【ハイキュー!!】第11話『決断』――コートに立てるのは6人だけ【ネタバレ感想】

エースが復活! それによって顔を曇らせていた守護神リベロも、正セッターも元気になった!
まだまだ勝負はここから!
というところから始まって、復活したエースに憧れ以上のものを抱いて嫉妬し、劣等感のようなものを抱いて、喧嘩したり、中二発言たくさん出たり……と、中々熱かった前回。
試合結果としてはOBチームの勝利でしたが、とても意味のある試合だった気がしますね。
コーチという指導者も得ましたし、これから新生烏野始動! 音駒との試合が迫ってる!
って、あれ? 烏野ではない学校のメンバーと翔陽が話し込んでいる……? もしかして音駒?
音駒との対決に向けて合宿に挑む烏野と、思わぬ出会いを先に見たくなった方は↓コチラ↓から!

前回のあらすじ
エース復活!
エースとしての感覚を取り戻した東峰。
OBチームが盛り上がる中、現役チームも翔陽の速攻でやり返していく。
翔陽は憧れのエースをブロック側としてマークすることに。手に、体に直接感じた威力に、憧れとは別に嫉妬してしまう。もっと身体が大きければ、力がアレば……。
そこに意識が行き過ぎ、囮という役目が格好悪いと凹んで失態を犯してしまった翔陽と影山が喧嘩をする。影山はOBをわざと挑発し、翔陽の素早い攻撃、囮のすごさを実感させた。
順調かと思いきや、レシーブの弱さをつかれて崩されていく。
OBチームのマッチポイントで翔陽の囮によってチャンスを掴むが、西谷のナイスレシーブとエースのスパイクで試合はOBチームの勝利で終わった。
試合後、エースの東峰と会話をする翔陽。エースという肩書じゃなくても、負けないと互いの存在を認め合うのだった。
前話より
エースの一点も、囮の一点も、同じ一点。
今回のポイント
合宿開始!
- 初めての合宿! テンション爆上がり
- もう選手側ではない
- 思わぬ邂逅
- 勝てばチャンスが増える
ネコとカラスが出会う。
合宿ってテンション上がるよね
アニメのスタートはカレンダーから! 予定というか、流れがわかりやすくていいですね!

地味にアニオリなシーン
単行本だと第3巻の25話から、という感じですが単行本だとあの鵜飼監督たちの昔にした会話や烏野と音駒の因縁についての話があります。

アニメだとそこは飛ばして、翔陽が楽しみにしているシーンからだな。

この、自転車で走っていくシーンが地味に好きですね。自然が美しい。
漫画のほうだと翔陽の表情とか、自転車のスピード感に重きをおいた表現ですが、アニメだと周囲の景色にフォーカスしていて温かな色使いが素敵。
音駒との練習試合には、すごいと思ったエースのスパイクも、リベロのレシーブも味方なのだとワクワクする翔陽。
立ちこぎしながら「なんかすっげぇ」と笑った顔が可愛い。頭撫でたくなる。

しかし、本当に山越えしてるんだなっていうすっげぇ起伏が……スタミナお化けなのも納得だなぁ。
というところでOP……飛ばせない。
合宿前の授業中。楽しみすぎてソワソワする翔陽。先生にからかわれます。
音駒との対戦は4日後ですし、IH予選までも時間がありません。ひたすら練習あるのみ!
で、練習風景。ここで山口が出てきます。漫画だと第4巻のシーンなのですが、いつもの順番あべこべになるやつですね。

練習風景は練習風景としてまとめてる感じなのか?

漫画の方で違和感を感じたことはないのですが、アニメだところころシーン変わりすぎるとわかりにくいかもですねぇ。
そして夜。学校にある合宿用の宿舎に行きます。古びた感じは少しあるものの、そういう施設がちゃんとあるのはいいですねぇ。
初めての合宿に感動してハイテンションな翔陽。影山は慣れているのでしょう。落ち着けと言ってます。
月島は何が楽しいのかと冷静。ここでノヤっさんと田中がマネージャーの潔子がいれば云々と騒がしくなります。
マネージャーの出番も地味に増えてるんですよね……どしても男子ばかりになるからでしょうが。

登場人物たちの掛け合いが地味に増えてていい感じですよね。
違いを知りたい方はぜひとも↓単行本↓も! ノヤっさんが目印!
し、知らない人がいる……
風呂上がり、翔陽が怯えています。田中がどうかしたかと声かけてます。

んん? あんなに楽しそうだったのにどうしたんだ?

なんだか見知らぬ人がいる、と怯えているみたいです。
怖いもの知らずなようで、やっぱり翔陽はビビりですね。
そして翔陽と田中の掛け合い多し。田中の出番が多い。
今日、合宿施設使っているの排球部だけにも関わらず……子ども、がいるのだと。
ぞわっとする二人……そんな二人に声をかける小さな影が……!

どうなったかは本編ご覧ください。

いや、普通にノヤだろ?
さぁ? どうでしょうねぇ? 実はもう一つの影がそこに現れて……真相が知りたい方は↓本編↓を御覧ください。
無駄にBGMとかエフェクトも凝ってて良かった。
コートに立てる人数には限りがある
コーチである繋心と顧問の武田の会話。これも第4巻のものですが、これまた会話の流れが漫画と大きく異なります。

最終的に言っていることは同じなんですけどね。
ランニングに行った部員たちを見送り、翔陽の山越え云々と話した後……漫画だと音駒の話になりますが、スタメンについての悩みごとを話してます。

悩む……というとやっぱり正セッターだよなぁ……菅原に入ってほしいが……

どうしても3年生、というのが頭をちらつくとそういう心情になっちゃいますよね。
ですが、指導者という立場で、それも勝つのだとホンキで考えているのであれば……ね。時には非情な選択をしないといけません。
しかし3年と1年って経験や信頼という差があるはずなのに、それを乗り越えてしまうほどの影山の才能……しかも決して努力を怠らないわけですから、チームのためには影山が一番でしょうね。
タイトルの『決断』はおそらくこのこと、なんでしょうねぇ。
武田先生に指摘され、いつまでも選手の気持ちでいるわけには行かない、と繋心がつぶやきます。
コーチも引き受けたばかりだし、彼自身まだまだ若いですし、気持ちの切り替え難しいでしょうけどね。
坂を登ればネコに出会う
ランニングしている翔陽たち。相変わらず競い合っている影山と翔陽でしたが、それがちょっと暴走して……気づくと翔陽は道を外れてしまい、一人になっていました。
あれ、と周囲を見渡すと見慣れないジャージの男の子が道端に腰掛けています。
おどおどした様子の彼は、迷子のようです。目線をキョロキョロさせながらスマホをいじってます。……うーん、声が好き。

超個人的意見!
翔陽はぐいぐいと男の子に詰め寄っていき、彼のカバンからシューズが見えて嬉しそう。
そして自己紹介します。彼は孤爪研磨(こづめ・けんま)。2年の正セッターですね。
先輩だ、と一瞬焦る翔陽ですが研磨はそういう体育会系の序列が嫌いで気にしないようです。

研磨の目がキョロキョロするのが本当に可愛いし、これはアニメならではって感じしますね……漫画だと目線を動かすためだけにいくつもコマ割りはあまりしないですし
研磨はローテンションで、バレーボールは嫌いじゃないけど好きでもなく。そもそもあまり運動自体が好きではなさそう。
けれど友達がやっていて、自分が抜けると困るから、ということのようです。

熱い影山とは正反対だな。
自分のポジションを伝えた翔陽は、変だと思うか、と少し自信なさげ。基本、MBは背の高い選手がやるポジションですからね。
しかし研磨はそれも気にならないようです。というより、研磨自身、いろいろと言われるんだとか。セッターは一番能力が高いやつがやるんだ、とか。
最後にチームは強いか、という問い。今まで研磨はのらりくらりとした会話でしたが「今は強い」とハッキリ告げました。目線もキョロキョロせず、まっすぐに翔陽を見ています。
どこの学校かと翔陽が問いかけようとした時、研磨を迎えに来た人がいました。身長高いですね。研磨がクロ、と呼んでました。
そして「またね」と去って行ってしまいます。

まぁ、そうだろうな。また、だろう。

翔陽は分かっておらず、胸元の烏野高校のロゴがアップになるのがにくい。
私が確認した範囲では、研磨の服やカバンに学校のロゴが書いてある場面はなかったです。たぶんどこかに書いてはあるはずなんですが、描写としてはないですね。
ちなみにクロと研磨のやり取りが小さく聞こえるんですが、マンガ版より付け足されていて自然になってます。アドリブだったのか、台本通りかは分かりませんけど好きです。
首を傾げる翔陽を菅原が迎えに来てくれました。地味にアニオリです。
何気ないやり取りなようで、菅原の覚悟的なものが見えて……こういうオリジナルは好きですね。
セッターとは
また違う学校でのひとまく。どうやら研磨たちのチームがどこかと練習試合しているようですね。
セッターがひょろいだのなんだのいってますが、あのクロと呼ばれていた男の子が出てきて自分たちにとってとても大切な存在だ、と言うのでした。
と、ここでアイキャッチが入ります。影山と菅原というセッターコンビなのが可愛らしくもあり、ちょっと切ない。

しかも正セッターの話だもんなぁ。
廊下の自販機で飲み物を買っていた繋心のところにやってくる菅原。
まっすぐな目をして、自分が3年であることを言いながらも、少しでも長く試合を続けるために必要なのが影山ならば、影山を選ぶべきだと言うのです。

自分が正セッターとしてずっと試合にいたいという気持ちが絶対あるはずなんですけどね。

言い切ってしまえる菅原……かっけぇぜ!
穴埋めでも、代役でも、3年なのに可哀想と思われてもって……くぅ~~~。私が同じ年齢だった時、これ言えたかなぁ。
いえ、おとなになっていてもこれを言えるのは中々……。
繋心はそんな菅原を凄いと素直に褒めます。そして指導者として未熟だと認めた上で、出来ることは全部やる、と言ってくれました。
嬉しそうな顔をする菅原。
そしてそして! そんな二人のやり取りを角で聞いているのが澤村と東峰の3年生。
改めて勝つのだと気合を入れます。一回でも多く勝てば、菅原が試合に出られるチャンスが増えるから。

部活で問題もおきたりはするものの、こういう部活ならではの絆もありますよねぇ。
アニメではカットされたっぽいシーンがあったのでご紹介。
菅原が翔陽にサインのことについて話しかける、というのがありました。
影山ならば翔陽のいるところにドンピシャであげる、などができますがそんなの普通できるわけがないので、サインは当たり前ではあります。

翔陽は覚えるの苦手っぽそうだが……

サインとか格好いいから覚えられるそうですよ。

なるほど……楽しいと思えたら行けるか。
サインだけでは当然打てませんので、元気がある時に自分とも練習させてくれ、とお願いしてるんですよね。
後輩だから命令とかじゃなく……だって普通の練習でも疲れるのに、プラスで付き合ってくれって言うわけですからね。
もちろん翔陽は笑顔で了承する……このやり取りも地味に好きなのでご紹介してみました。
このやり取りはコミックスの第4巻なので、詳しく気になった方はぜひ!↓
仲良しごっこではない。強いやつがコートに立つ
音駒戦のスターティングメンバーは、澤村・翔陽・田中が前衛。東峰・月島(LBの西谷)・影山、というメンバーに。
ここで翔陽の目線がちらっと菅原に向かうのはアニメオリジナルですが、ランニングしていた時に話をしているので結構自然な感じですね。

月島もレシーブはあまり得意じゃないから、そこを西谷がフォローするわけだな!

ですね。
そしてどうやら菅原の問題だけでなく、東峰もどこか気まずそうです。
なんだかんだ、東峰も1ヶ月部活サボっていて、そして戻ってすぐにスタメンですからね……東峰の代わりに入っていた縁下(2年)に悪いと思っているんじゃ、と西谷に指摘されてました。図星のようです。
縁下はまさか自分の名前が出ると思わずにびっくりしてましたが、自分もずっと真面目だったわけじゃないから、と気にしないように声をかけてます。

縁下の話もまたでてくるとは思うんですが……結構刺さるのでお楽しみに!
何のことだろうか、と不思議そうな翔陽と影山。
そしてまた場面は代わり、合宿施設。寝る準備をしている中、気になっていた翔陽が問いかけると縁下たち2年生が話してくれます。
一時期、鵜飼監督が復帰していた時、練習が急に厳しくなったそうです。それについていけなくなった部員がいた。それが縁下たち。一度部活を離れたものの、やっぱりバレーボールがしたくて戻ってきた。
戻ってきた時には鵜飼監督はまたいなくなっていたそうですが。

ここ、近くにいた影山も行儀よく正座して聞いているのが地味に可愛い。
そういう逃げ出したことがある中でも、決して諦めたわけではない。負けないように頑張るからよろしく、と改めて言われるのでした。

んー、難しい話だな……チームメイトとしてある程度仲が良くなるのはあるが、こうして同時にライバルでもある、と。
これこそ、部活あるある、ですかね。
ユニフォームを着れるのは
ついに、ユニフォームが配られます! 紺とオレンジのやつね。
そうそう。こういう体育系の部活はユニフォームもさまざまあって面白いんですよね。烏野のユニフォーム、私割りと好きです。
そして偶然ですが、翔陽はあのあこがれの小さな巨人と同じ10番に。
運命だ、と喜ぶ翔陽。直前までは影山が9番で一桁なことに嫉妬してたのに、です。
ここで繋心が教えてくれます。小さな巨人がいた頃が烏野が一番強かったと言われたときですが、音駒には負けっぱなしだったようです。
汚名返上してくれ、と気合い入れてくれます。
練習に入りますが、またここで繋心と武田先生の会話。

この二人は指導者側としてやっぱり絡み多いな。

大人、保護者としての役割ありますからねぇ。けど、いいコンビです。
音駒がどういうチームか、という話ですね。もちろん今の音駒は知らないわけですが、繋心が知っている頃はレシーブが強く、突出している選手はいないけど、穴がない。
烏野とは真逆で、そういう意味でもライバルというのが面白いですね。

烏野はレシーブは一部を除いてボロボロだし、選手の癖強いよな。
猫というだけあって「しなやか」というところで音駒の練習試合にシーンが切り替わるんですが、この切り替わり方がスムーズ! 高得点!
漫画の方でも同じような場面の切り替えかたするんですが、これまた場面の順番が異なります。

セッターに迷っているという会話よりも先に音駒の練習試合が挟まるんですよね、漫画では。
なので漫画を読みながらアニメ見ると混乱しますが、アニメだけなら特に困らないかなという感じ……しかしほんと、こんなにも順番入れ替えるのはどういう意図なのか……スタッフの方にお話聞けるなら聞きたい。
どうせ同じセリフや表情を描くのにどうして……?
攻撃も守備も、天才がいるわけではないのに、強い。それが音駒。

隙がない感じだな……これは手ごわそうだぜ。
夜。音駒の宿泊先では、烏野に女子マネージャーがいるかどうか、という話に。……うーん、学生っぽい。
そんな話題を研磨にもふられるわけですが、研磨はそれ自体はどうでもよさそうですが、試合を楽しみにしていました。
いつもやる気がないらしい研磨の珍しい姿にチームメイトが驚いてますね。

研磨も翔陽との遭遇、楽しかったのでしょうか

翔陽が一方的に話しかけてる感じだったけど、相性が良かったのかもなぁ
研磨は自分からぐいぐいいくタイプじゃないので、逆な翔陽みたいなのが話しやすかったのかもですね……後何より裏表ないですし、翔陽は。
一方で翔陽は明日着るユニフォームを前にして神妙な顔。
影山が緊張しすぎてまた吐くなよと声をかけてますね。最初の練習試合は……やばかったですからね。
翔陽は、ユニフォームの重みを感じ取ったみたいですね。
当然ながら今すぐ試合にはでられなくても、皆試合に出たいと思いながら練習しているわけです。そして翔陽が試合に出られるのは、残念ながら彼だけの実力というよりは影山とセットだから、というのが大きい。

翔陽も、それはしっかりと自覚してるんですよねぇ。
それからなぜか、風呂に行くまでも影山と競争する翔陽なのでした。
そしてついに――音駒がやってくる!
いよいよ、というところで今回は終わりです。次回はついに音駒との因縁の対決ですね。
まとめ
合宿での練習。練習の間に交わされる部員同士や指導者たちとのやり取り。大切なスタメンぎめに、練習試合相手の音駒の選手たち。

情報盛りだくさんだったな。

しんみりするのはやはり菅原でしょうか。格好いいですね。
3年生の絆も見れましたし、影が薄い他の2年生のことも少ししれましたね。彼らも仲間ですから、今後も注目です。
さぁさぁ、そして次はついにゴミ捨て場の決戦! くぁああああ、楽しみです!

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
楽しみな合宿と練習試合。だけど全員は試合に出られないという当たり前の現実も描かれる、第11話が見たくなった方は↓コチラ↓から!
単行本で確認したくなった方は、今回は第3~4巻にまたがっているのでご注意を!