【婚約者は溺愛のふり】第18話――そのチャンスは、彼女の努力の証【ネタバレ感想】
ちょっと微妙な関係になっていたファハドとラチエルのらぶらぶデート、で終わった前回。
いやぁ、ラチエルが可愛かったですし、イヴァがまさかのファハドの顔面に敗北したお話でした。
続いてのお話はなんと! カザンが出てくる上にファハドの元カノ(初登場)が出てきます! しかも元カノがこれまた凄い人! カザンがますます地味になってしまうけど、カザンの魅力は『普通』であることなので、悩ましい!
そんな元カノとか元彼? が出てくる婚約者は溺愛のフリ18話のネタバレ感想、やっていきましょう!
ファハドの元カノって婚約者の? ではなく、また別の凄い人なんですが……いち早く誰か知りたい方は↓コチラ↓からどうぞ!
前回のあらすじ
相変わらず現代語をうまく表現に取り入れられててよき。インフンエンサー。
ラチエルの推し工房の売上が激増。ファハドがラチエルからのプレゼントをつけてくれている影響だった。
ラチエルはこのチャンスを逃すまいと、ペアで売り出すべく、自分もファハドと同じものを身につけることに。ファハドには許可をもらい、ついでに一緒に買いに行くことになった。
仲睦まじく工房にでかけた二人。
ファハドが有名なことも有り注目を浴びるものの、ラチエルはなんとか仕事モードを維持しようとする。ファハドはいつもどおりで良いと言いながら彼女の手を握り、少しからかうように笑う。
ラチエルは最近のファハドから距離を置かれる気がしていたのでホッとしつつ、ぎゅっと手を握り返す。
いつも通りでと言いながら、ラチエルはこれがいつも通りだったかわからなくなるのだった。
前話より
イメージとは違うけど、戦略的には成功。
今回のポイント
話にだけ上がっていた凄いファハドの元カノの登場!
- どちらであっても悔しいカザン
- ラチエルが◯◯へ!? しかしそこには思惑が……あったりなかったり?
- もやもやするファハド
やはりイーサンはいいキャラしてる……イヴァはやらないけど!
複雑な心境のカザン
ラチエルとファハドの広告デート。周囲の注目を浴びている中、カザンもまたそんな二人を見かけます。
そしてカザンは二人の事情を色々知っています。今、別居中なのではとか、今までのは茶番だったのかとか。だとしたら宣戦布告みたいなのしたのが恥ずかしいなとか。
ラチエルが幸せならそれでいい、と思いつつも中々複雑な表情です。
あれだけ担架きっちゃったら、はずかしいよな。
ラチエルにビジネスチャンス! なんと王宮から
父親に王宮に呼ばれたという話を聞くラチエル。もちろん衣装係の人が商品を見るだけではあるものの、王宮に呼ばれるだけでも大したもの。そしてラチエルもぜひに、と言われたんだとか。
年齢が近い姫もみいるからぜひにと。
女性軽視&養子でジャハリー家から厄介者扱いされているラチエルにとっては非常にチャンスです。
貴族との交渉に立ち会える経験など早々ないので、色々学ばないととラチエルは気合を入れます。王宮のマナーも確認しないと、などと考えているとカザンが彼の師匠とともにジャハリー家に薬を届けに来ていました。
そこでカザンは町で二人を見かけたことを話すのですが、ラチエルが「格好いい感じに見えていたか?」と感想を求めます。
違ったと言われてうーんと唸るラチエルが、商品の広告だったんだと伝えるとカザンは少しホッとしました。
演技だったんだ、と笑うカザンが可愛いです。
仲良さそうには見えたという言葉にラチエルはしかしと凹みます。ファハドと歩くのは緊張する、と。
なのでカザンはつい「私となら」と自分と一緒にラチエルが歩くことをイメージします。ラチエルはカザンと一緒なら緊張せずに町を歩けるでしょう。でも、注目されることはなく、商品は売れない。
だから一度は演技だったと聞いて嬉しく思ったカザンでしたが、結局悔しいなぁと拳を握りしめるのでした。
カザンはライバルキャラとしてはファハドに比べるといろいろと弱い立場なんですが、だからこそなんかこう……応援したくなる感じがあっていいですね!
応援したくなるって感じは、たしかによく分かるぜ。
ラチエル、父と一緒に初めての王宮へ
交渉の場に参加とはいえ、ラチエルは身分が低いので、基本は父に任せて隣で静かに控えています。ジャハリー家に迷惑をかけるわけにもいかない、と。
こういうところ、ほんとラチエル優秀ですよね。事前準備しっかりしたなら、自分が自分がと前に出たくなるものでしょうに。
しかし、会話はラチエルのことに……それもファハドについてです。いつから付き合い出したとか、どちらから言い寄ったのかとか。
おいおい、問い詰められてる感じでいい雰囲気じゃねえな。
ラチエルも雰囲気を読み取って、どういう対応が正解かと必死に考えます。
そんな時、ラチエルと同じ年くらいの女性が顔を出しました。第8王女のコルディーヤ姫だそうです。
そう! この方こそがファハドの元カノです。
王女が元カノって……想像以上にファハドやべーな。
以前、イヴァが元カノに付いて聞くと自信喪失するから聞かないほうが良い、と言ったのもなっとくですよね。王女様とか。
どうも王女のおつきの人たちは、王女が最近付き合っている人たちが微妙だから、ファハドとよりを戻してほしいなぁとか思ってラチエルを呼んだみたいです。ラチエルは中々結婚しないし身分も低いし、と。
とても失礼ですが、王女はそのことをラチエルにしっかりと謝罪していまして、ファハドとの関係のことも気にするなと声をかけてくれ、王女自体はとてもいい人みたいです。
王女と友達フラグかもしれません。
そしてそこでしっかりと商品説明をするラチエル。その説明が良かったのかたくさん買ってくれたそうなのですが、現婚約者として態度がおかしかったのではと凹むラチエル。
しかし父は自分たちの商品を褒めてくれて嬉しいし、ラチエルが勉強をしていたのも知っているので自慢の娘だ、と言ってくれるのでした。
しかしほんと、この養父が本当に良い人。
実母が選んだのも分かるし、ラチエルが頑張りたいと思うのも分かる。
親戚の目は冷たくても、両親からの愛情はあるのがいいですね。
ファハド、どんまい!
家に帰ったラチエルは、遭遇したファハドに王宮でのことを報告します。
最初は元カノに会ったと聞いてなんとも言えない顔をしてましたが、王女と聞いて「ああ」とうなづいてます。元カノ多いので「誰だろう」とか思ったんでしょうかね。
そしてラチエルが大興奮。
彼女、ミーハーなところがあるので心の中のゴシップ記者が非常に盛り上がったと熱く語るラチエル。アクセサリーも自分ではなく王女とのほうが話題になっただろうなとまで言います。
ファハドは冷静に「今付き合っているのはラチエルだから」と言いますが、そこでラチエルは先日カザンに会ったことを言います。
カザンの名前が出た瞬間に動きを止めているっていうコマ割りで……「おうおうおう?」っとニマニマしちゃいますね!
町で自分たちを見かけた時に、思っていたイメージとは違ったみたい。自分では力不足だ、と。
ファハドはそんなことない。ラチエルは素敵だとその手を取ってまっすぐにその顔を見上げるわけですが……。
そこへ現れる細目ことイーサン。夜も遅いので挨拶して別れる二人。
ラチエルは先程のファハドの雰囲気がいつもと違ったとは分かったらしく不思議そうに首を傾げつつその場をさります。
そしてイーサンが言うわけです。
「いやぁ、あれでしたね。
ラチエル様、やきもちみたいなの一っっっ切なかったですね」
「荷物置いたらすぐ帰っていいですよ」
「ファハド様なんて知らないうちにカザン君と会ってるってだけで結構もやもやしちゃうのに」
「帰ってください」
読者は「もやもやしちゃうのー?」とニヤニヤしてしまいますね。
いつもならあまりからかってやるな、と言うところだが……んー、これはたしかに言いたくなるぜ。
冷静そうに見えてけっこうもやもやしちゃっているファハド、で今回は終わっていました! ひゅー!
まとめ
大雑把にまとめると男性陣、もやもやの回ですね。
ファハドの元カノが凄いというのは美人だとかお金持ちだとか、そういう感じかと思っていましたが、まさかその一人が王女様だとは思いませんでしたね。
しかしコルディーヤ姫は性格が良さそうです。
ラチエルとコルディーヤ姫は今後お友達になる展開とかありそうです。姫の姿はしっかりと描写されていたので、今回だけの登場じゃないでしょうし。
でも、同時にファハドを巡る恋のライバル的な関係になると、物語としてはなお盛り上がりますね!
表情がわかりにくいファハドのもやもやが分かって、テンションが上がる回でした。
これからの二人の展開が楽しみです。とくにラチエルの気持ちの変化はどうなっていくのか。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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