手になにか道具持ってます。

ワン親方
ワン親方

まさかピッキングしたうえで盗み聞きしてたのかよ、コイツら!

 やりたい放題な執事たち。こういう人間は嫌いだが良識的な人間は好きだと語るキクル。

キクルのトラウマがここで光る

 そしてビデオを見せて狂花を封印しようと考えていたキクルでしたが、考えが変わり、今後も使おうと言い出します。もちろん、今のようにコントロール出来ない状態ではなく、マナ酔を少しでも改善すれば理性を失わずに使えるすごいすきるになる。

 でも克服できるまでキクルに迷惑がと心配するハナバタでしたが、いくらでも迷惑はかけろというキクル。男前!

ワン親方
ワン親方

へえ?
ついにハナバタの気持ちに気づいたのか、キクル。

銀づち
銀づち

そう……『尊敬』の気持ちに!

ワン親方
ワン親方

ハナバタはお前のことを……は? 尊敬?

 ここでエノメの娘、エシュネのことを皆さん思い出してほしいのですが、彼女のキクルへの想いについてキクルは当初恋慕だと勘違いしてバッサリと切られていましたね。あれが思っていた以上にキクルの心に突き刺さっていたらしく、ハナバタの気持ちも最初こそ勘違いしそうになったそうですが、言葉を額面通りに受け止めだけでは駄目だと、尊敬という結論に至ったそうです。

ワン親方
ワン親方

くそっ……キクルを責めきれないぜ……

 ちなみにそのあと、ハナバタとキクルは手合わせをしたのですが、こころなしかいつもより当たりが強かったらしいです。

銀づち
銀づち

頬を膨らませているハナバタが可愛いので、ハナバタ好きにはこの話はお宝物ではないでしょうか。

 ちなみにおまけでハナバタが借りた服を引き取る、という一コマ? もあって可愛らしいのでこちらもぜひご堪能ください。

第21話「ぷるぷる」

 バスに乗って他の場所へとやってきたキクル一行。旅行……ではなさそうです。

 平均年齢75歳。人口は89人、という限界集落のタネの村。

 そこへキクルたちがやってきたのはとある依頼があったからです。

 タネの村の若い人たちはメブキの街に越してきているそうで、残っている老人たちに引っ越しを頼みに行ってほしい、というのが依頼内容だそうです。高齢な人たちだけだと不便だし危ないし、と。

 全員分の受け入れ準備は出来ていて、家族にも話が通っているそうです。あとは残っている老人たちの意思だけ。

ワン親方
ワン親方

現代社会にもありそうな話だな。
って、でもなんでわざわざキクルたちに話が?

銀づち
銀づち

どうやらタネの村には若いガードが一人だけいるそうなんです。

 村の人達がいなくなればそのガードも当然村にいる必要がなくなり、メブキの街のガードが増える。若い女の子らしいですが……とりあえずキクルにも利点がありますし、身内が言うよりも他人が説得するほうが聞き入ってもらえる可能性もあります。

 伝えるだけ伝えてくる、とキクルたちはタネの村にやってきたのでした。

攻略無理なやつ

 村長との話。ですが全く村をでていく様子はなく、聞く耳もなさそうです。家族が心配している、という言葉にはじゃあ向こうがこっちに来れば良い、とのこと。家も仕事も用意する、と。正論です。

 村長たちは別に無理やり出ていく者たちを止めたわけではなく、国に助けを求めたわけでもありません。ただ生まれ育った村で過ごすことを願っているだけで……こうなってくると、キクルには何も言えません。問題も、今のところ起きてませんしね。

ワン親方
ワン親方

とはいっても、キクルが言っている通り、問題は起きてからじゃ困るんだがな。

銀づち
銀づち

そしてそんなことよりも、キクルにもたれかかって見上げてくるトキシッコがまるで正ヒロインのように可愛い!

ワン親方
ワン親方

そんなことよりって、今の話聞いてたか!?

銀づち
銀づち

そしてメイデナがおじいさんに怯えてます……可愛い。

ワン親方
ワン親方

いやっだから……もういいや。

 どうやら子供がいると向こうが優しくなってくれるのではとメイデナを同席させたのはキクルの戦略だったそうなんですが、全然効果がなかったみたいですね。私なら可愛くて飴ちゃんあげたくなりますが。

 と、「テコでも動かない」と頑固な村長にキクルが諦めかけているとそこへやってきたのはハナバタとひたむき。メブキの街のガードのおっぱいツートップに村長が「色仕掛けか」と叫びます。キクルは「ただの良識ある少女だ」と反論しますが、村長は「自分はどんな接待を受けてしまうんだ」とエロい接待を想像(期待)してました。

 ハナバタがジト目で旨を隠すように手で覆っています。きっと、そういう目で見られること多くて苦労してるんでしょうねぇ。現実だと中々大変そうです。

ワン親方
ワン親方

この爺さん動かすの、意外と簡単じゃねえか?

銀づち
銀づち

街のきれいなお姉さんたちを連れてきましょう! というか、エノメがお願いしたら頷きそう。

タネの村のガード

 とはいえ、キクルも仕事です。防衛について聞きます。村にはガードが一人しかいません。防衛力には不安がつきまといます。

 村長は元・ガードがいる、と言います。しかし元とはいっても、ガードを止める際にスキルは返納するそうです。

ワン親方
ワン親方

返納? って、返せるものなのか?

銀づち
銀づち

ガードになるときに、それぞれのジョブのスキルが使える素みたいなものを体内に埋め込むのですが、それを返すとスキルも使えなくなるみたいです。

 著作権フリーの魔法なんかはそれとは別に存在して、それなら使えるみたいですが……ガード職のような危険なスキルは無理でしょうねぇ。そういう意味では一般人は安心、なんですかね?

ワン親方
ワン親方

うーん?
つまりガードが暴走しちまった時、止めることは難しいってことだしそれはそれで怖いかもなぁ?

 たしかに。
 だからこそ、ガード職の取り締まりは結構厳しいらしく、キクルもセクハラ関係でかなり過敏になってるみたいですね。

 それにガード以外はみんな高齢です。村長はそこは経験でカバーだと自信満々ですが、次のページにいくと……ぷるぷると震えながら立っている3人のご老人。どうやらタイトルの『ぷるぷる』はここからみたいですね。

 しばらく無言で、キクルが冷や汗流してる中「玉石混交だが」と言う村長ですが、石しかないとキクルにつっこまれてました。反論してくる元ガードですが、いつのまにか骨折してました。

 やはり高齢者だけで自衛はかなり難しそうです。

 とはいっても、もともと戦闘になること自体がそう多くないようです。村が狭い分魔除けの範囲は十分行き渡っていますし、見え見えとは言え電気柵で囲っていたり落とし穴もあったり、と最低限の防備は行っているみたいです。

 そしてそんな見え見えの罠に引っかかるひたむきを見た村長は、あんな子(良い子だけどどんくさい)がガードで街の方は大丈夫かとキクルたちの方を逆に心配してました

 心配してやってきた人たちが、逆に心配されるという……さすがひたむき、ですね。

 それに一人とは言え、ちゃんと若いガードもいます。ミシェリーというそうなんですが、いつのまにか木の陰からキクルたちを覗いてました。村長が呼びますが、びくともしません。まったく動かない。置物じゃないのかとツッコムキクル。

銀づち
銀づち

かなりの人見知りらしいですね。

 共通点を上げたり無害を主張すると出てくるそうで……キクルは自己紹介をし、少しずつ警戒心を解いていきます。小動物相手のように。

 ジョブは騎士でミシェリー・ヒットというそうですが、かろうじて聞こえそうなほどの声量。
 とはいえ、とりあえずこの人を説得して引き抜くことができれば村長も聞く耳を持ってくれるのではとキクルが話しかけた時、魔物が村に侵入してきます。シタツヅメというスズメに似た魔物で、地上対策は罠でなんとかしてますが空はできてないという村長。

ワン親方
ワン親方

全然万全じゃねえじゃねえか!

 とはいえ、そのためのガード。ミシェリーが騎士のスキルを発動させます。巨大な壁。シタツヅメたちは勢いよくその壁にぶつかって……ぶつか……ることなく、別の方向へと向かっていきます。

 向かっていく先は、落とし穴からなんとか自力で出てきたひたむき。シタツヅメたちはその長い舌でひたむきをまた穴の中に落とし、舌であちこち舐め回します。

 騎士のミシェリーは「いつもはこれでうまくいく」とがくりとうなだれます。ひたむきがタゲをとっちゃったせいですね。

銀づち
銀づち

ひたむき……タゲをとるという意味では、前衛として優秀なんですけどね。

 ぷるぷると震えていた元ガードのおじいさんたちが助けに行こうとしてぎっくり腰(二次災害)が起き、ミシェリーは自信なくして帰りたがっていて、キクルも帰りたくなるのでした。

第22話「新たな伝承」

 タネの村、滞在2日め。キクルは村の周囲を確認してました。魔物の近づいた痕跡はほとんどなく、最低限の安全は保たれているようでした。

 と、そこに通りかかるミシェリー。相変わらず顔を隠していますね。緊張してますが、自分と同じく人と話すのが苦手ということで懐いて(?)くれますが、その会話内容があまりにも悲しすぎてもう少し普通なのはないのかとキクルに言われるミシェリー。

 普通の話題は……ないそうです。

 そのままゆっくりと会話をする二人。タネの村にはバスが通っているものの1日2本らしいです。歩いて帰れなくもないそうですが……トキシッコがいますからねぇ。

 あとはなんといっても、来た以上は村の安全についてもちゃんと調べておくべきだと。もともと話し合いはこじれているわけですしね。

 そこへやってきた村長が「ガードの仕事をする気はあったのか」と嫌味っぽく言います。役所の人間が説得に来るならまだしも、無関係なガードが来るなんて他の思惑があるに違いない――つまり、ミシェリーの引き抜き。

ワン親方
ワン親方

キクル……すっかり見破られて気まずそうだな。

 しかし村長はそんなに怒っている様子無く、キクルについてくるよう言います。ミシェリーはトキシッコとハナバタが挨拶に来てくれたので彼女たちと話すように、と。

 ちなみにミシェリー。21歳なのでキクルより年上です。

土地神と穴だらけの警備

 村長はキクルの目的を知ってもそんなに怒っていないようです。というのも、もとから断る気だったからですね。それに村のことを考えてくれているのも本当でしたしね。

 キクル以外の面々も治療してくれたり、掃除してくれたり、ミシェリーのことを気にかけてくれたり。

 そんな会話をしながら階段を登っていたわけですが、そこにあったのは神様を祀っていた跡が。

 この村では数百年にわたり二柱の神を祀っていたそうです。とはいってもコヨウコという魔物だそうですが。子供の姿に化けては遊びに交じるような神様だったそうです。子供がいなくなったから去った……わけではなく、階段の上り下りがしんどくてほったらかしてたらいなくなっていたそうです。

ワン親方
ワン親方

罰当たりがすごすぎる!

 かなり強力な魔物だったらしく、あそこから一睨みしているだけで魔物は近寄らなかったんだとか。
 でもいなくなったことが外に漏れ、それで心配した家族たちが移住しろと言ってきたということらしいですね。

銀づち
銀づち

土地神さえいれば安心なわけですが、後のない村に帰ってこられても申し訳ない、と笑う村長。

 大事な村ではあっても、それとこれは別。土地神が村を出ていってもイイのだと背中を押してくれたのかも、という村長。

ワン親方
ワン親方

それでも出ていく気は……まったくなさそうだな。

 ちょっとしんみりする話の背後では、ちゃんと村長をおぶって階段を降りているキッくんがいて、基本人に対して優しいよなと思って地味に好きなシーンだったりします。

 下にたどり着いて降ろしたところで、キクルは先程はなかった地面の隆起に気づきます。モグラ塚です。村長が目を見開きます。ズボシバナというモグラの魔物がいるらしいんですが、村の警備は空中だけでなく地中も穴だらけらしいです。――モグラだけに

ワン親方
ワン親方

この爺さんのドヤ顔はっ倒してぇ!

銀づち
銀づち

さすがのキクルも年が近かったら殴っていたそうですよ。

役割分担……ぶん、たん?

 一方、ミシェリーたちはパーティのことについて話してました。ミシェリーはソロで活動してますし……まあ、人見知りが激しすぎてパーティ組めませんしね。

 大変そうという彼女に確かに連携は難しい、けど補い合える分はあるというトキシッコとハナバタ。とはいえ、現状まったくそれらが機能しているとは言えませんが。

ワン親方
ワン親方

今はキクルが避けタンクして前衛&後衛アタッカーしてるもんなぁ。

銀づち
銀づち

シッコは体力失ってバテて、メイデナは怖がって置物、ひたむきは魔物に弄ばれ、ハナバタが魔物ともどもキクルにとどめを刺してますからね。

ワン親方
ワン親方

実際に見たことがないミシェリーにまで「カワイソウ」と言われるキクルの立ち場……。

銀づち
銀づち

一応ハナバタはなんとかマナ酔を克服しないと、とまともなこと考えてますけどね。

 と、そこへやってくるメイデナ。ミシェリーは背が高いため、メイデナのように小さくて可愛い子に憧れがあるようです……が、メイデナからすると豊満な体つきの二人の方が羨ましいのでした。

もはや名人芸

 ズボシバナはマナ量が多い術者であるメイデナとトキシッコに狙いを定めたようで、二人を地面に引きずり込みました。とはいっても上半身は出ているので息はできますね。

 触手で二人の身体をがっちりガードし、舌を伸ばしてマナをごくごくと飲んでいます。

銀づち
銀づち

触手の動きと尻の描き方がなかなか……ようございました!

 やってくるキクル。トキシッコに言います。ズボシバナは鼻の穴からマナを吸うわけですが同時にそこが弱点。そこに向かって魔法をうてばいいわけです。……が、地中であんなことこんなことされていては集中できるわけもなく。

 かといって下手に手を出してもっと地中にもぐられてもこまります。ミシェリーが挑発スキルを使うものの、大声が出せないミシェリー。そもそもいつもはソロなので……だんだん自信を失っていく彼女に罪悪感を抱くキクル。

 ハナバタがハンマーでツチを掘り返せばと言いますが、彼女は非番だったため武器を持っていません。

 地中で何が行われているかの描写されているわけですが、これを見ていると……やはり胸だけではないということがわかります。

ワン親方
ワン親方

赤字で強調すべきことじゃねえ!

 どうするべきかとキクルが思っていると、ひたむきが魔物の気配を察知して警告のためにやってきた……ら、ズバシバナは速攻でひたむきの方へと向かいました。そのまま地中に引きずり込まれないようにしろと言うキクルですが……まあ。ひたむきですからね。

ワン親方
ワン親方

今日もあっさり捕まってるなぁ。

 そしてトキシッコとメイデナのときには下半身にしか触手を伸ばしていなかったズボシバナはひたむきにはその豊満な胸にも伸ばしておりました。

 ハナバタが時間はかかるもののハンマー取りに戻ったほうが言いのではという声に、キクルは「だな」とうなづくのでした。

銀づち
銀づち

そしてそんなひたむきの喘ぎ声がしばらく村中に響き渡り、村に伝承を生んだそうです

第23話「おうちにかえる」

 滞在3日目。安全については一通り調べ終えたキクル。留守にしているメブキの街のことは不安なものの、のんびりするのも悪くないと考えて……全然のんびり出来てないという、気づいてはいけない事実に気づいてしまいました。

 と、私服姿のミシェリーがいました。仮面つけているので相変わらず顔は見えません。しかしどうしてこんなところをうろうろしているのか……というと、昨日、一昨日と魔物にあんなことをされてきっとすごい心の傷になっているという気遣いだったようです。

 キクルはもう慣れすぎてしまっていて「何を今更」と一瞬思ってしまったものの、ミシェリーの反応が一番正しいですね。

 ちなみにひたむきたちは普通にご飯食べて普通に寝てたそうです。

 ミシェリーは本日は休みらしいです。元々、土地神がいなくても魔物が出ること自体が珍しいそうです。ここ2日は連続でしたが……若い女性を魔物が好むと考えると、キクルたちが来たせいな可能性が非常に高いですね。

 ミシェリーに話を聞いても昨日のようなことをされたことはないそうですが、いつも魔物たちはミシェリーを優先して狙うそうです。だからこそ今までは逆に対処しやすかったのが、他にタゲが行きまくるのでミシェリーの本領発揮とは行かなかったわけですね。

 そこへ全員が勢揃い。ちゃんとミシェリーと会話したかったそうで。

 ハナバタはさすがというか。全員でお仕掛けたら迷惑だから変わりに見回りしようと、鎧を着て戦闘の準備バッチリです。

 と、ここでミシェリーの素顔が見たくなったトキシッコによって仮面が剥がされそうになり、ミシェリーが「人面スライムの世話があるから」などというよく分からない言い訳をしながらどこかへ逃げてしまいました。

 逃げた先でミシェリーは自分のことを情けなく思っていましたが、そんな彼女を何者かが襲う!

コンプリート!

 ひたむきが魔物の気配を探知。ミシェリーが向かった先ですが、スライムの気配とは違うそうです。

ワン親方
ワン親方

いや人面スライムとかいないからな?

銀づち
銀づち

でもそれを信じてしまうところがひたむきのいいところ。

ワン親方
ワン親方

でもよ?
もしもミシェリーの行った先に現れたのがスライムだったら、ひたむきは何も言わなかった可能性もあるわけだよな?

銀づち
銀づち

…………。

 カエルっぽい魔物。マウントードの口内に捕らえられたミシェリーの運命は以下に!?

ワン親方
ワン親方

ごまかした!?

 ねちょねちょした粘液に包まれたミシェリー。このまま食べられるのかと思いきや、舌が体中を舐め回し、服がビリビリと破かれていきます。仮面もとられてしまいました。

 リアルに言うと、そんな簡単に服って裂けないとは思うんですが、まあファンタジーですからね!

 そこへ駆けつけるキクルたち。村長が「マウントードか」と魔物の名前を口にし、村の警備は空中と地中だけでなく水中にも弱い、と水陸空コンプリートを宣言。警備に自信満々だったのは一体何だったのか。

 とはいえ、3日連続で魔物がやってきたのはキクルたちのせいな可能性が高いわけです。始末はつけないととカエルに飛びかかるキクル。キクルのアクションはほんと勢いあって格好いいですよね! 

 が、マウントードが口の中に入れていたミシェリーをキクルの眼の前に少しだけ出します。美人な顔と……それだけでなく豊満なお胸もばっちりさらされた状態のミシェリー。しかもそんな美人さんがねちゃねちょに濡れた状態ですし、さらにいやらしい。

 しっかりとコマで胸の部分がアップされていたのでキクルの目線もきっとそこに向かっていたのでしょう。まあ、キッくんも男の子ですからね。

 油断してしまったキクルに向かってマウントードが手で攻撃してきますが、それに短剣を突き刺すのはさすがですね。
 なんとか距離を取るキクルですが、何よりもまずは裸に気を取られたことをごまかす必要があり、味方を盾にするとは卑怯なと叫びます。

ワン親方
ワン親方

……残念だがキクル。ハナバタには気づかれてるみたいだぞ。

 ミシェリーはまた口の中で、かなり締め付けられ、苦しいけど死ぬようなことまでに放っていないようです。片足だけにかかっているパンツがえろい。

 ミシェリーは普通の女性ですから、キクルに裸見られたと恥ずかしそうにしてますが、同時にカエルの舌で刺激されまくって何も考えられない状態になってました。

キクルの戦いはまだ始まったばかり

 とにかく、顔の部分にはミシェリーがいるので下手に攻撃できません。ハナバタはならば体に一撃を叩き込むとハンマーを構えますが、マウントードが放った粘液で滑り武器を取り落としてしまいます。

 それだけでなく、伸びてきた舌が彼女の鎧を剥がし、……鎧だけでなく服もどうやったのか破ったようで。その豊満な……豊満すぎるお胸が顔を表します。

 キクルの目が鋭くなり、村長が思わずメガネを掛けます。

ワン親方
ワン親方

おい村長!

 ハナバタがキレます。胸を手で隠し、戦技「狂化」……いや「狂花」を発動。キクルが「終わった」と呟きます。

銀づち
銀づち

魔物も終わったし、キクルの運命も決まったも同然ですね。

 素手でマウントードを殴り倒し、ミシェリーは無事に吐出されてハナバタにキャッチされました。脱がされてはいるものの怪我はないようです。
 しかし素手で倒したとなると、武道家であるひたむきの立ち場がますます……いや、あまり深く考えないほうがいいですね!

 そして一件落着……とは当然行かず。キクルは味方の顔をした最大の敵を、全力で出迎えるのでした。

 キクル・マダンの物語(という名の苦労)はこれからも続く。

進展がないことには慣れてしまったマダン氏

 ということで、タネの村を旅立つキクルたち。別れの挨拶をしているキクルの背後では両手で顔を覆って恥ずかしがっているハナバタ。

 村長も願い自体は聞き入れてはくれなかったものの、キクルたちのことは嫌ってないらしく見送ってくれるようです。

 ミシェリーは相変わらず木の陰に隠れてます。お面付きで。

 魔物にあんな事されて傷になっているのでは、とキクルは気遣い、謝ります。が、ミシェリーは謝る必要はないと言います。

 助けてくれたし、自分と話をしてくれたし、みんなに会えてよかった、と。

 自らの意思で仮面を外して……消え入りそうな声で言うミシェリー。可愛い。

 今回、引っ越しの願いは聞き入れてもらえず、ガードの引き抜きも出来なかったわけですが……進展や収穫がないのは慣れている、とため息を付くキクル。頑張れ!

 しかしあらためて考えると、タネの村に連続で魔物がやってきたのは主にひたむきのせいな可能性が高いわけですが、逆に考えるとよくメブキの街は無事だなとキクルは疑問に思いました。

 時と場所が変わり、キクルたちがメブキの街に戻ってきたあと。メブキの街外れ?

 ひたむきがタネの村でのことを誰かに話しています。

ワン親方
ワン親方

ひたむきの前にあるのは狐の置物? 2体……って、まさか?

 タネの村にいた土地神はコヨウコという狐の魔物で二柱。……ね?

第24話「ニューワールド」

 いきなり、キクルの緊迫した雰囲気からスタートします。

 キクルはガードになることを志したのは10年前。そこから死にものぐるいで修行をしてきました。
 狩人となってから2年。ヨケグモ以外で傷を負ったことはないのです。

 そんなキクルをもってしても、そいつの攻撃を避けるのは難しい。思考が読めないのです。

 せんぱいしゅきー、とキクルに飛びついてきたのは……そう。狂花中のハナバタ

 エノメがララバトという魔法を使います。著作権フリーの魔法で子守魔法として、お母さんの取得率第1位の魔法だそうです。

 ハナバタが眠りにつきます。

 エノメは初めてハナバタのこの状態を見たわけですが、驚いています。回避に徹したキクルをここまで追い詰めることはやはりすごいことだとエノメも知っているようです。

 狂花は強力であるものの、無差別攻撃は危険だとエノメも危惧してます。討伐数だけ見るとかなり上位なのでハナバタを起用したいというパーティも出てきたみたいなんですが、扱いきれない能力があるのは問題ですね。

 危険なのはキクルに対してだけですが、子供っぽくなる彼女を上手く操る必要がありますし、うまく操られすぎても今度は別の意味でハナバタが危険かもしれませんしね。
 職員として、このままの状況で他のパーティを紹介することは出来ない。

ワン親方
ワン親方

でも、こうなるのってキクルに対してだけだよな?

銀づち
銀づち

エノメはそれでハナバタの気持ちを察するわけですが……

 キクルは子どもの「好き」にそういう意味はない、とキッパリ告げて……エノメは娘のエシュネがキクルにつけた傷は深いと知りました。

 一方でエシュネは学校から帰ったところで、エノメとハナバタがキクルと一緒にいることに危惧を覚えます。
 エシュネはキクルに新しいパパになってほしいと思ってます。そんな中、ハナバタはエノメとキャラ被り……いや、ボディが被っています

 心配だ、とエシュネは様子を見に行くことに。レスミスが店番をしているわけですが、なにかやってしまったらしく、データ消えた復元とか時間戻す方法とか検索してます。

ワン親方
ワン親方

おいっレスミスお前!

銀づち
銀づち

こんな調子でよく看護師になれましたよね……。

天才かよ……

 エノメの膝枕でぐっすり眠っているハナバタ。エノメは久しぶりに子守魔法を使って、エシュネの幼い頃(今も幼いんですが)を思い出してました。キクルはこころの中で「代われ」と思いながら「エシュネも大きくなった」と言ってます。

 話題はハナバタの狂花についてになります。キクルならこういう危険なスキルは取り除くと思っていたと。克服につきあうことにしたことに少し驚いているようです。

 コントロールできるようになった時のリターンが大きいのと、皮肉なことにキクルの鍛錬にもなっているんですよね。

 しかしエノメは狂花中のハナバタに言う事を聞かせるのは意外と簡単かもしれない、と口にします。

 と、ハナバタが目覚めたのでキクルはもう一度狂花を使ってくれと言いますが、ハナバタの様子はおかしく……狂花がキレてませんでした。襲いかかってくるハナバタをなんとか避けるキクル。

 ここ、ほんの数秒間何だと思うんですがキクルの思考がすごいんですが、その間にゆっさゆっさと揺れている表現が不徳のギルドだと思いました。

 どうやら動いていない時にはマナを消費していないようです。つまり、狂花を解くためには活動させ続けないといけないんです。

銀づち
銀づち

ちなみにこの話。後々、とあるクエストで重要な要素となるので覚えておくと「おお」となります。

 再び戦闘態勢にはいった二人を前にしてエノメがハナバタに声をかけます。子供に話しかける時は簡潔に興味の引く話題を。

 ということで「キクルはおしとやかな子が好き」というワードを出します。ぴたりと動きを止めてキクルを見るハナバタ。キクルはこくこくと首を縦に振り、それをみたハナバタは大人しくなりました。子供の思うおしとやかぁ、な雰囲気を一生懸命出そうとしてます。

 ようやく意思疎通が出来たと感動するキクル。

 と、ハナバタが起こした風圧でキクルの頬に傷ができていたようで、気付いたエノメが手当てをしようとします。すると当然、ハナバタが手当したがりますがキクルからしたらハナバタに怪我の手入れなどしてもらったらそれこそジ・エンドになってしまいます。

 軽くあしらわれるハナバタは機嫌が悪くなり、地団駄を踏みます。その地団駄で地面が割れる。

 力加減覚えたと突っかかってきますが、その攻撃は殺傷能力が相変わらず高くて……強さにはやはりコントロールする理性があってこそだなと思います。

 ハナバタの攻撃の風圧はエノメへ向かい、見事に胸の部分が破けます。怒るキクルですが、エノメは一児の母ということもありなだめます。ハナバタは……基本素直でイイ子なため、謝りながら自分も脱ぐといいながら胸をさらけ出しますが、精神年齢と相まってさらに危ない感じに。

 飛びかかってくるハナバタ。エノメを背にして二つのおっぱい……いや、4つのおっぱいに挟まれて倒れ込むキクル。先程抱きつくなと言ったところなので怒りますが、

「抱きついてないもん! おっぱいだけだもんっ
 おっぱいはやわらかいから痛くないもん」

「天才かよ、お前」

不徳のギルド第4巻より

 納得しかけるキクルですが、我に返ってなんとかなだめようとします。エノメも離れようと言いますが、いやだとおっぱいをおしつけてくるハナバタ。

ワン親方
ワン親方

キクルお前……『前門の乳』と『後門の乳』って、現状を楽しんでないか?

銀づち
銀づち

キッくんも男の子ですから。

 エノメがこれはおしとやかな子がすることか? と問います。なので慌てたハナバタが「おっぱいおしつける子は嫌いか」とキクルに聞き……キクルはしばらく無言になってしまいますが、キライと彼が言うことでようやくハナバタがはなれて落ち着くのでした。

邪魔者はだあれ?

 エシュネがやや不安に思っていました。キクルがハナバタに目移りしていたらどうしようか、と。

 ハナバタはまだ10代で胸のサイズだけならエノメ以上。それでもエシュネとしては新しい家庭としてキクルに父親になってほしい、と気合を入れ直します。

 母親のほうが大人の魅力があるし、と3人の修行? 風景を除くとそこに広がっていたのは……エノメの膝枕でご満悦な顔をしてエノメのことを「ママ」と呼ぶハナバタとそんなハナバタの様子にまんざらでもなさそうな顔をするエノメ。暖かく見守るキクルという、一見家族っぽい光景でした。

ワン親方
ワン親方

いや、エシュネ!? 違うからな!?

 エシュネは自分のほうが邪魔者だったのかと。自分の立場の方が脅かされるとはと思うのでした。

まとめ

 ということで、ハナバタが最初から最後まで活躍の巻でした!

  • 第19話「揺れる思い」――揺れて崩れ落ち可愛がり清める……各々
  • 第20話「偉大な父」――ホラーな映像を越えて思いは伝わ、らない!
  • 第21話「ぷるぷる」――安全を心配したら、逆に心配される
  • 第22話「新たな伝承」――不在の神様、あらたな神様きゃんきゃん様?
  • 第23話「おうちにかえる」――水陸空コンプリートをふるでいくのらー
  • 第24話「ニューワールド」――新たな家族の形。そこに不要なのは……
ワン親方
ワン親方

一言説明が……またひどいが、間違っていないので強くも言えねー!

 そしてメインの出番はないのに、存在感を放つひたむき。やはりメインヒロインは彼女か。

銀づち
銀づち

ちなみにこんかいもメイデナがめでめでしてるので、メイデナ好きは最後のおまけまできっちりと読んでくださいね。

 具体的に何してるかと言うと……ストレッチです!

銀づち
銀づち

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

ワン親方
ワン親方

まったなー!


 揺れるハナバタの乙女心と狂花。新しい巨乳キャラ登場回を見たくなった方は↓第4巻↓をどうぞ!

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銀づち
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マンガを熱く語ラー
名前の由来は、サイト名が工房なので道具(金槌)をもとに、金より銀が好きだなで銀づちとなりました。 マンガには好き嫌いがかなりあり、受け付けないイラストも多い。 好きな漫画にはめちゃくちゃ好きなキャラクターが登場する傾向がある。
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